● 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』観てきました。

● 予告編からするとコメディタッチのファンタジー映画。でも、アカデミー賞最有力とか言われてて、「もしかしたら社会問題に切り込んだヘビーなオチがあったりするのか?」など思って、多少は構えて観に行ったんですけど……

● 観終わってみて「ああ、なるほどな」と。リベラリズムの敗北、絶望とどう向き合うかみたいなことが描かれていたのが現代的で、その辺りが評価されていると思うんです。ぶっちゃけて言えば「当たり前の話」で、この物語があったから染みる、みたいな構造にはなってないんですよ。だから決して切れ味が良いとは思えなかったなあ。そもそも、作劇部分で自分にはモヤッとしたものが残りました。 多元世界に「いろんな可能性を秘めた冴えない主婦」がマルチバースの力を利用して冒険を繰り広げる、というのが本筋なんで、 一応、SF的なガジェットとか多元世界をコントロールするオペレーションみたいなものが「マトリックス」的な感じで描写されてるんですね。こういう筋立てって観念的なものを物事に例えて表現してナンボなところがありますからね。でも、そこは割とぞんざいな扱いになっていて途中でどうでも良くなっちゃう。だから、物語としてはかなり中途半端な作りだと感じました。 ミシェル・ヨーを使っているのでアクション押しなのかなと思えばそうでもなく、だいぶコメディに寄った感じ。でもそのコメディ要素が20年前の香港映画っていう感じがしちゃって、オレには古臭く感じて笑えないというところも厳しかったかも。

● アカデミー?オレはそういうのよくわかんないけど、カンフーコメディの珍品としてなら愛せる!というのがオレの感想です。

● 今日Twitterのトレンドに「エアリアル」ってあったから、スナック菓子かな?と思ったら4/22に「ガンダムエアリアル」の1/100スケール「FULL MECHANICS」っていうプラモが発売になるって発表があったんですね。マスターグレードじゃなくて今は「FULL MECHANICS」なのか?で、サイトを見てみたら、なんか似てないんですよね設定画と。これが設定画でしょ?

● これが今度出る1/100のエアリアル。腹部のボリューム感とかマシマシになってて、肩もいかり肩に。太ももの形状も、脛の塩梅もだいぶフツーのロボに寄せてきてるんですよ。これまでの「いわゆるガンダム」にしましたよ!って印象。

● 実際、1/144のプラモは、かなり似せてきてたんですよ。これ、オレが正月にパチ組んだやつなんですけど……。へんてこなプロポーションがすごく「設定画」に似てる。まあ、実際劇中のエアリアルは、こんなにへんてこには見えないんです。

● 1/100で出す以上は、デザインに似せるよりイメージ重視でかっこよく行きましょう!ってことなのかな。いろんなガンダム作っておいて、商品になると(バージョンを重ねると)どんどん「平均化」していっちゃうというのは、持ち味殺しちゃうようでもったいないなとも思います。まあ、オレはエアリアルのデザインがもとからそれほどカッコいいと思っていないので1/100の方が好きですけどね。似てはいないよね。と、いうか……すでに劇中では改修型が出てきてるのに、まだ初期型で1/100出しますか?!って思っちゃった。

● あったかくなったけど、空気は湿気ってるのかな?はりこの原型に紙粘土こねてるんですけど、なかなか乾燥しない。うーん、明日は並行してプラモも作っちゃおうかな〜。