● なんか、サンライズでたまにやってる実験的な旧作リメイクアニメ、ザブングルは「ドタバタカートゥーン」みたいな捉え方が、若手のクリエイターによる 「異なる視点で再解釈する方向性」なのか。結果、「サンライズも『パンティー&ストッキング』みたいなの作りたい!」って欲望が満たされたPVになってちょっとがっかりしました。毎度思うことなんですが「旧作の解釈違い」で、本来の価値が誤解されちゃうことあるんですよね。SNSでの半可通な「要約」だと「イデオンが鬱アニメ」にされてたり、「ウルトラセブンが大人の鑑賞に耐えるハードSF」にされてたりで、いつの間にかその俗説が通説になって、誤解されたまま次世代の目が曇っていく……。送り手が勘違いしてないかと心配しちゃいますよ。

● あと、魂ネイションで発表になったらしい「ウイングダンダムゼロ クロークドカスタム」。めちゃくちゃ暖かそうで笑っちゃった。それと、タカトクのバルキリー、久しぶりに復刻されるみたいだけど、10年くらい前にも出てたよね。あれはいいおもちゃだけど、キャノピー部分が変わってるのは、全開の復刻時もそうだったんだっけ?

● コトブキヤが定期的に出してる、アメコミ、映画の山下しゅんやアレンジシリーズ。多くの場合、どこにニーズがあるのかわからない!と思ってたけど『M3GAN』は正しいと思いました。過去に「コレは出す価値ありかもな」と思ったのはGIジョーのバロネスかな。あまりにオリジンと違うんだけど「こう見えるぞ!」っていうファン目線の思い込みが凄まじくて、二次創作としてのすごさを味わったから。(美少女化、いいんだけど、たいがいオリジンの時点で十分可愛かったりするので)

● 明日の取材準備がまとまったので、Netflixで配信がスタートしていた、ギレルモ・デル・トロの『フランケンシュタイン』をようやく視聴しました。面白かったし、豊かな作品!!まず、何よりビジュアルがいいですね。こだわった美術セットは実にデル・トロ。『シェイプ・オブ・ウォーター』や『パンズ・ラビリンス』を思い起こさせるくらい、かっこいい。カラーグレーディングもリッチで「配信で観ちゃっていいの?」というくらいに綺麗です。フランケンシュタインの怪物も、ユニバーサルモンスターとしておなじみのボリス・カーロフスタイルではなく、原作イメージ準拠(アイルランドの蝋人形館のアレ)に寄せているのも、21世紀の映像化にマッチ。怖いけど、グロテスクからは一歩引いた、異形のモンスターになっていました。「見るからにおそろしいもの」にしなかったセンスは現代的でいいなと思いました。そこは、ストーリーで語られるテーマとも相互関係にあるわけなんですけど。

● ストーリーは原作小説にかなり沿った形で進行するのも、デル・トロのモンスター愛を感じるところ。「死なない兵士」云々は、もしかして「フランケンシュタイン対バラゴン」の引用かな?とか、思わせるのはデル・トロが怪獣映画好きだと知ってるからかな?主演のフランケンシュタイン博士役のオスカー・アイザック(ポー・ダメロン)の濃い顔も、適役。さらに、ミア・ゴス演じるビクターの弟の婚約者も良い配役で、彼女のキャラクターがドラマの中で「お飾り」にならず、生々しいエロスの象徴として魅力的です。そのあたりの生々しさが、『シザーハンズ』(ティム・バートン流フランケンシュタインの怪物)との大きな差ですね。あちらは、子供に聞かせるおとぎ話スタイルで、可愛く、残酷に描いていましたが、デル・トロはリアルに引き寄せつつ、大人の寓話として成立させてました。「許す」ことが「和解」というオチもいかにも現代風なテーマも印象的。モンスター映画としても洗練された面白さがあるし、やっぱりデル・トロは信頼の置ける監督だな。どっちも好きだけど!!

● 今日は、久しぶりに瓶を開けたらガッチガチになっていたラッカーパテを新調しようと新宿へ。売ってるかなー?と思ったら、小田急ハルク内のビックカメラで扱ってた!このビックはプラモも入荷潤沢だし、工具、塗料の品揃えもいいし、今、新宿でプラモ用具買うならここ!で決まりです。(新製品の値引きは駿河屋が勝っていたりするけど、中古品にスライドしてプレ値で売ってる様子があるから少々きな臭いと思っている)の本当にありがたいです。

● やっぱり、ラッカーパテはフィニッシャーズですよ!きめ細かさもしいし、タミヤパテより乾燥も早い。で、何より色も好き。(水性パテのグリーンパテというのはまだ使ったことがない)

● 明日は久しぶりの取材!久しぶりなので緊張するけど、その緊張感が良い方向に出ますように!