● なんか、タイミングがあったので時間キツキツなのを承知の上で「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」観に行きました。タランティーノ作品って、基本的には割と毎回「そこそこ面白くて」たまに「グーンと面白くて」っていう感じなので、今回もそこまで大外しはしないだろうと踏んだ上での鑑賞だったんですが……。今回ばかりは、トータルとして「面白くなかったなあ」というのが感想です。

● 雰囲気はすごいんですよ。美術、ロケーション、撮影まで含めて全てが「現代ではない時代」をきちんと描いていることには終始「すげえなあ、手間とお金かかってんだろうなあ」と感心しっぱなしなんです。さらに、カメラアングルがいちいち凝ってる。カッコイイんです。ヒッピーの子が車の中でブラピの膝の上に寝転がって脇毛を見せるシーン、わざわざ真上からカメラ構えたりして、すごく地味なんですけど、無駄に「画として」面白いんですよ。役者もみんな面白いです。マーゴットロビーもよかったけど、ブラピと絡むヒッピーの女の子も表情がチャーミング。あの、微妙に不潔&純粋っぽいヒッピー感。ダコタファニングの薄気味悪いヒッピー女と比べて、なんて可愛らしいんだ!!そういうゲスなお楽しみもあるんです。なんてったってタランティーノ映画ですから。

● でも、観ていて「これは一体何を見せられているんだ?」という疑問が常に頭の中をぐるぐる回っている感じ。多分自分はタランティーノ映画に「フィクションならではの決め画」はこれだ!っていう、こけおどしのかっこよさ、カタルシスを求めてたんでしょう。今回には、それはないです。最終的な大オチで、ひょっとして「映画の世界が現実を乗り換える」っていう、ジャンゴやイングロリアスバスターズと同じテーマだったの?と感じたけど、やっぱりそのために2時間以上も抑揚のない「面白」を観るというのはやっぱり苦行でした。ほんと、観る人を選ぶ映画だと思います。例の気になるキャッチコピーは「話半分で」。そこまで大きく振りかぶった割りには「???」ってなりますからね。

● その後、用事があって秋葉原に行ったんですが小腹が減ったので、本当に久しぶりに「ケバブ」食べました。サンボ斜め向かいにある、割とお客の多い「スターケバブ」。ケバブのワゴン販売が始まった30年くらい前は、ビーフが主流だったんですけど、最近のケバブ屋ってコスパの問題で基本チキンのお店が多いんですよ。でも、ここはビーフも、ラムもあるんです。今日食べたのは「ビーフ」。で、ピタパンタイプじゃなくて、ラップタイプ。

● あ、このお店は人気店だけあって、他の店に比べて美味しい!30年前のケバブって、こんなだった!そう感じました。ボリュームもあるし。今後、ケバブ食べるならこの店一択だな、とも。思いつきで食べたわりには満足しました!