● 「海月姫」ってマンガより先にアニメ観ちゃったんだけど、あれは何、女版「げんしけん」なのか?「のだめ」とは違う意味で、男性も楽しめるとは思うんだけど、男女トータルしてもこういう内容を楽しめる読者層って狭そうなんだけど(笑)、意外とイケるのか、イマドキは。しかし、女性だらけのキャラ配置のわりには、男として「可愛い」と思えるキャラがいないという、すさまじい内容だなあ(笑)。オタクキモい、って事がきっちり描かれている!ところで女性も「げんしけん」読むと、そんな感想なのかな?「げんしけん」は、あれでもだいぶキモさにオブラートかけてたけど。

● で、ここからが今日の本題。もひとつ、女性向けアニメの話。「おとめ妖怪ざくろ」です!

● このアニメって、実は2話からオリジナルエピソードになってるんですよ。原作で1巻にあたる部分を、アニメだと1話で全部やっちゃったから、このペースでいけば5話しかもたない。当然、オリジナルで繋ぐしかないわけです。ところが、これが意外とファンサービスになってる(なる)んじゃないかと思うんですね。

● マンガの方は単行本4〜5巻あたり、ちょっと展開が傍線に伸びた感じで、攫われたざくろを探す、というストーリーになってるんですが、個人的にはこれちょっとダルいと思ってるんですよ。1〜3巻でいくつかの事件をチームで解決。そのチーム内のキャッキャウフフが少女マンガ的に描かれていたわけなんですが、急に深刻になっちゃったんですよ。ガンダムで言うと(また、そういうのに例える)「再会、母よ」の回が延々続いてるイメージですかね。ホワイトベースのメンバーとやりとりしてるからアムロも良かったけど、個人的なエピソードぶっつづけられると、さすがに「もっとスカッとしたとこ見せてよ」と言いたくなる感じ。「無限の住人」も、凛と万次が別行動とりだしたあたりから、ダルくなったじゃないですか?あの感覚なんです。正直、ざくろは、タイミングが早過ぎたと思うんですよ。

● ちょっと話を広げますが、最近、女性オタク事情なんかを知人から聴くと、必ず出てくるのが「チーム男子」というカテゴリ。「キャプテン翼」「聖闘士星矢」の時代から「テニスの王子様」「大きく振りかぶって」にいたるまで、「男のチーム内での関係性(BL的な事に限らず)」に萌える!というものらしいんですよ。なるほどな、とも思うわけです。男オタクってのは、観ている自分と、アニメ内のキャラという関係性をメインに暖めていくのがメインストリームにある考え方だと思うんですが、女性オタクの場合は、観ている自分は、あくまで傍観者、という立場なんですね。だから「BL」みたいなものも成立しやすい。と、いう事のようなんです。

● で、ざくろはまさに、そのあたりの配置が女性向けマンガになってるんですね。最初から男女のカップリングが決定されていて、それぞれの関係性を眺めていて楽しい、という。つまりは、「チーム男女」ですね。アニメのオリジナルエピソードがファンサービスというのは、そこなんです。原作で、チームがバラバラになってる展開が続いているので、読者は絶対にストレスたまってるはずなんですよ。だから、普通だと原作ファンに敬遠されがちなオリジナルエピソードは、むしろ原作ファンにとって大歓迎のはずなんです(お話がツボをついていれば)。これって、他作品だと、ドラマCDとかファンアイテムでやってた事に近いんじゃないですかね。メインストーリーの補完(悪い言い方すれば水増し)。そのわりに、現時点でシナリオがピンと来ないんですが(笑)今後、期待したいと思ってます。

● ちなみに、視聴者層のメインはやっぱり女性なのかなあ?時代設定とか、妖怪とのバトルとか考えると「サクラ大戦」的でもあり、男性にも入りやすいから(深夜アニメは男性の方が観てそう、という固定観念あり)、そこそこ男性視聴者もいると思うんだけど。「チーム男女」、男性にとっては新鮮なんじゃないのかな?抵抗あって観てないって人は、一度、マンガから入ってみたら理解しやすいんじゃないかと思いますよ。

● 先日、鳥取砂丘で、ゆるキャラ運動会が開かれたそうなんですが……なぜ、鳥取なんでしょうかね?やっぱりあの、みうらじゅん主催の「ゆるキャラ日本一決定戦」で「とりピー」が有名になったからなのかな?とか思ってググったら、思いっきりゆるそうなキャラが乱立してて、すげえな鳥取と思っちゃいました。ゆるキャラ押しなんだ……。鳥取と言えば、今週末、鳥取の元魚町というところで行われる「富野 由悠季ワークショップ」というイベントに参加すべく、生まれて初めての鳥取に行く事になりました。イベントの経緯は地元新聞などでは紹介されているみたいですが、小規模ながらしっかりしたイベントにしたい、と、スタッフの皆さんもはりきっているようです(オレは及ばれするカタチで参加します)。富野さんに直接お話を聴ける、というのも役得なんですが、何より梨の名産地ですから、充分に梨を食べてきたいと思います(笑)。個人的に好きな果物四天王は「梨」「桃」「バナナ」「オレンジ」ですから!