● 昼にぶらりと中野の明屋書店に行ったらノンタンが来てた!子どもたちに人気で、まだ現役なんだなとちょっとほっとしました。子どもたちは一緒に写真撮ったあとで握手。それからお腹をポンポンたたいてたけど、今時はそういうコミュニケーションなのか!オレが子どもだったら全身でガーッと抱きつきに行くところなんだけどもなあ。

● で、なんか面白そうな本は・・・とぶらぶらしてたら、こんな表紙のラノベを発見。あれ?これなんだっけ?

● で、さらにちょっと目を移すと、んん??これはどこかで・・・。

● ああ、そうか、これか!!

● 内容は知らないんだけど、このビジュアルは完全に「狙ってる」やつだよなあ。お話事態はパスティーシュか何かなのか?!で、よく見たら、作者同じ人だった。実際、「君の名は。」と似たようなテイストの表紙は、他にもあるといえばあるんですけど、この二冊は中でも図抜けて似てると思うんだよなあ。まるで関係ないです、ってことではないよなあ。実際、ラノベの表紙って、過去のヒット作に似せてくる傾向があるジャンルだとは思うんだけど、ここまで露骨なのか?とびっくりしたのです。

● 夜は21:00から澁谷ヒューマントラストシネマで、映画「We Love Televition?」に。萩本欽一のドキュメンタリー映画とのことだけど、監督はテレビの人、日テレの土屋敏男さんだ。当然、映画的なものを期待してはならないと思っていたけど、実に、全く、その通りで、完全にテレビバラエティの作法で作られた作品だった。CMも入らずに、途中でトイレに行ったり、ご飯を食べたりできないテレビ番組というところ。

● 実際の所、それで正解だったと思う内容でした。なんたって、画面の中の欽ちゃんが、そんなことを言っているし、テレビは映画的であってはならない、という旨のことも話している。作り方はもちろん、出演者も含めて。まさに、テレビとはそういうものなのだ、というのがこの中で語られるメインテーマにもなっている。完成形を計画してはいけない、とも。テレビをやっていた身としては、わからないでもないんです。ただ、それは「テレビという神様にチャレンジする者」の目指す領域だなあと、少々引いていく気持ちもあるわけです。自分のように、テレビの作法を学び、技術としてテレビ番組を作ってきた者にはたどりつけない領域だから、そこまでの「信仰」は理解できないんですね。実際「え?それでいいのか?」と思うような欽ちゃんの言動はいくつもありましたし・・・。それでも、その生き様、迫力は、狂人的で圧倒されましたね。

● ひとつ、本当に涙がこぼれたシーンがひとつだけあって、それは河本準一のエピソードでした。シニカルな目線抜きで、非常にエモーショナルに涙が出た!と言いたい(観ている最中は、本当にピュアに泣けたので)ところなんですが、よく考えてみたらそれって「神に祝福された河本が、テレビの信仰者に踏み出す」シーンだったように思えてきました。やっぱり、これは宗教映画だったのかもしれないです。

● 結論。欽ちゃんは凄い。それは再確認。その上で、オレは別の考え方でテレビ(ライブ、イベント、その他のエンターテインメント)に関わっていくしかないな、と覚悟を決めることが出来ました。ドキュメンタリー映画としては、決して出来の良い作品とは思わなかったけれど、欽ちゃんのちらっと見せる素の部分を垣間見られただけで、価値はありますね。観に行ってよかったです。