● 今日も一日、原稿を書きながら、合間に渋谷まで外仕事に出かけたりしてバタバタの1日を過ごしました。そんなわけで、いつものごとくあまり人様に紹介する日常というものはありません。そこで、昼食に食べたカップ焼きそばの話を書きます。

● 近所のスーパーでエースコックの「大盛りイカ焼きそば」が特売だったので、久しぶりに買っってみました。昔から、このカップ焼きそばは胡散臭かったんですよ。UFOより後発のくせに、ソースはペヤングとさして変わらないレトロさだし、乾燥したイカくんみたいなイカも対して美味しいとも思わなかったし。でも、そもそもカップ焼きそばって最初から胡散臭かったんですよ。初めて食べた「ペヤングソース焼きそば」だって、実際、リアルのソース焼きそばとはまるで別物の食べ物として認識してたわけですよ。インスタントラーメンが、中華麺のようでいて何か違う科学で作られたものであるように、その発展型のカップ焼きそばというのは、さらに科学で作られたイミテーションとしての食べものだったんです。見かけだけで言えば、ディストピア的悪夢感のあるちょっと怖い食べ物だったりもしますしね。(それがカップ焼きそばの魅力とも言える)

● ここで注目したいのはカップ焼きそばに付き物の感想キャベツです。大して美味しくもないのに、未だにカップ焼きそばに乾燥キャベツがくっついてくる。これって、「カップ焼きそば」を少しでも現実の世界につなぎ止めようとするメーカーの頑なな意思ようにも感じるんです。うまいまずいは置いておいて、あの乾燥キャベツが入っていないカップ焼きそばを想像してみてくださいよ。恐ろしいディストピア食ですから。そういうわけでカップ焼きそばにとっていかにキャベツが大事かというところここまで力説してきたわけです。

● 今日は冷蔵庫にキャベツの残りがあったので、思いつきでそれをカップ焼きそばに入れてみようと思ったんです。本当にただの冷蔵庫の食材整理のつもりで。キャベツを油で炒め、軽くウスターソースで味付けをしておいてカップ焼きそばに投入するわけです。まずくはないだろうと。その程度の目論見です。科学の食べ物に「焼け石に水」かな、とも思ってました。とても、キャベツで科学の食べ物がリアルなソース焼きそばに近づくとは思えないですからね。

● ところが!!これが予想以上にですね、食べて見たら「ソース焼きそば」なんですよ!乾燥キャベツではないリアルなキャベツの味がすることであのインチキな中華麺のような何かが、まるで本当のソース焼きそばのような味わいに変わったんです。これはちょっとした驚きですよ。本当に不思議。頑なに乾燥キャベツを入れ続けてきたメーカーの思惑はこれだったのか!と。はっきりと正しかったのだということが証明されたようなもんです。そういった結論を踏まえて、今日はこんなことを断言してます。「ソース焼きそばの要素の半分はキャベツである」と。皆さんも余ったキャベツがあったら是非カップ焼きそばに投入してきてみてください。格段にリアル度が上がった「ソース焼きそば」に出会えるはずです。

● いや、そこまでするんだったら普通に生麺タイプの焼きそばを作ればいいだけの話なんですけどもね。

● クラウドファンディングで資金を集めてアニメを作る。そんな構造が決して珍しいものじゃなくなっている感覚があったんですけど、電ファミのこの記事は改めてその構造を考え、把握するのに良いきっかけになりました。クラウドファンディングで起動し、完成にこぎつけたアニメ『UNDER THE DOG』のスタッフインタビューです。興味のある方は、面白いのでご一読ください。

● はい、ロクでもない日記ですみません。でも、為になったはずです。