● 一部でちょっと話題になってて気になってた、ハヤカワJA文庫の「裏世界ピクニック/ふたりの怪異探検ファイル」読みました。ネット発の都市伝説(2ちゃんねるの「怖い話系」には全く詳しくないのでわからない)をモチーフとした、ホラーなのかなと思ったら、そこまで「怖い」で押してくるわけでもなく、ほんわかしたムードの女の子キャラ二人の冒険小説って感じです。異世界へ迷い込んだら、通常なら「なぜ」「どうして」をただしたくなるところなのですが、そのあたりはフワーッと受け入れて、話を進めていってしまうあたりは、ラノベ的展開に思えました。その方が読みごこちがいいんだろうなあ。ちょっと前の仕事で、異世界系ストーリーのお話作りをしてたのですが、その前に読んでたら少しはタッチ変わったかもな、と思いました。もっと早く読んでおけば!残念!!

● 個人的に一番良かったのは、「世にも奇妙な」という雰囲気で終わらず、終盤に「恐怖」の認識と「狂気」に関する理系的考察を入れ込んできたところ。そこが現代的で魅力があります!そのあたりは「なるほどハヤカワ(SF)」(作者がSF畑の人だというのは、読後に知りました)って、感じでした。そこを掘り下げていったら、面白いと思うのだけど、こんなにポップにはならないかもしれないので、バランスですよねえ。続編があるなら、また読みたい。

● 表紙のキャラ絵とか、幼女に見える科学者キャラとか、ミリタリー要素とか、オタクへの目配せも抜かりなくキャッチーだし、ひょっとするとこの先、アニメになったりしちゃうかもしれない。クリーチャーの恐怖描写はちゃんと「ゾッとする」感じが盛り込まれていて、「絵」になったらどうなるのかな?という興味はあるのです。それと、作者がインタビューでも語ってるし、、Twitter上でが読んだ人たちが「百合だ!」って騒いでたんですけど、それはまあ、それとして(その筋でない人には特にひっかかかるわけでもない)。Kindleの「体験版」だと、物語のキーになる第1章が丸々読めるので、興味ある方はお試しにどうぞ。

● 異世界少女冒険ものの話が出たので、先日購入したレゴのミニフィグアリス。スカートのパーツを挟み込むため、若干全長が伸びちゃう仕様。おかげで、他のミニフィグより、ちょっとサイズ大きめになってるのが残念です。少女なのに、ウォルター、アストリッドより背が高い!

● あと、これ出したんだったら、いっそアリスワールドの住人は是非ともミニフィグで出して欲しい!例えばうさぎとか。レゴのミニフィグの動物は、希少らしく、バラ売り中古ショップでも高いんですよ。今一番欲しいのは「牛」!ウォルター、アストリッドと並べたいのに!

● エフトイズが15周年記念として出してる食玩「1/72 フルアクション零戦21型」がすごい。商品写真見たらパーツがランナーについてる組み立て式なので、食玩じゃなくて、プラモだろ、これ!って感じです。写真でぱっと見、いい具合のフォルムだし、主脚、尾輪の折りたたみに加えて、翼端の折りたたみ、昇降舵、方向舵可動とか、やろうと思ったら「ちょこっと改造」ってレベルじゃ出来ないし、今時1/72のキットとして考えたら、これで1000円ってすごいんじゃないの!!プラモ流通ではなく、食玩流通っていう土俵の違いが可能にしてるのかなあ?(ふつーにプラモの新製品として棚に並べば、ロングテール商品になりそう)