● 朝起きて、中野の図書館まで行ったり、冷蔵庫の中身を買い出しに行ったりしてたら日が暮れた、そんな休日でした。ほんとなら、夜はじっくりプラモでも、とか思ってたんですが、明日は早朝から神戸に向かうので、今日は早めに寝ます。疲れとっておかないとなあ。

● 中野の図書館は相変わらず児童コーナーのデコレーションが可愛くていいです。イラストとか、司書の先生が書いているのでしょうか。すごく好き!!

● 窓に貼られた、動物達もすごく愛らしいし……

● 書架をにぎわすPOPもいい。

● クリスマス会のポスターも、すごく丁寧に作られていて、図書館スタッフの努力、胸に沁みました。

● 彼女が、「くまのがっこう」というヒット絵本(これもかなり可愛いんですが)の作者コンビ、あいはらひろゆきさんと、あだちなみさんが作られた、別のくま「くまのこミン」のシリーズを読み出したので、つられて一緒に読みました。これは可愛い。そして、現代の子供向け絵本として、相当分析、研究して書かれている事もわかりました。なるほど!!と思う充実した構成要素。「絵本」フォーマットの勉強に、このシリーズはすごくわかりやすい教科書だと思います。

● 先日の日記で、自分の「宇宙戦艦ヤマト」への思い入れを前提として、感想書きましたが、今日は、その部分をあえて排除して、映画「SPACE BATTLESHIPヤマト」の印象を書きます。実は、劇場を出る時に遭遇した事例なのですが、とても「宇宙戦艦ヤマト」に思い入れがあるとは思えない若い世代の観客達は「けっこう感動した」とか「いい話だった」「泣いちゃった」というリアクションがあったわけです。とりあえず、「え?あんなので泣けるの?感動するの?」というのが個人的な思いがあるわけですが、まあ、実際に「感動しちゃったんだから仕方がない」ですよね。ケータイ小説とか含めて思う事なんですが、意外と若い世代ってのは、情緒とか、段取りとかなくても、熱く語ったり、人が死んだりすると、感動したり泣いたりするんですね(笑)(その理由については、半径5メートル範囲の価値観的な話で、他の人も書かれているので特にここで書きませんが)そういう、観客に対して「SPACE BATTLESHIPヤマト」は機能しているのかもしれないという事です。そして、今映画産業がターゲットとしているのは、そういう世代を含めた観客なんです。オレのような「ヤマトファン」のオッサンではなく。そういう層ってのは、実際数が知れてますから、そこに向けて作っても商売にはならないんですよね。

● 映画が、作品であると同時に、商品という側面を持っている以上、「ターゲットに届けば勝ち」という言い方は出来るわけです。この映画の構成の煩雑さってのは、結構、想像しやすくて、色んな人間がよってたかって「こういうシーンを入れましょう」ってのを企画の段階で考えて、監督は仕方ないから、各パートの優先順位をつけてから、時間ないに収めるべく構成した、という感じかな?と思うんです。作品としては不幸な作られ方だと思いますが、こういう現状はかなりリアルに感じるんですよ。その、優先順位の基準っていうのが、「自己犠牲」とか「反発から転じる恋愛」など、現代の多数の観客にアピールしうる部分という事です。オレのようなオタク層ではなく、商売としてのターゲットに向けた部分が優先されてる。発進シーンのカタルシスとか、波動砲発射の緊張感以上に重要だった部分ですね(たぶん)。

● 戦略的な志向で作られた映画であるなら、その評価は、興行収入にゆだねる、というのが大人の意見なのかもしれません。監督個人の本意とは別に、いろんな事情で「作品としての価値」より、「商品としての価値」を優先せざるをえない状況というのはあるだろうな、とも思います。商業映画は、これまでだって、常にそのライン上でもがいてきたんですから。心配すべきは、その「もがき」すらなくなっちゃいませんように!という事です。もがくのをやめるとコンテンツは貧相になって行く。そんな風に思うからです。

● 「SPACE BATTLESHIPヤマト」オレは、とても好きになれないけど、以上のような別角度の意味で成功して欲しいです。映画ファンとして、いや、エンターテイメント産業のファンとして、の気持ちですね。そんで、また大バジェットのSF特撮映画とか、今後も作られますように!!(あ、そのわりには、ヤマトに出てくるセット、なんかせせこましかったな。あ、またこの廊下かあ、みたいなシーンが多かったし)最後の最後に毒をもうひと吐きしてみました(笑)

● 若い奴ら、簡単に泣きやがるぜ、みたいな事を書いておいてなんだけど、オレ、さっき録画してあったこの前の「SPEC」観てて、当麻と瀬文の電話のやりとりのシーンで泣いちゃった(’∀`)当麻、キモイとか散々書いてごめん!君はいい子だよ!!