● びっくりしました!東海テレビ発信のニュースで流れたガレージキットの海賊版を売っていた業者が逮捕された件。なんと稼ぎが4300万?!そんなに売ったのか?!金額もさることながら、見出しが「ガレージキット『シリコントライブ』の偽物を買い取らせた疑い」。シリコントライブが見出しに載るなんてすごいな!!というのが何よりも一番びっくりしましたところです。ガレージキット、シリコントライブの意味が地上波の視聴者に通用するのかどうか。しかし、これを機にガレージキットの海賊版が広く認知されるのはいいことだけど、逆にメーカーサイドの当日版権への萎縮が萎縮が気になたかyもしますね。怖がりすぎかなあ。

● Twitterで話題になってたので知りました。山形大学が研究している「歯車型3自由度球面モータ」すごいんですね。もう、「全方位回転ギア」って言ったらいいんでしょうか。一つのギアで、ここまで自在に方向を変えた可動ができちゃう。回転範囲の制限なしで回るモーター!ロボット工学にもかなり重要なパーツになりそうです。制御が大変そうだから、おもちゃに応用されるのはまだ先の話かもしれないけど。

● 『学ラン八年組』という異様なマンガがKindleにあるのを発見し、思わず読んでしまいました。読むのは2回目。最初に読んでいたのは「週刊少年マガジン」誌上での連載時でした。八年も留年して高校に在籍している不良(?)高校生が喧嘩で大暴れするというのが骨子。しかもメインのヒーローはシャクレでヒゲで学帽の応援団長。青田赤道をどまじめにしたような人。そこに加わるのがシャクレでアフロパーマの酒好き、ケンカ好きの番長。そして剣道部で有名大学からも進学を渇望されている丸刈りの剣道部の主将。この三人が主役です。なんと、主役三人のうち二人が「シャクレ」!!どんな少年漫画なんだよ!

● 戦う相手が、他高校から、暴走族、暴力団、政界の黒幕とガンガンエスカレートしていくのもいかにもな少年漫画!もちろん、敵もインフレで「頭突きで鉄板をぶち抜くやつ」からスタートして、どんどん巨大化していき、身長4、5メートルの奴らは当たり前になっていきます。もちろん凶器や銃火器を使う敵もザラ。これを、主人公たちが、鉄板をぶち抜く拳、引き抜いた電柱、両手で抱えた五重塔(!)を武器に倒していくという荒唐無稽なバトルが見どころになっています。この無茶苦茶さを支えているのは、ただただ「根性」!腹部をドリルで貫通され、内臓をめちゃめちゃにされた後もやばい手術を受けた後、雷が落ちたと思ったら復活する、みたいなところを見るかぎり、『リングにかけろ』中期以降のヤバい感じを「マガジン的番長マンガの枠に納めた」と思ってくれて良いと思います。

● とにかくこれが連載されていたのが80年代なんですよ。あの、チャラけた空気が蔓延している80年代。ラブコメ全盛期で前年にはサンデーで『みゆき』も始まっているし、スピリッツが創刊し、『めぞん一刻』や、チャラいマンガ代表『軽井沢シンドローム』も始まってる時期。マガジンも『胸騒ぎの放課後』『Theかぼちゃワイン』なんかを載せてるんですけど、一方でこの漫画が連載スタートしちゃう。当時、充分にアナクロなんですが、人気があったせいか結果として長期連載になっているんですよ。それなりに人気があったということは、反動、ということなんでしょうか。それか「時代からズレた人」たちが相応に存在したのか。

● オレも実家(床屋)が待合用にマガジンを定期購入していなかったら絶対に読む機会のないマンガ。当時から「どうなんだ、これ?」と思いながら読んでいたのですが、この度読み返して「ああ、確実に時代とズレてたんだな、マガジン」と感じました。『コータローまかりとおる』も最初のうちはニューウェーブっぽいかな?と思っていたのですが、どんどん時代の波から外れていったし、明らかな『マカロニほうれん荘』×『すすめパイレーツ』のエピゴーネンだった沼よしのぶの『ツッパリ刑事彦』しかり……。ただ、時代からズレたマンガっていうのも必要なんですよね。「漫画サンデー」も「漫画ゴラク」も、そういう人たちのマンガとして愛されてきたんだから。(マンサンは休刊しちゃったけど)あ、そういう意味では時代に沿って絵柄、作風を変えつつ、マガジンからマンサンへと移りながら「なになに風」の漫画を描き続けた沼よしのぶって「評価されない」息の長いプロ漫画家なんだな。

● ちょこちょこ作っていた宇宙動物エルバッキーのはりこも完成間近!カラーリングは試作品第一号としてこんな感じ。複製もしてあるから量産できちゃうぞ!!あとはあの印象的な「目」どうするか?蛍光塗料でブラックライトでピカー仕様にするのか、それとも夜光塗料で暗闇でピカー仕様にするのか、それともピカーって描いちゃうのか。悩ましい。

 

● 並行して作業を進めていた頼まれ物のはりこ制作も形が見えてきたので原稿作業に集中することにします。