● 昨日は、エラーが出て読めなかった『Get truth 太陽の牙ダグラム』第一話。やっと読めました。アニメの第一話に相当する雰囲気ですが、空気感が違う。今風のゲリラ、というよりも、やさぐれた傭兵部隊みたいになってる感じかなあ。鉄華団みたいだ。『サンダーボルト』の作者として、現代の「ミリタリー」ものとしてはこっちの方が受けはいいんだろうというセンスは理解します。アニメの方は高橋良輔監督が「世代」だからか、ドンピシャで70年代の新左翼の過激派なんですよね。基本は「真面目すぎる」が故の過激さ。そこを肯定できるかどうかって、真剣に考えたらかなり難しいところなんですよ。「太陽の牙」ってネーミングや、オープニングの「狼は死んだ」ってナレーションは、当然、三菱重工爆破事件で知られる東アジア反日武装戦線のグループ「大地の牙」や「狼」を意識したものなんだろうし(高橋監督にとっては単なるモチーフのひとつだったとしても脚本家の星山さんが意識しないはずはない)。学生運動で暴れ回った新左翼の中で、唯一真面目に(違法行為であり、殺人事件でもあったわけですけど)左翼として最後までブレなかったのは彼らと日本赤軍だとは思いますけども……。新左翼の主義主張を頑固に貫いたら、ああならざるをえない(だから、オレは今のサヨクの自分勝手な都合の良さに愕然とするんですけど)し、到底支持できないところなんですけど。

● でも、そんな若者たちを等身大で描いているところがアニメ『太陽の牙ダグラム』の凄さだとは思うわけです。雑誌「アニメック」がダグラムの悪口を書いていたのを読んだ時、「あれ?そういう部分には全く触らないんだ?もしかしてこの記事書いている人たちは、そういう社会的な背景を全く知らないのか?それがオタクなのか!恥ずかしい!」と思った記憶もあるんです。今回のリメイクは、おそらく「あえてそのあたりを意識しない」ということなんだとは思いますが、その違いは、今後の展開で色々影響してくるとは思います。全く違う『太陽の牙』。アニメにはなかったかっこよさに期待します!(あと、コミック版のプラモも!)

● ちなみに、40周年ということで、テレビのダグラムがYouTubeのサンライズチャンネルで配信がはじまりました。とりあえず第一話は、パイロット的なイメージの一本(展開していく本編とは細かなディティールに齟齬があるんですよ)。ガンダムの後継作品としてミリタリズムをより濃くした、いわゆる「リアルロボットアニメ」の元祖、と言っていいと思います。本物の新左翼は支持できないけど、太陽の牙は支持するよ!最終回は今でも、本当に好きだ。

● 雨続きかと思ったら、このところちょっと晴れ間がさす日が続いて、日中は気持ちがいい天気。近所の猫(野良だと思う)なんか、油断しまくりで、あちこちでゴロゴロしている猫に出逢います。警戒していないので、だらしないところを撮影しても逃げない。野良猫の生活はさぞや厳しいだろうと思うので、こんな季節は思いっきりゴロゴロしていてほしい。

● 昨日作った、もやしのペペロンチーノが美味しかったので書いておきますね。最初はもやし炒めにしようかなーと思っていたんですが、前にネットで「もやしのペペロンチーノ」というのを思い出してトライ。たっぷりのオリーブオイルにニンニクひとかけを刻んで入れてじっくり弱火で香りだし。途中で鷹の爪もばっちり入れておきます。ペペロンチーノは「ソースの代わりがオリーブオイル」という金言を思い出して、ケチらずたっぷり。で、そこにもやしを一袋。こんなに食えるかな?と思っても大丈夫。あとはコンソメひとさじと、塩(野菜炒めのつもりできっちり入れましょう。味が薄いと寂しいよ!)を足してオリーブオイルを絡めながら火を通します。気持ちしんなりしてくるまで炒めたらちょうど良かったです。水分が出る一歩手前!

● もやし一袋、あっという間に食べちゃいました。美味しい。ペペロンチーノの代わりにはならないけど、ペペロンチーノ味のもやし!コレだけで夕飯になっちゃいますね。今日は、家に少々残っていたチャーシュー投入したけど、本来ならベーコンブロックが似合うとは思います。もちろん、アーリオオーリオならなくてもいいんだけど、あった方が満足感ありますよね。仕上げに彩りでパセリを振りましたが、バジルで香り付けするのもいいかも?材料は安いので、一度試してみて欲しいです。オレはまた作ります。

● ちなみに今日の夕飯は豚丼作って食べたんだけど、新宿の三平ストアのカナダポーク、安いくせに妙に美味しい。歌舞伎町界隈の飲食店の駆け込みスーパーだと思ってるけど、何故か精肉売り場は質がいいんで驚くんですよ。うちの近所のマルエツより断然安くて(マルエツは国産にこだわってるので高いんですけど)美味しい。

● いやあ、昨夜は横溝正史『本陣殺人事件』読み返したんですけど、あれ、今読むにはちょっと辛いですね。日本の推理小説史上、歴史的にはすごい作品だと思うけど、現代的なエンターテインメント性が全くない。金田一耕助最初の事件でありながら、映像化は少ないという理屈、よくわかります。ただ「映像化しないとよくわからない」という作品でもあるので難しいとこですよね。

● で、今夜は何を読もうかなー、と思っってたら今気づきました!『妖怪大戦争ガーディアンズ』!!脚本が、あの実写『ガッチャマン』とか実写『ジョーカ・ゲーム』『ザ・ファブル』の渡辺雄介で「え〜?マジで〜?」と思っていたんですが、小説版は前作の『妖怪大戦争』同様、ちゃんと荒俣先生が書いてました!!(ノベライズ版みたいな、渡辺雄介著のもあるので要注意)。どんな話になっているのか、これ読んで、映画ごと成仏させようかなあ。