● 涼しくなってよかった!(まだ蒸すけど)

● よくネットでは「マスゴミ」とか言われる、悪の代表のメディア、テレビ。自分もその末席にいるので思うことがあって、そこまでひどい業界でもないってこともあるし、想像してるよりエグいって一面もあるので、その辺、マトモにアナウンスする「テレビ側」のスポークスマンがいれば良いのになあと思ってるんですよ。正直、テレビなんて出自としては「興行」という、ヤクザと紙一重の人たちが参入して作り上げた、いわばチンピラメディアなんですよ。だから、「マトモなことやれ!」って言われて「わかりました」ってなるのは本来、お国に守られているNHKくらいのもので、民放は今こそコンプアライアンスだとか、言い出して一流企業のふりしてるけど、いわば見世物小屋の元締めですからね。言い訳するのも野暮なわけで、口をつぐんでる現場の人たちも多いんじゃないかと思うんですよ。

● でも、実際、ネットで叩かれてる空気が伝わっていない、リアル視聴者というのは山ほどいるわけですが、それなりにネットの声というのも無視できないんだし、誤解を少しでも緩和する方が良いのかもなあと。

● 一応、最近に限らず「バラエティ番組」と「情報番組」スレスレの微妙な番組に浮いて「どうせ台本があるんだろう?」というツッコミにだけ答えさせてもらうと「物理的な台本はあるけど、そんな詳細のセリフが書かれた台本はない」ということです。これ、みんな誤解してるんですよ。バラエティ含め、情報番組の台本は、「きっかけセリフ」が書かれている進行のための台本です。たまに作家が雰囲気を出すために書いた、ダミーのシャレや、ちょっとしたコントが書かれていることもあるけど、プライドの高いタレントは「決してそのままやりません」ので。だから、「台本があるんだよ」っていう知ったかぶりな発言はやめたほうがいいですよ。

● ただ、「観念としての台本」というか、個別の出演者打ち合わせは当然あります。どんなことを話すのか?どうボケるのか?どう突っ込むのか?みたいなものは、ひな壇芸人でも大概してるはず(どこまで丁寧にやるかは番組次第)。そういう事前の打ち合わせを「台本」というのならば、それは「ある」んです。ただし、それは演出側と当人が把握してるのみ。どうしても必要な場合は、司会者に「こんな打ち合わせをしました」と報告することがありますけど、それもかなりラフに終わることが多いんです。だって司会者は自分の役目の進行を確認するので頭がいっぱいだから。

● ちなみに、番組内で紹介されるVTRに関してはかなりガッチリした台本があるし、編集もしてるのでVTR内だけは、完全に演出側にコントロールされていると思ったほうがいいです。もちろん、スタジオ収録部分も生放送でないのなら、「編集」という演出が加わっていますのですけど、それは「台本」とはちょっと違うんだよなあ、と。なんだよ、結局は全部、作り事じゃん、と言われれば「そうです、その通りです」としか言いようがないんですけどね。

● 見世物小屋の裏舞台なんて、知ったら知ったで夢がないんですけど、夢のないネットの人たちには、もうちゃんと説明するくらいの方がいいんじゃないかなあ、と思います。テレビが夢を売るような視聴者は、もはやネット上では「与太郎」扱いされちゃうし、むしろテレビに懐疑的な人が誤解することで、さらに「愚かな方向へ」話が進んじゃう(そういうことがこの10年頻繁に体験している)んだし。今や、そういう時代なんじゃないかなあ?誰か名のある(偉い)人で、ネットリテラシーが高く、ちゃんと信頼される人が登場してきて欲しいなあと思うんです。テレビのために。世間のために。

● ロクでもないことを書いたから、今日はもう寝ます。あしたは朝から恵比寿に行きます。そうそう、前に書いた「民芸品」。ようやく進みました。粘土で作った原型を耐水加工(結局、エポパテで包んだ)して、そこに和紙を水のりで貼り付け。その上から細かくちぎった新聞紙をさらに何重にも貼り付けて行くんです。

● 可愛くできるといいなあ。そうそう、ネットで知った「印刷前の新聞紙」っていいかもなあ。文字がついてるよりも高級感ある民芸品になりそう。