● 週末の『バクマン』とか『MM9』最終回とか、やっと観た『けいおん!!』番外編ラストとか、夕方からやってた『銀河美少年』とか、そういうもろもろを置き去りにして、今日は炒飯の事だけを書きます。しかも、思いっきり個人体験に立脚する内容なので、興味がなかったら、明日の日記まで、ちょっとスルーしていて欲しい。そういう日記。

● 今、スーパーとか行くと「炒飯の素」的な調味料がやたら売ってるんですよ。XO醤風味とか、キムチ風味とか、メーカーも、懐かし系の「あみ印」からハウス、グリコ、S&B、永谷園、マルちゃんまで、とにかく色々。100均でもかなり充実してたりする。オレは普段、自前で味付けしちゃうんで縁がなかったんですが、地道に需要あるんですね、きっと。で、これは家庭によって違うと思うんですが、オレの中で炒飯の素、といえば「チャーペット」なんです。知らない人も多いと思うけど、昭和40年代前半には、結構売ってたんですよ。子供用魚肉ソーセージと並んで、お肉屋さんの店頭に置いてある事も多かった!そういう「昭和」な商品です。

● この「チャーペット」、テレビCMもやってたくらいなので、炒飯の素としては、当時メジャーだったと思います。そんなわけで子供の頃、炒飯といえば、我が家はチャーペットだったんですよ。なんかね、中華料理屋の炒飯と違って、洋風な感じの味。デパートの食堂で食べるような、そんな感じのコンソメな感じ。だから、初めて外食でお店の炒飯食べた時びっくりしたくらいですもん。「これ、炒飯と違う!でも美味い」(笑)って。中学生の頃までは、チャーペットの炒飯食べてたんですけども……いつの間にか消えてた。

● それが、先日、スーパーで見つけちゃったんですよ!チャーペット!何これ、まだ売ってたの?というか、いつ再販売したの?!もう、たまらなくなって買って来ちゃいましたよ!

● パッケージ、よくよく見たら……「チャーペット、チャーペット、チャーペット♪」って書いてある!

●思い出した!!!!これ、CMソングだ!!!!!そうだったそうだった!もう、完っ全に思い出した!!!もう、一気に色んな事が思い出せた。我が家では、チャーペット炒飯作ると、アルミのゼリー型のデカいので、パカッとお皿に盛りつけてたんだった!くそー、もう、いますぐでも食いたい!!というわけで、今夜はチャーペットに決定ーー!

●家での炒飯の作り方に関してはちょっと自信があるオレ。チャーペットというたぐいまれなる食材を存分に使って、美味い炒飯つくらせていただきますっ!具材は、冷蔵庫にあったチャーシューと、長ネギと卵。まず、いつもの感じで油は多めにドバー。で、卵は多め。一人前だけど二個投入!!もう、油で卵を揚げるくらいの勢い!

● そんで、ご飯投入!冷やご飯がいい、ってよく言うのは、水分が多少飛んでるからであって、温度は冷たくない方がいいよ!家庭用コンロの火力を考えたら、フライパンの温度下げちゃうの良くないので。とにかく炊きたてじゃなけりゃオッケー。ひたすらフライパン底に押し付けながら混ぜる!(米粒をひとつづバラす感覚)で、具のチャーシューと長ネギ、投入!

● そして、フツーならここで化学調味料と塩で味付けなんですが、今日は待ってましたのチャーペット!うわー、懐かしい匂いがすでにしてきた!完全に、中華料理の匂いじゃないよ、これ。コンソメの匂い!スープも付いてるんだけど、これがまた、昭和すぎる味なんですよ!

● 出来たー!食ったー!

● 味は……懐かしい。涙が出そうになった。美味い、と思うけど、本当はそういう事じゃないんだ。ほんと懐かしいんだ。実は、根本的なミスがあって、それは「オレが炒飯作るの上手になってしまった事」。もっと、ベチャッとした感じに作れたら、完璧だったのに。そこだけは、本当に悔やまれる。そう、美味いマズいの問題ではなく、チャーペットは、あの頃を追体験出来るかどうかがミソなんです。だから、他人にもお気楽には勧めない(笑)「食事を体験として楽しめる」人にしか、たぶんこの悦楽は共有出来ないんだから。

●ちなみにチャーペットを作ってるメーカー、富士食品のサイトを見ても、チャーペットが載ってないんです。ひょっとしたらスポット生産なのか?!だとしたら、ちょっと買いだめしておいた方が良いか!