● 「なんか似てなくて笑っちゃう!」でおなじみのNECA(北米のおもちゃメーカー)のゴジラシリーズ、相変わらず買い続けています。最近我が家にやってきたのは「モスゴジ」!でも、見本写真よりは実物の方がずっとマシ!見本写真の角度が悪くて、本当に「これモスゴジって言い張るの?」って思ってたけど、実物はだいぶいいですよ。‥‥まあ、なんか微妙に似てないけど!

● プロポーションのバランスだとは思うんですけど、アメリカ人は「着ぐるみ」っていうことが根本的にわかってないのかなあ。考えたら、NECAのエイリアンシリーズも、すごくできがいいんだけど、ちょっと「人間が入ってる」感を出すのだけは下手だなと思っちゃうんですよ。制作の基本姿勢として、「劇中イメージの「モンスター」を作ろうってことが優先で、「人が入っているプロップ」を作るという感覚が薄いのかもなあ。(日本でも初期のガレージキットなんかはそういうコンセプトのものが多かったと思う)今、日本の主流って、プロップに近づけるのがリアル!ってことになってますからね。

● 顔なんか、部分で見れば、そんなに悪くないんですけど。

● 特に今回「わかってねえなー」と思うのは、モスゴジなら絶対取らせたい、あの両ひじを曲げて掌を見せるあのポーズに対応できてないんですよ、ヒジ関節が!!まあ、これでも過去の「シン・ゴジラ」とか「初代ゴジラ」に比べればかなりクオリティ上がってるとは思うし、お値段なんがバンダイ製と比べてほぼ半分なので目くじら立てることもないんですけどもね。前作の「キンゴジ」があまりに良すぎたから……。

● モスゴジ、キンゴジって言ったってまあ、オタク的素養のない人には何のことだか理解出来ないだろうし、理解できたとしても見分けはつかないんだな、と思えば、よくよく面倒臭い「オタク用語」なんだとは思います。一応説明しておくと映画「モスラ対ゴジラ」に使われたゴジラの着ぐるみが「モスゴジ」。「キングコング対ゴジラ」に使われたゴジラの着ぐるみが「キンゴジ」。そう、ゴジラといっても、作品によって着ぐるみが「かなり違う」んです。ただ、興味ない人にとっては「みんな同じゴジラに見えるけど」なんだとは思いますが。

● 確かに、「モスゴジ」と「大戦争ゴジ(「怪獣大戦争」のゴジラ)」「南海ゴジ(「南海の大決闘」のゴジラ)」あたりはなかなか難しいかもしれないし……。ただ、マニアじゃなくても、比べて見たら「あ、確かにこいつなんか違うゴジラだ!」とわかるのが「キンゴジ」なわけです。モスゴジほか、ゴジラ全般が「ブルドック的なマスクのイメージがあるのに対して、キンゴジはワニのような横顔で、体型が力士みたいな安定型。怪獣ファンには人気なんですけど、その異質感はかなり特殊なゴジラだと思うんです。ほら、かっこいい!!

● え?違いがわからない?今回は珍しくこんなに詳しく書いたのに!!ちなみに、NECAゴジラの魅力は、オレにとって似てないところが、むしろアニメ版とかコミック版と同じ「NECA版」と割り切って愛せるところです。だから、どんどん似てきている(怪獣造形のコツをつかんだ)挙句に、ちょっとズレちゃってる今回のモスゴジは非常に「惜しい!」存在なんです。「GMKゴジ」とか「シン・ゴジラ」なんてオリジナルか?と思うくらい似てないのに、そのドラゴンっぽいアメリカセンスのアレンジが最高なんですよ!!

● ちなみに、最新作は「84ゴジ」なんですけど、こいつはまだ入手していません。かなり「サイボットゴジラ」に寄せてきていて、出来は良さそうですけども!でもNECAの持っているゴジラのライセンスが、そろそろ切れる(おそらく、公開延期されている「コングVSゴジラ」に併せてライセンス期間を定めていたんだと思うけど)という噂もあり、NECAゴジラもそろそろ打ち止めと言われてますから、買い納めしておくべきなんでしょうか。オレは北米で人気の「メガロゴジ」がリリースされなくてどうなんだ!って気持ちでいっぱいですよ。出して欲しいなあ、メガロゴジ。

● まあ、みんなもNECAゴジラ買おうよ!ってお誘いです。