● ジブリの最新作「かぐや姫の物語」を、時間の合間を縫うようにして観てきました。この先、年末の映画ラッシュの前に観ておいて良かった。新しいビジュアル(いわゆるカラー水墨画的な)のアニメーションは、やっぱり新鮮だから、その面白さだけで2時間にも及ぶ長い時間でも、きっちり楽しめました。侍女みたいなパタリロみたいなキャラは可愛いし面白いので良し(作者の思うつぼだなあ)。「見せ物」としてのクオリティは高いので、劇場に足を運んでみる事をお勧めします。ただ、個人的にはいくつか不満があって、みんな知ってる「かぐや姫」のお話なんで、実はわりと見ている際中のお話へのワクワク感とかないんです。だけど、たまに「みんな知ってる部分」から外れ出すんです。そこは、面白い。「え?それで、どうなんの?」と思うと・・・、やっぱり「みんな知ってる方向」へ収束しちゃう。結果、一番すげえテンションの部分は、クライマックスではないという筋運びでした。実験的な作品って事でわりきっていいのかな?竹取物語への取り組みとして、どうしても鑑賞中に∀ガンダムと比較しちゃいました(笑)

● あと、ビジュアルは本当に、すさまじいんですが、その技法でもって、この「お話」をやる必要があったのかどうかだけが、すごくわからない。結構、肝心なとこでは技法をあえてやめて、写実的になっちゃうし、そういう事なのなあ。オレは、「あそこを、もの技法で押し通せたら素晴らしい!」とさえ思うんだけども。ちなみに、どうでもいいことですが、カッコいいお兄ちゃんは、なんだか諸星大二郎を思い浮かべる顔立ちでした。

● しかし、1年のうちにジブリ作品を2本も観られるなんて、久しぶりですね。お二人とも実際「イイ歳」ですもんねえ。

● クレオスから今度出る、水性カラー「アクリジョン」も気になってるけど、11月末という話の「ウルトラメカニックカラーセット」もとても気になります。科学特捜隊、ウルトラ警備隊メカに使えるシルバー、そして「あの朱色っぽい赤」!こういう特色出してくれるのは素晴らしいんですが、水性塗料への移行って、こういう点に対処して行けるんだろうか?現状の水性カラーみてると、そういうのは不安な感じもしちゃってなあ・・・。

● ああ、デブいバットマン欲しい欲に加えて、ヘドラ欲しい熱があがってきたー。このヘドラ、目はカッコいいんだけどカラーリングが独特すぎちゃってなあ・・・。