● 今日は大人しく家で、作文の仕事をして過ごしています。来月あたり‥‥と予定していた放送作家仲間の旅行会が諸々あって延期に。ちょっと残念ですが秋にでも行きたいなあ。
● 各所から「そろそろ『シン・ウルトラマン』の話、日記に書いてよ」と言われるようになりました。こんなクローズの場所だけど、読んでくださってる人もいるのと、そろそろ各所から感想が漏れ出してきているので、オレも一応「怪獣モノ」として立ち位置を表明しておかないと!!多少のネタバレも仕方ないと言うことで、それでも気をつけながら感想書きます。サクッというと「大絶賛するほど気に入ったわけじゃないんだけど、面白かった派」です。初日の簡単な感想に書いたように、かなりマニアックなネタが満載のファンムービー的な作品なので、ウルトラマンになんとなく思い入れのある人レベルだと気づかないところに色々盛り込まれてるんですよ。それが、一定ラインのマニアは嬉しくなってTwitterを賑わしているところもある。もちろん、それが鼻につくファンだっていると思うけど。オレは「あー、わかった、わかった!ちょっと待って!」って感じで少々うるさくも感じつつ、一方で制作陣のはしゃぎっぷりを「微笑ましいな」と思うことで落ち着きました。当然キャッチコピーで映画会社が煽っている「友情」とかでエモーショナルな気持ちになる物語はないので「ドラ泣き」とか好きな人はがっかりしますす。アレは映画会社の嘘です。
● ただ、あながち嘘とも言い切れない部分があって、俯瞰してみると「あー、ウルトラマンってよくわかんない感性の宇宙人だから、友情もよくわかんないわけね」っていう話にしちゃってるんですよ(実際、オリジナルもそんな感じだった。なぜならオリジナルの『ウルトラマン』は怪獣特撮映画であって、友情物語なんて目指してないから)。そういう意味で「宇宙人の軽〜くて不思議な友情」は描けているかもしれません。そんなもの描いても誰も得しないけど。
● あと、社会問題絡めてきたりするイマドキの映画でもないです。そういう部分にしか「映画的」価値を求めない人にとっては多分辛い映画でもあります。だって「ウルトラマン好き好き映画」ですからね。お話は、まさに旧オリジナルのダイジェスト的な雰囲気で作られているので慌ただしく、よく言えばスピーディー。怪獣出てきた、やっつけた、また怪獣出てきたやっつけた!って展開で前半戦終了。後半戦は、そこに宇宙人が絡むので会話劇が多くなる。全体としてはアンバランスだけど、ダイジェストだと思えば仕方ないんですよ。それにおそらく予算の都合もあって、ずっと戦ってるわけにもいかない。それで、考えた結果「予算的にもああいうスタイルの映画」になったんだと思います。実際、CGシーンは結構チープさが目立つところはありましたから……。でもパシフィック・リムだってナイトシーンで逃げたんだからそこは仕方ない!
● お話も『シン・ゴジラ』と違って、ウルトラマンっていう素っ頓狂なキャラクターが出てくるものだから、しかめっ面してシミュレーション的リアリティでいくわけにもいかないので、結構テレビのウルトラマン並みに設定はラフです。主人公が子供を助けにいくのも単独行動で走って飛び出していっちゃうくらい。シンゴジラだったら絶対にやらないシチュエーションですけど、そういうリアリティのお話なんですよ。それがとても「ウルトラマン」な感じなんです。
● ウルトラマンの感じ。ということで言えばオレがキュンときたのは初登場時、ウルトラマンのマスクがちゃんとAタイプ準拠だったこと。そしてカラーリングが銀一色だったこと。成長して赤いラインが入るのかな?とか思ったんですけど、気持ちはあー!ウルトラマンだ!って懐かしい気持ちになったんですよ。アレってオレがリアルタイムで見ていた時代のウルトラマンを追体験させてくれたのかな?と今になって思います。だって、おれのウルトラマン初体験は「白黒テレビ」だったから。実は、成田亨の彫刻のいイメージだったり、カラバリを見せたかっただけなのかもしれないけど。
● 普通の映画だったら、民間人の視点とか入れるんだけど、そこは庵野秀明ならではの「人」への興味のなさ!!全くなし!!禍特隊と政治家だけで話が進む!!ノットヒューマン!そのおかげか怪獣とのバトルも色々見られたし、大好きな八つ裂き光輪も出るし、退屈しないで2時間観れることにはなったんですけどね。欲望に忠実なんです。褒めてないようで、ちゃんと褒めてるんですよ。でも「雑」なところで『シン・ゴジラ』同様に気になっちゃうところもあるんですよ。本作の場合は「シチュエーションが常によくわからない」って映像作品的まずさ。さっきも書いた、子供を助けにいった場所と怪獣の位置関係とか、対策本部と怪獣との距離とか。あの居酒屋はどんな街の店なのか?とか。アリバイカットでいいので、ワンカット挟めば済んじゃうし、それで観ている側に伝わる情報量は格段に変わると思うんだけど、そういうのが一切ないんです。これはリアリティではなく、段取りの問題です。それで、観ていて「え?」って思うところがいくつかある。だから観ていると、ちょっと舞台のコント繋いだみたいに見えるんですよ。西島秀俊も長澤まさみも、いつものあの感じだから‥‥それもコントみたいに見える原因かも。まあ「演技派」みたいな人を連れてこられても困るんですけどね、「ウルトラマン」なんだから。「旧作もそうだった」というところ、多分にあるんですけど、ここはアップデートしてよかったんじゃないですかね?観やすさの問題ですからね。
● と、まあ減点方式で言えば、予算ゆえの辛さ(CG面、怪獣面)、段取りの雑さ、全体を通した筋運びのイビツさ、でマイナス30点だけど、ファンムービーとしての趣味性と、娯楽性は好みなので自分的には70点くらい面白かったです。これは贔屓目もあると思います。なんたってオレは「進撃の巨人」にも好きなシーンをあげられるほどの樋口真嗣好きだからね!
● そんなわけで、先日リペイントして満足したバンダイのムービーモンスターのネロンガに続いて、購入済だったガボラにも手を入れよう!と思い立ちました。こいつの1番の難点は襟巻き!「抜き」の関係で、開いているはずの襟巻きが閉じ気味なんですよ。なんか商品見本よりもめっちゃ閉じ気味!!さすがに劇中だともっとガバッと開いてたろ!

