● 今日は平日なので、職もないのにちゃんと置きて朝食を食べ、プラモを作り、昼から映画を観に行く!という規則正しい生活をしました。観てきたのは「スピスバーグが3回観た」というのが「売り」になってる、ポール・トーマス・アンダーソンの『ワン・バトル・アフター・アナザー』。

● アンダーソン、まじでややこしい!こっちはシリアスで大仰なアンダーソンですね。一方、『バイオハザード』はじめ、頭の悪い俺達向けの映画を作っている愛妻家が、ポール・W・S・アンダーソン。『グランド・ブタペスト・ホテル』みたいなヘンテコなコメディ映画を撮ってるのがウェス・アンダーソン。今回のアンダーソンはオレなんかとは比較的親和性の低いアンダーソンなんです。
● 基本、真面目で、映画好きな監督(地味に、今や巨匠扱いもされてる)がテクニックを駆使して撮った、現代のアメリカ社会、という感じの作品。サスペンスはあるし、展開も読めないから、飽きる、ということもなかったし、役者もユニーク。ショーン・ペンの性欲暴走警察官は悪役なんだけど、ブラックユーモアパートの象徴みたいになっていて、いい(最低の)役だったし、ディカプリオはこれでアカデミー男優賞取る気満々というキャラ作りで気合入ってます。ただ、予告編では「アクションもありますよ」と、見せかけているけど、実際はそこまで娯楽に振った作品ではないんです。観に行こう!という人はそこは折込済で。とはいえ、これまでのトーマス・アンダーソン映画の中では、これでもエンタメ度は十分高い方なんじゃないでしょうか。オレは過去作含めて一番好きです。
● 今は引退した元過激派革命グループの目線で描かれているんですが、その過激派たちがテキトーそうに見えるのもひとつのリアルで、面白いところ。今どき、このくらいの政治色を取り入れるのは全然ありだと思うんですが「スカッと」はしないし「エキサイトも」しない。各々のキャラクター性もあって気分的にはグジグジとした展開がずーっと続くわけで、それが2時間40分はやっぱり長い!昼に観始めたのに、終わってみたらもう、薄暗いじゃないか!このネットリした感じも監督のひとつの売りなので、このくらいこってりやったほうがファンの期待にも応えられるんでしょう。自分が20代だったらもうちょっと楽しめたと思うんですが、今のオレには向いてなかったかも……。
● 大谷翔平がすごいことは、MLBはおろか、プロ野球にほぼ興味のないオレでも理解できるんですよ。一試合で、投手として10奪三振。ホームラン3本。って、マンガでもないよ?と思うから。で、気になったのがこの記事の一説「右翼席後方へ消える1発に、チームメートは続々と頭を抱えた」。具体的なアクションとして「頭を抱えた」ので、そう表記したというのは理解できるんですが(そういう光景ありますからね)、「頭を抱えた」には慣用句として「困った挙げ句に考え込んだり悩んだりする様子」という意味もあるからです。なので読んでいて、悪い意味でフックになっちゃう。おじいさんから言わせれば、感心しない日本語の扱いだな、という印象を受けました。「日本語なんて時代によってうつろうもの」という言説は、やっぱり受け入れられないなあ。と、そういう抵抗勢力がないと、日本語はますます貧しくなっていく気がするから。
● ああ「くいしん坊!万才」終わるのか……というか、まだやっていたんだ!しかし50年とは長寿番組だ。オレがテレビ業界に入ったとき、すでにやっていたんだよ。このところ観てなかったからもう、やってないものだと思っていた。だって、最後に見たのは松岡修造だったし……え?まだ松岡修造?!!なんと、50年お家、25年が松岡修造だったとは、さらに驚きでした!(自分の中では、梅宮辰夫、村野武範あたりの印象が強い!)
● 最近、在庫品なんかを扱う安売りのお店、アエナで見つけた「赤から」の甘辛い味噌をきゅうりスティックにつけておやつにするのが定番になってしまったのですが、いつの間にか店頭で品切れ。仕方なく、Amazonでまとめ買いしました。値段的には、変わらない……いや、アマゾンのほうが安いじゃないか!

● これ、辛すぎず美味しいよ!たぶん、こんにゃく茹でて、味噌田楽にしてもいいと思う。おすすめ!!