● 最近観た映画の話。「ダークナイトライジング」と「おおかみこどもの雨と雪」の話。今、それなりに話題な二本だけど、奇妙な事にオレは共通する印象もちま した。「色々言われてるけど、まあ思った感じで、ビジュアルは凄いけど、お話がなんだかよくわかんないよ」という(笑)。どちらも事前に周囲の声がチラホ ラ聞こえて来たおかげもあるんですが、過剰な期待をせずに観に行けた、というのも共通です。
● その上で、共通して気になったのは、「リアリティ」に関する事。「おおかみこども」は、童話のような設定でありながら、妊娠から出産、地方のコミュニティみたいな、やけに生々しいテーマが顔をのぞかせる事。この食い合わせが、どうにも解消されてなくて気持ち悪かったです。それでも貞本キャラの可愛さと、アニメーション表現のビジュアルで楽しくは観れましたよ。でも、さすがに「ダークナイトライジング」は・・・リアリティに関して言えば、さらに上の違和感。これまで見て見ぬ振りして来た「ゴッサムシティの外側の社会(合衆国という国家とか、CIAとか)」があからさまに出て来るわりには、やってる事がショボくてバランスとれていない事。アメリカがマヌケなら、悪人も支離滅裂でで実感伴わないし、証券取引所とか、革命とか言ってるワリには、さっぱり市民の反応がないので意味不明。あと、あの謎の洞穴はどこにあんだよ!(’∀`)ゴッザムのニュース番組放送されてんじゃねーか!ティムバートン版みたいな、「寓話」的なタッチで描かれてればまだしも・・・。ノーラン、コレはないわ。
● リアリティのバランスって、フィクションの世界ではほんと難しいですね。別に、ガチガチのリアル主義を推奨するわけではなく、高いところから落ちても足がビリビリするくらいの「未来少年コナン」的なリアリズムだって、勢いのあるマンガ映画でなら可能だし、何がなにやら開眼して「キャットウーマン」に変身してしまう「バットマンリターンズ」的な世界だってあっていいとは思うんですけども。今回のバットマンは、ほんとバランスがキモだったと思います。ちなみに、マイベストバットマンは、バートン版「バットマンリターンズ」。アニメ「ザ・バットマン」第二シーズン。ノーラン版「ダークナイト」の3本です。(あ、奇しくも、ぜんぶ『2』だ!!)
● 今日のおもちゃは、棚の整理の際、捨てようとしつつもなんだかとまどって捨てきれずにいるコイツ、ケロロ。特にケロロの熱心なファンというわけでもないんですが、可動フィギュアのブームにのっかって、単行本11巻のオマケでついてきた「アクションケロロパック・KERORO FIX FIGURATION #6001R KA-006s ケロロ軍曹」(角川書店/2005)です。露骨なGUNDAM FIX FIGURATIONとのコラボアイテムという事で手を出したんですが、原型はまさかの浅井真紀(今やfigmaの人)!サイズに合わせた可動方式をうまく使っていて、さすが!です。オマケの乗り物もアメリカの試作プラン、ボーイングB390あたりをモチーフにしていてマニアにぎゅんぎゅんくる内容になってます。な、捨てられないだろう?
● GFFとのコラボ企画は、10巻のパワード夏美というのもあって、これも本格的オマケだったんですよね。ノリノリの角川にはかなわないや。(だから、マトモなカタチで『花の詩女 ゴティックメード』(という名のFSSだよなあ)公開してくださいね。それとなく期待してますから(’∀`)