● 今日は日曜だけど、昼から1時間だけ講師仕事で池袋。こんな中途半端にスケジュール入れるんじゃなかった……。これから気をつける。休むときは休む!メリハリつけないとダメだ!

● 気づいたら鼻歌を歌ってて、それが太田裕美の「南風- SOUTH WIND -」だった。ああ、そんな曲あったなあ!って自分で歌っておいて気づくのは、やはり歳をとったということなんですね。

● 動画で見たら、昨年までのディズニーランドアンバサダーの福本望さんにも通じる可愛らしさ。太田裕美が好きだった人は、きっと福本さんも好きなはずだ。

● しかし、太田裕美って今思い返しても不思議なアイドルでしたよね。他アイドルに対抗するためにフォークソングのような楽曲で、アイドルらしからぬ衣装で、と、不自然な組み合わせでプロデュースされた、まさに作られた「アイドル新形態」。それがきちんとヒットしたこともすごい。いま、アイドル史を振り返ればかなり異質な存在(なんなら、特殊ジャンルすぎてアイドル史からこぼれてしまう)になってますよね。自分の中では、初期竹内まりやに繋がってるんですけどね、このライン。

● オタク大賞マンスリー他で、懇意にしていただいている文芸・SF評論家の藤田直哉さんが船頭になってまとめた、震災文芸「ららほら」が刊行されました。ラウドファンディングで制作予算を集め(最終的には、藤田さん個人でも身銭をだいぶきっているでしょう)た成果として、一冊の本をまとめた、ということにまず敬意を評します。こうして、実物を目の前にすると、それをより実感するんですよね。

● 正直言えば、まだ一つも読んでいないので、中身の価値はかけないんですよ。価値がどうこうでなく、面白いか、どうかすらわからない。ただ、故郷の日立もまた被災地でありながら、当事者感覚が薄い(被害の少ない都内でただおびえて暮らしていただけ)自分としても、向き合わねばならないテーマではあるよな、と感じている部分もあるから、こういった試みに対して関心はあるのです。そして何より、Webができたとか、どこかの雑誌に原稿が乗ったということではなく、こうして藤田さん主導で「本というモノ」が出来上がってきたということに関して書かずにはいられないなと思ったのです。

● ほんと、自分の思いを「モノ」として生み出すって、大変なことだと思うし、今回は、出版社にお任せみたいなことではなく自前で手作りでやっているからなおさらです。失礼承知で、本音を書きますが、中身がどうこうではなく、こういう形で被災者とコミットしようとするアクションが立派だよ!と思うのです。しかも、このボリューム、ハードカバーとしては驚きの値段設定。藤田直哉は偉いよ!!自分は、同人誌を含め、モノを作っている人っていうのは個人的にとても偉いなあ、と感じているのです。自分が日々、仕事で作っているのは、放送と同時に消えてしまう「番組」という水物だし、そもそも、そこには「思い」を込めているわけでもないから、なおさらそう思うんでしょうね(だから、ワンフェスは仕事以上に真面目にやっているわけで)。今夜、拝読します。