● 本日、待っていた一社から支払調書が届いた!ということで、本日早めに「確定申告」終了〜。還付金、お願いします!!そして本日、大急ぎの原稿依頼が!締切は明確に書かれていなかったけど「急ぎで」という発注の空気から言って……おそらく今夜じゅう……。やるよ!仕事になるなら、やるんだよ!というわけで、なんとか急ぎの原稿を、今、送りました!!やったー!

● いつのまにか当たり前のようになってしまった言葉の使い方で気になっちゃうのが「トラウマ」。元々はかなり深刻な心理的影響を及ぼす意味の言葉だったと思うんですけれど、今じゃカジュアルに「昔、衝撃を受けてさー」くらいの意味合いで使われるようになっているますよね。 軽い意味で使われるようになったのは20年がいいところだと思いますが、それ以前はかなりネガティブな単語として扱われていたように思います。吾妻ひでおのマンガ「トラウマがゆく」もかなりブラックジョークなネーミングだったと思うので。時代とともに言葉の使い方が変わっていくことに対しあーだこーだ言うのは野暮な感じもするんですけれど、基本的に言葉に関して保守的な自分(だって、言葉にこだわった生活をしているのにこだわるものが揺らいでしまうのって嫌じゃないですか)は、よっぽどのことでなければ使わない言葉なんです。

● で、自分の中で「これはトラウマだなあ」と思っているものがひとつだけあって、それは小学生の頃に観た児童劇映画です。近所の児童館では土曜日の午後に無料の映画鑑賞会みたいなものが催されていて、いわゆる「教育映画」や「児童劇映画」を上映していました。興味のあるタイトルの時だけ観に行ったりしていたものなんですが、ある時「漂流」という言葉に惹かれて観に行ったのがその映画です。タイトルに「漂流」というのが付いていたこと以外は覚えていないんですが、その1本の映画が自分の性格形成にかなり影響を与えているんじゃないかと思ってるわけです。

● 内容は5〜6人の小学生のグループが港につながれている船に遊び半分で乗り込んで遊んでいたところ、どんどん沖に流されて無人島に漂着してしまうというサバイバルもの。あらすじだけ書くと完全にベルヌの「十五少年漂流記」の焼き直しなんですけど、全体にタッチがシリアスで窮地に陥った時に仲間たちはどうやって手を取り合うべきかというようなことが教育的に描かれている映画だったと思います。でも自分にはそんな教育方針とは別にとにかく恐怖しか感じませんでした。「やっちゃいけないと言われていることをやってしまう子供の愚かさ」「スリルに心動かされてしまう浅はかさ」「取り返しのつかないいたずら心の怖さ」そして「無人島の絶望感」。あまりにも怖くて、途中で抜け出して家に帰ってしまったはず。だから結末もしらないんです。もしかしたら最後まで見ていたらもうちょっとポジティブに捉え直したのかもしれないけれど。

●  そんなわけで自分は冒険心というものに対して臆病になってしまったと思うし、 物事を始める時もリスクを考えるようになったし。不思議なものでそれ以降いろんな選択肢に出会う度にあの恐怖が一つの基準になっているんじゃないかと思えるぐらい良くも悪くも影響が大きかったのです。未だに知らない土地に行って日が暮れてきたりすると妙に不安になったりするのも絶対にあの映画のせい。まさに「よっぽどのトラウマ」! 心的外傷ですよ!!

● なんでこんなことを思い出したかと言うと今、書店に平積みになっているミステリ『方舟』を読み出したからです。「週刊文春ミステリーベスト10」と「MRC(メフィストリーダーズクラブ)大賞2022」ダブル受賞!だから平積みでガンガン売れてるっぽいやつ。そんなバカなと思うようなプロットなんですけれどあの時見た映画の強さみたいなものが蘇ってくるんですよ。俺ももういい大人なので怖くて読めないというわけでもないんです。でもただただ読みながら不安になってくる。悪夢みたいな話。こんな風な受け取り方をするのやっぱりトラウマゆえなんだよなーと思っています。 こんな思いで読んでるんだからこの先面白くなるといいなあ。

● えー!アシェットで「週刊エイリアンゼノモーフを作ろう」っていうのが今月22日に発売になるんですよ。完成すると全高120センチ!でも……このページの写真を見る限り、いろいろと似てない!!「実際に映画で使用したボディからの忠実な型取り」って書いてあるけど、そのスキャンデータをパーツ化するときに相当いじってんじゃないのか?頭部形状(なぜかマスプロ商品は常に似てない。マトモなのは豆魚雷のやつと、コトブキヤのスタチューくらいか)も、背中の突起も、やけにたくましい尻尾も、いちいち「似てない」んだけど!正直、NECAの5000円アンダーのアクションフィギュアのほうが雰囲気いいんだよ!このテの高額商品を買う人って相当のマニアだと思うんですけど、だからこそ「似てるか似てないか」は大きな問題だと思うんだ。設計段階での監修者に「マニア」をつけるべきだったと思いますよ。少なくとも公式サイトのスチル見る限り「違うだろ!」って思いました。

● で、夜にはワンフェスの事前搬入の荷物の発送。イベントが日曜なのに荷物は木曜必着が条件なの、少々厳しいですよね。で、集荷に来てもらってこちらも「送れるもの」は全部送りました。あとは当日持っていく分を残りの日数で処理するだけ!出荷に「怪獣チャンネルCD」入れられたのは良かった。なにげにCD重いですからね。手で持ち込むのちょっと面倒くさいし。これで13枚目!……ということはビートルズのオリジナルアルバム(13枚目「Let it be」)の数と並んだよ!

● 外付けドライブの調子がなんだか悪くて、CD焼くのにひと苦労しちゃいました。まあ、確かにずいぶん長いこと使ってるけど……。PCでBlu-rayが再生できないのはマジで困るんですよ。本当にダメなら買い替えますけど、だましだまし使えるなら今は出費を控えたいんですよ。