● 今日は、思い立って新宿まで『ルパン三世/カリオストロの城』のリバイバル上映に行ってきました。VHS、DVD、Blu-ray、もちろんテレビでも何度も観ていますが、実はスクリーンで観るのはおそらく40年ぶりくらい。自分の好きなアニメ映画、オールタイム1位なので、実は観る前、ちょっとだけ緊張はあったんです。「でかい画面で観て、オレは今もちゃんと感動できるんだろうか」って。
● 上映が始まって気になったのはまず画質。IMAXレーザーなこともあって、とにかくデカいから、トレス線の濃淡まで見えて「あー、セルだなあ」と認識できるのがリマスターの凄さですね。それでいて彩度が高くて鮮やか!スクリーンで観ているのに粒子感、というのがないんですよ。画面がツヤツヤしてる。で、それでもなおビジュアルとして一定以上の基準にあるので「粗さ」みたいなものを感じることはなかったです。セルのあんなサイズに描かれた絵を、ここまで引き伸ばしても耐えるクオリティ!!
● 子ども連れのお客がいたんですけど、ちゃんと「笑うところ」(ルパンがコケたり、変な顔をしたりするところ)で子どもたちの笑い声が聞こえるのが嬉しかったですね。自分はといえば、「次元様、五右衛門様」のあたりとか、「なんて気持ちの良い連中なんだろう」で泣けてきたりして、若い頃とは引っかかるところが変わってなくて、成長がないなあと感じつつ「若い頃に戻れる」喜びも味わいました。この作品のいいところは、アニメとしてのクオリティの高さもさることながら、宮崎駿のサービス精神ゆえか「人の善意を肯定できるまんが映画」ってところです。ルパン三世というモチーフは、なかなか「映画」にするの難しいわけで、反則技に近いとは思うんですけどね。
● と、いうわけで、ルパン三世のような、不思議な大傑作まんが映画の再見で、今日は大満足の1日でした。
● で、実は真面目に「ルパン三世」の映画化に取り組んで、実際、いい落とし所を作って成功させていると思っている小池健のルパン三世。また作られるんですね。
● 脚本が高橋悠也なのも変わらず。「次元大介の墓標」あたりはなかなかハマっていたと思うので、あの感じで楽しめるならいいですね。そして、ルパンと言えば全っ然、気づくのが遅かったんですが、DMMテレビの独占配信だったので、無料の1話観て「え?これなかなか面白いじゃん!」と思った『LUPIN ZERO』の第1、2話がフルで無料配信されてるじゃないですか!こっちは、どちらかと言うと「カリオストロの城」寄り。というか、初代ルパンの後期、宮崎駿、大塚康生のルパン寄りなんですよ。めっちゃ嬉しい!2話以降、どうなってるか観たいと思ってたんですよ!!
● 割り切るところは割り切って、もしもの世界をやってるわけで「ルパンと次元が子供の頃から知り合いなんて!」というツッコミは忘れて、往年の「テレビまんが」的なテイストを楽しむのがよし。BGMにヤマタケ。オープニングも、エンディングも気が利いてるもん。バディものとして女子にも人気が出そうなのにDMM TV独占ってことが広まらなかった残念ポイントかなあ。でも、今回はせっかく無料公開してくれてるんだからそんなくささないで、ありがたく楽しませてもらいます!
● 実は、週末なのに仕事のメールとか入って、ちょこちょこ気が散ったんですけど、かまわず、明日もがっちり休みます!だって休日に「仕事」はしないって決めたので!