⚫︎ 2015年になって、その貴重な1日が「駅伝」と「新春寄席」と「路線バスの旅」だけで行き過ぎてしまいました。無駄した感でいっぱいのようにも思えるけど、実は学ぶことが多かったので良い1月2日でしたよ。たいがいの正月番組っていうのは、秋口からバタバタで企画立てて、出演者インフレの中で、いろんな妥協の産物で作られていることが多いだけに、厳しい現場が多いのは承知。実際、観てみても「ああ、そうなっちゃうかー」という事も数多いわけだけど、その中でのスタッフのこだわりとか、努力とかが見えてくるわけです。

⚫︎ 「厳しいキャスト」で、「厳しそうなスケジュール」で撮ってそうな番組を、なんとか強引にまとめてる番組とか(笑)そういう番組のエンドテロップで、20年前に世話になったベテランの名前とかを見ると「がんばってるなあ」と我が事のように思ったり、「そのキャスティングで、その方向性はダサくないか?」と思うような外してる演出の番組では、20年前の若手ディレクターの名前をプロデュサーとしてみつけ「おいおい、もっと勉強してくれよ」と説教心が湧いてきたり。

⚫︎ 結局、番組ってのは、視聴者にとっては「出演者」のものであるし、なによりキャストのポテンシャルが番組の密度を左右するしで、本当「キャスティング」命なんですよね。ただ、どんなに素晴らしいタレントであっても、万能であるわけもなく、そこを補完するのが、企画であり、構成であり、演出であるわけです。要するに番組の「保険」ですね。制作者の力量ってのは、その「保険のかけ方」に出るんです。どれだけ、緊急時に対応しうる柔軟な保険か?タレントの息切れを助け、面白さをブーストする保険か?そこを怠ると、どんなに立派なキャストを配しても「もったいない」結果になっちゃう。

⚫︎ テレビを見ていて、そんなことを改めて認識。上手くやってる番組も、空ぶってる番組も含めて、学ぶところが多い正月のテレビでした。観ていて無駄な番組でさえ、無駄にはならなかった正月番組でした。

⚫︎ 夕方からは、高校時代の友人たちと待ち合わせて恒例の「喋り会」。こちらはといえば、別にためになる話をしたわけではなく、ひたすらためにならない話をしたことが良かった〜。たまには「何のためにもならない時間」大事だー(’∀`)。明日は都内に戻ります。お待たせしてるナレーション一本、明日の夜には仕上げますので少々お待ち下さい。