● ソフビファンや、模型ファンならわかっていただけると思うんですが、型から引っこ抜いて成形する(写真で言えば、型から左に向けて引っこ抜く)ソフビゆえ、あんまり開いているパーツを抜くのが難しかったからなんじゃないかと思うんですよ。で、この根本を裏表からカッターでザクっと行って、各ヒレをプラプラにして‥‥。

● それを強引にガバッと開いて瞬間接着剤で開いて固定!!空いた隙間にエポパテを詰め込みました。あとは硬化したら再度エポパテを盛って整形して行きます。

● ……これ、うまくいくの?
● 『シーハルク』の予告編!まだ『Msマーベル』も始まってないのにこの勢い!ちょっとコメディ風味になっているみたいでMCUらしくてとても楽しみ!!予告編で、すでにリッチな感じがする!Disney+のMCUドラマ、1話あたり25億円の制作予算という話もありますしねえ。それに比べて邦画(ジブリを除く)だと2時間越えの大作でもそんなにないから(超大作と言われた『シン・ゴジラ』でさえ15億とか言われてるのに……『シンウルトラマン』は10億くらいかなあ?)、結果、こじんまりした話になるか、無茶してお話主導で作って画面が貧相になるのはやっぱり仕方ないか……。いかに脚本のコントロールが大事か?って話ではあります。
● しかし『ソー』も『ホークアイ』も女性陣が表に出てくるようになるのは今時のご時世だし、幅広く稼いでいくための商売としては「みんなのヒーロー・ヒロイン」になっていくのもよくわかるんですけれど、「男の子のヒーローもの」と言うジャンルが持っていた「独特の世界」が「社会的に正しくない」と言う烙印を押されるようでちょっと寂しいな。そういう気持ちすら今じゃ「セクハラ的な振る舞い」に入ってしまうのか?声高に叫ぶほど切羽詰まった気持ちでもないんだけど、多様性っていうなら、「男の子の世界」はそれとして生き延びてほしいんだけどな。
● Amazonが、今度はドアベルを売り出した!!なるほど、外出先で来訪客(まあ、うちの場合多くは宅配便なんだけど)への対応ができるのか!!