● 明日あたりから関東にも台風が来るのかー。工藤夕貴じゃないから、もう「台風こないかなー!」ってはしゃげない年齢になってしまった。『台風クラブ』は20代の頃、夜のプールサイドで踊るシーンがすごく好きな映画だったけど、今、このとしで観たらどんなふうに感じるんだろう?相米慎二の映画って、対象年齢選びそうな気がする。

● あれ?YouTubeでプレビュー観たら、なんだか今観ても面白そうだぞ!!あ、ブルーレイになってないんだ?!DVDも初期のパッケージは当時ポスターに使われてた和田誠の可愛いイラストなのに、リマスター版(あまり画質の評判が良くない)は写真になっちゃってるし。相米監督を偲んで、ここはきっちりBlu-ray画質で見せてくれないかなあ?

● 近所のスーパーで「エンゼルパイ」と「クリープ」という妙なコラボ商品が出てるのを見つけました。組み合わせとしては、チョコ菓子と粉末生クリームなので、特に違和感もないんですけど、それだけに話題になりそうもない感じが、一周回って珍しい感じ。いや、最近のペヤングあたりの素っ頓狂なコラボに慣れてしまったからそう感じるのかな?それにしても粉っぽいんだろうか?食べてみたいなあ?

● というわけで早速買って来ていただきました!粉っぽいというよりも「乳臭い」!!これは確かにクリープ。オレ、これ、好き!クリープを入れないエンゼルパイなんて!!しかし、これどうせそんなに出回らないタイプの、一過性の季節商品だよな。興味ある人。乳臭いの好きな人は探してみて!オレは近所のマルエツで買いました!

● 先日「くまのパディントン」のことを思い出して、マーマレードをべったり塗ったパンが食べたいなと思ったんですが、そもそもマーマレードってそんなに好きなわけでもないからでっかい瓶を買うのが躊躇われるし、どうせなら小さくてちょっと高級なやつを買った方がいいなと考えあぐねていたんです。で、結局スーパーで目についたこれ買って来ちゃいました。

● なんか……イメージしていた「パディントンが食べているパン」とだいぶ違った……。マーマレードの量が圧倒的に足りないんですね、きっと。あと、多分パディントンのはベッタリ過剰にサンドしてあるんじゃないかな?とか。やっぱり、ちょっといい感じのマーマレードの小瓶……せめて明治屋とかのを探してくるかな。

● イギリスの小説といえば、昨夜、ベッドの中で『自由研究には向かない殺人』を読み終えたんです(Kindleで)。ホーリージャクソンって、イギリスの作家のジュニア向けのミステリなんですけど、本国で売れまくって、ブリティッシュ・ブックアワードのチルドレンズ・ブック・オブ・ザ・イヤーを受賞。カーネギー賞の候補にもなったというやつ。興味本位で読み始めてみたら……、面白くて、どんどん先が読みたくなる!

● ミステリとは言っても、奇天烈なトリックや、外連味のある謎解きシーンがあるわけではないんですが、所謂、捜査ものとしての今時のリアリティがあるんですよ。聞き込み調査にも限界があるので、あとはFacebookの過去ログを漁ったり、Googleマップのストリートビューを使って現場を確認したり、スマホのGPSを使って尾行したり、パソコンのプリンタ設定をいじって網を張ったり。

● 翻訳もいいんだと思いますけど、構成要素がユニーク。大学受験を直前にした女子高校生が、自由研究と称して未解決の殺人事件の捜査を始めるという話なんですが、実際の行動を綴る「地の文」パート。自由研究レポートとして調査したことをまとめたパート。聞き込みを描写した文字起こしパート。など、交互に出てくる。まとめ、や繰り返しとしてではなく、パートが変わるたびにグッと操作が進展していくのでストレスもありません。

● それに、主人公のキャラクターがいいんですよ。原題が『A GOOD GIRL’S GUIDE TO MURDER』ってくらい、すごく良い子!前向きで、明るくて。で、あらゆることに偏見を持たない人物として描かれているところが実に現代的ヒロイン。もちろん捜査の過程では容疑者を挙げていく上で推理にバイアスをかけてしまうこともあるし、捜査のために嘘もつくんだけれど「他人に対してフェアな気持ちでいよう」という自覚していることがちゃんとわかる。事件一辺倒ではなく、家族との日常や学校生活も描写されているわけですが、そこでの彼女は、適度に知的で、乱暴で、真面目で、可愛らしい愛すべき女の子なんです。義父をはじめ、母、弟と彼女の家族たちも愛おしい。その辺りのバランス感覚が、ジュブナイル小説、欧米ではヤングアダルト小説っていうのかな?にとても似合っていて、読んでいて気持ちがよかったです。600ページと大ボリュームですが一気に行けちゃうと思いますよ。続編『Good Girl, Bad Blood』の翻訳が出たら、きっと読みます。