● 『刑事ジョン・ルーサー』が思いの外、イマイチだったので憂さ晴らしに楽しみにしていた今週配信の『マンダロリアン』を!と思ったら……何、これ……。個人的には興味のないキャラクターの掘り下げ。元帝国の技術者によるクローン技術の悩みとか、サスペンスシーンが延々続く。オレが欲しかったのはこういう「ドキドキ」じゃないんだけどな。「強敵」であるところのモフギデオンの代わりに、新たなヒールを立ち上げようってことなんだろうか?そんな巨悪、マンダロリアンに必要になっちゃったんだろうか?これが『マンダロリアン』の新たなフェーズのスタイルなんだとしたらめちゃくちゃ悲しい。冒頭のドッグファイトはかっこよかったけど、あとは本当に辛かったぞ!!これで、セッティングを終えて、あとは頼むから、痛快、放浪、ドタバタ珍道中をカッコよく決めてくれよ、マンドー!禊は終わったんだろ?

● スカッとしたい気持ちになったので、とりあえず以前に観て「なかなか面白かった」ジェイソンステイサムの『MEGザ・モンスター』を再視聴。

● 記憶よりもサービス満点で、見る側に非常に都合よく展開しすぎるのがちょっと笑っちゃうところ。「これはテキトーすぎる映画だ!」って心得てからでないと、怪我をするタイプ。さすがにアサイラムのサメ映画とは格が違うけど、展開は本当に雑!ストーリーを進めるにあたって設定された障壁(コンフリクト)が「えー?そんなにあっさり?」ってくらい簡単に解消されて進んでいくんですよ。ステイサム、物分りが良すぎる!!むしろ気持ちいいくらいで、このテのアクション映画のキャラクターはこのくらいの「大人」具合が動かしやすいんだよね。

● しかし、今回「またステイサム」をみていてつくづく思うのは、オレはそんなにステイサムが好きなわけではなくて、吹き替えの山路和弘の声が好きなんだな、ということ。小山力也(いい声だから好き!)ほど鬱屈は感じられないので聴いてて心地よく、適度に引っ掛かりのあるヒーロー声(そこが、大塚芳忠とはちょっと違う。もちろん大塚芳忠も大好きだけど)。ウィレム・デフォーの吹き替えにも合うんだよな!劇場で観るよりも配信吹き替えで観た方が楽しいのだ(声質、似てるからそこまで違和感もないし)。強いていうなら、企画で散々揉めてお蔵入りになりそうだった、その上でこんなに乱暴な作りの映画にもノリノリで出演しているステイサムには「いい人なんだろうな」って好感を持っているくらいかな。元、水泳飛び込みで五輪代表候補選手だったから海系映画には甘いのかもしれないけど。ちなみに『MEGザ・モンスター』まだ観てない怪獣ファンはぜひ!サメ映画のフリをしているけど、作りは完全に怪獣映画だし、過剰にやりすぎてる『ジョーズ』でもあるんだから。(要するに午後ロー向け)

● 氷川さんの『日本アニメの革新 歴史の転換点となった変化の構造分析』読みました。なるほど、戦後アニメの通史の基本的なところを、事情や経緯を踏まえて押さえておくのは大事なことで、実際「そこ」が抜け落ちているとどんなに理屈を積み重ねても、それこそ「底が抜ける」話になっちゃう。こういうまとめをするときに、妙にエンタメ性を意識すると破綻しちゃいかねないわけですけど、重要な「変化点」を突破口にして語っていくことでなんとかまとめようというわけですね。そこは、まさに時代を体験してきた氷川さんならではの視点だから語れるところなんでしょう。実写映画的なものを目指してきたアニメが、ある起点で「そうじゃないもの」に変化していく、というのは、これまで真っ向から書かれたことのない視点として新鮮だと思いました。若い時期に現場を体感して、大学で講義をするために系統を整理して、という立場の人がだからこそ、こういう「教科書」をまとめられるんだろうな。

● 本当なら「アニメに少しでも関わる人は基礎教養として一読しておくといい」と書きたいところでしたけど、アニメの通史というのはの新書一冊で収まるほど単純な話ではなく、氷川さんもそこのところはわかった上で「こういう麺もある」「ああいうことも関係する」と補足をガンガン入れてくることになってしまい、構成として論旨が終始蛇行する流れになってしまってはいます。思いが優先して、詰め込みが過ぎたのでは?と思う箇所もあり、入門書としては難解な一冊だとは思います。とはいえ、他のアニメの歴史ではスルーされがちだけど、記録にとどめておくべき記述は多いし、アニメに限らず「頭の中の整理するため」の考え方のヒントにもなる、という形で読まれたら良いのかな?語尾のブレがちょいちょい気になって読みづらいところもあるのはは多少「急いだ感」があったのかもしれません。「まずは一冊」という感じで書かれたものだとも思うので、次は新書ボリュームに見合ったテーマでの切り口で、2冊め、3冊めを!という印象が残りました。

● 中国からやっと届いたミニチュアレンガ素材。ちょうどいいサイズが国内の業者では在庫がなかったんですよ。結果、安かったけど、時間がかかっちゃったのは誤算でした。これを2ミリプラ棒をガイドに隙間を開けながらいい具合に並べて…‥。おっと、三匹の子豚のレンガの家を作るつもりじゃないんですよ。粘土に埋めて‥‥。

● シリコン型をとる。これはあくまで一度、素材をレジンに置き換えるための措置。

● ここからレジンに抜いて、形状を思いの形に加工していくわけです。そう、冬のワンフェスで売った「トタン背景」に続くガチャ背景第二弾。ニュータウンの擁壁ブロック(土留め?)。これ、ちょっと悩んでるんですよね、汎用性のあるプレーンな形状で量産するか、「これ!」という形、要するに坂道ありき、傾斜ありきに加工しちゃって量産するか?。お手軽に遊べて雰囲気が出るのは後者なんだけど、加工にふた手間くらい掛かるし、色々いじりたい人には「やりすぎ」だし。

● 『シン・仮面ライダー』今日は最速上映があるけど、オレは明日の夕方!今夜は東映特撮ファンクラブで、むき身の『仮面ライダー』を観ながら夜を明かそう。初心に帰って旧一号編、久しぶりに観ようかな。