● 何しろ『機動警察パトレイバー』シリーズというあまたあるタイトルの中で、個人的に最も思い入れが深いのはゆうきまさみ版。いわゆるまんが版のパトレイバーです。そんなわけで、映画としては劇場版『パトレイバー』も大好きですけど、そことの間にはOVA版(悪い意味で、押井守という監督のアク)が挟まっていて、やっぱり全面的に乗っかれない箇所もあったりするんですね。

● 年末にマックスファクトリーから、98式のプラモが出るっていう嬉しい知らせに心を躍らせているものの(プラモはブルドッグとのセットを予約しました)、「そりゃあ一番メジャーな存在になった劇場版のデザイン準拠だよね」とも思っているんです。まんが版は、やっぱりちょっとヒーロー過ぎるからなんですかね?でも、自分はデザイン面でもまんが版のイングラムが大好き。肩のデザイン、背面の丸型ダクト。不安定な形状の盾。そして、まんがならではのマッチョですらりとした人間的なヒーロー体型。OVA当時は「アルフォンス?何それ?」って感じでしたからね。

● でも、まんが版イングラムの立体化っていうのはまずないんですよ。自分が知っているのは初期の海洋堂のソフビ(田熊勝男原型)くらいでしょうか。そんなわけで、10年前、バンダイの1/35イングラムが発売になった時も、いっちょ、まんが版に改造しよう!って思い立ったわけです。で、工作をし始めたものの何かのタイミングで中断。そこから約10年が経ったわけです。マックスファクトリーの発売前に、なんとか「自分の理想のイングラム」を形にしておこう!と、再び箱を開けていじり始めました。

● 肩の装甲をカットして形状をまんが版に修正。その上で体型のイメージをもっとすらりと!と思ったんですが、それはなんか、ぎゅっと押し込まれたような印象の膝の関節部を延長して解消できちゃいました。これ、1センチ近く伸ばしてるんですけど、それでも違和感ないでしょ?

● で、ようやく、10年ぶりに仮組と塗装が進行しました!!関節部のシーリングは適当な布を歯切れで買ってきて、筒状に加工してかぶせています。この時点でシールドもプラ板を貼り足して形状変更済み。背面のダクトは、確かどこかの戦車から持ってきたんだと思うけど……忘れました。

● もうすぐ完成!と行きたいんですが、……この10年ほったらかしのおかげで、なぜか重要なパーツが紛失しているんです。腰のパーツがひとつない!(後、実は右肩の装甲の後ろ側も!)。と、いうわけで、再び頓挫しました。こいつを完成させるために、もうひとつイングラムのキットを買うしかない(この前再販されていたと思ったら1号機だけプレ値になっちゃってたんですね)……。そんなわけで、また制作がストップしてしまったのです。なんとか、したいな。

● と、いうような事を日記に書こうと思っていた矢先に、先日のデータベースのゴタゴタがあって中断していたんです。ようやく気持ち落ち着けて、プラモも作れますよ。

● 正直いうと、日記を書けない間、なんかとても不安で落ち着かなかったんですよ。さすがに10年間、毎日の習慣が途切れるってのは堪えますね。実は、心機一転する良い切れ目だったのかもしれないんですが、オレは「思い出のため」に生きているところがあるのでそれが辛かったのかもしれないです。知らぬ間に「日記」に依存してたんだろうなあ。(しばらくは依存していきそう)