● 今日から配信が始まった『仮面ライダーBLACKSUN』。とりあえず観はじめて3話まできたけど、びっくり。予想以上にアクが強すぎる!舞台になる日本では怪人と人間が共存してるわけで、世界観がゼンカイジャーみたいだ(もっとも怪人はなぜか人間に擬態してるけど)。時の政府として出てくる人物のモデルが明らかに安倍と麻生。で、驚くことにゴルゴムは反怪人差別のリベラル政党として存在していて、まるで「共産党」みたいな表現がなされているんだけど、その母体になったのが70年代の政治運動の革マル的な過激派という、色々ねじくれた設定なんですよ。で、反差別運動のデモと、差別主義者が街頭で対立していたり、反差別運動の中にはヒロインも参加していて、その子が国連で演説したりしていて、明らかにモデルが環境保護運動化のグレタ!なんなんだ、この「面相くさいポリティカルな味付け」は!!や、むしろ、ポリティカルな部分が「メイン」なのか……。前代未聞の仮面ライダーであることは確かだわ。オレは、この仮面ライダー、今の所「無理」だ!!

● そんなわけで、ノイズが多すぎて「楽しい」ってなれないんですよ。さらに問題はもう一つあって、そんな珍妙な「リアリズム」の中に登場する怪人がグロいだけで雑にマスクをかぶってるだけ(服を着てる)というのがなんとも…‥。仮面劇というか、ちょっと変な舞台ならまだしも、これで「被差別者の怪人」だと思ってくれ、という制作者の感覚がわからない。怪人たちのデモ行進というよりも、ドンキで売ってる怪物マスクを被ったパレードに見えちゃうんですよ。白石監督ということで想像していたハードなアクションやゴア描写も、想定の範囲内(というか、控えめ)。このレベルでオッケーなのは、ゼンカイジャーくらいのリアリティラインじゃないと!!

● ブラックサンの怪人態のスーツは結構カッコいいと思うし、カフェレーサー風にアレンジされたバトルホッパーも最初は「ちぇ、気取ってんな」と思ったもののエンジン音含めて劇中ではイカしたバイクになってて悪くない印象なんだけど、他がこんな感じなのですごくチグハグなんです。ドラマとしてバランスがめちゃくちゃなんですよ。これは「理屈はともかく反体制」な人が楽しむためのドラマ?最終回まで通して観たら楽しくなるのか、めちゃくちゃ不安です。アマゾンズの方が中途半端なりに仮面ライダー風味があったなあ。

● Twitterで知った、農林水産省の作ったサイト『うちの郷土料理』。全国各都道府県ごとに、郷土料理がまとめられているので「そういうの」が好きな人には結構便利なサイトかもしれないです。ただ……実家のある茨城県の郷土料理……食べたことあるの「干し芋」くらいなんだよなあ、オレの場合。聞いなことないものも半分以上ある!茨城と言っても地域差は色々あるし、家庭の差だって、世代の差だってあるからな。真面目に作ってるけど、これを参考に地方に行って「あれ、食べれるところありますか?」ってやっても、なかなか巡り合うことは難しいんじゃないだろうか?

● 手塚プロダクションがあの『マリンエクスプレス』をAIパワーで4K補修!これはすごい!!でも、彩度は上げてないんですね。だから、リマスターとして「あ、綺麗になったけど色調はおとなしいな」って印象。ほんとすごいぞ!旧『ルパン三世』もAIで再補修して新たなリマスターをしたらいいんじゃないだろうか?!


● AI補修といえば、これもTwitterで流れてきた。「中国のファンのAI補修」って、ものすごくざっくりしたことしかわからないけど、びっくりしますよね。実際、フィルムでここまで彩度が高い状態で現像されているのかどうかは怪しいですけど、イマドキの高解像度のモニターで視聴するには、このくらいバッキバキの方が向いているのかもしれないなと色々考えちゃいました。

● まあ、週末だし、「まだ」の人はひとつ先週の「ウルトラマンデッカー」に引き続き怪獣チャンネルの「イデオン」回を聞いて過ごしてくださいよ。

● ちなみに、これは7年前にワンフェスで販売したクマクマアリスのガンガ・ルブ。ボールジョイントで各関節がカクカク動くんですけど、印象はプラモと変わり映えしないなあ。比べてみるとだいぶアレンジしてあるんですけどねえ。

 

●  夜な夜な読み進めている「霊媒探偵・城塚翡翠」の新作は、あと少し。今回はさらに軽さが増してる気がする。謎解きもかなりカジュアルになっちゃってるので、あとはキャラクター小説としてどこまで延命できるか?ってことなんでしょうか。やっぱり、一作目の衝撃は越えられないものなんだなあ。