● 『ゴジラー1.0』観てきました!いいですか!自分の好きなゴジラ映画ベスト(日々変わります)は、1『怪獣総進撃』2『キングコング対ゴジラ』2『ゴジラの息子』3『ゴジラ(ギャレス)』4『三大怪獣地球最大の決戦』5『シン・ゴジラ』6『ゴジラKOM』7『ゴジラ対メカゴジラ』8『ゴジラ対ビオランテ』 9『ゴジラ(84)』 10『ゴジラ対ガイガン』あたりがベーシックなラインです。コレは、ゴジラ映画をこういう価値観で観ているうヤツの日記ですからね。それを考慮した上で「ケッ」と思ったらとばしてくれていいです。

● 思った以上に「思った感じ」からブレず、まとまったトーンで進行し、ストーリーもなんとなく想像していた範疇からはみ出さず、そういう意味では「みんなが理解できる娯楽作品」なんだとは思うんですが、意外性がほぼなかった(びっくりした要素は具体的に2点あった)ので、個人的には正直退屈な場面多かった印象。観ている途中で「あ、これ2回目観ることがあれば、早送りしたい」と思ってしまうくらい。そんなこと、映画観ていて感じたのはヤマト復活篇のとき以来かな。オレみたいな「物語シロート」でもそう感じるんだから、凝ったドラマを期待するとあまりにあっけないんじゃないですかね。ゴジラも神がかった存在や、何かのメタファーという色は薄く、あくまで「猛獣」扱いだし。そういう意味では『シン・ゴジラ』ほどオタク向けではなく、「84ゴジラ」(オタク向けではなく、あくまで一般客を巻き込むヒットを狙った映画)の次に「VSでないゴジラ」を作るならこうかな、という、『ゴジラの逆襲』みたいなゴジラ映画だと感じました(ゴジラファンならわかるであろう物言い)。本来なら、『シン・ゴジラ』より先に、こういうゴジラが出来て、次の変化球として『シン・ゴジラ』が来るんじゃないですか?ってくらい真っ当ですよ。

● だから、ヒットする、ヒットしないなんて予想するのは馬鹿らしい(これまでそういう予想が次々覆されてきたように)わけですけど、この映画は「ヒット」を狙って構成されてると言うのはよくわかります。山崎貴監督作品の中でも戦記物として『永遠の0』とか『アルキメデスの大戦』とかがあるんですけど、それ以上に多くのお客の方を向いて作られているんだと思います。より多くの人に喜んでもらう「シーン」を撮るために、「おい、そこ都合良すぎるだろ」「そうはならんだろ」みたいな「つじつま」とか「リアリティ」とか捨て去ってるところもあるんですけど、それはもう、邦画、洋画問わず、あるわけで……。Twitterでは「いわゆる大作邦画によくある、説明セリフと大仰な芝居」みたいなことを書いてる人もいましたけど、それだって邦画に限った話じゃないですよね。オレはアニメを見慣れてるので大仰芝居は気にならなかったなあ。むしろ芝居に関して言えば『シン・ゴジラ』よりは「つまんないけどまともだった」って感じ。一般客を意識した「お芝居」と、神木くんのドラマ部分メインで進めたおかげで、ゴジラの存在が希薄になっちゃってるところはあったと思います。

● だから、タイトルはちょっと嘘があるっていうか……。戦後の酷い時代に、ゴジラが出て「もうだめだー!」って日本人が絶望する、日本に対しての「−1.0」かと思ったら、そういう「国」とか「日本人」はほぼ描かれず、追い込まれていくのは神木くんだけ。ゴジラの存在が我々観客にとっての−1になってないんですよ。適切なタイトルを付けるとするなら『ゴジラ!神木くん-1.0』かな?個人的な話で、国や、人類の脅威として扱われていない感じ。ただ、そういうドラマの方が、一般客にとってはわかりやすい、ということがあってのジャッジなんでしょうね。

● と、なんとなく悪口&苦しい擁護みたいなことを書いちゃいましたけど、ゴジラのVFXはさすがの白組。ゴジラの登場シーン、破壊シーンはかなり「これまでになかったビジュアル」を見せてくれます。戦役後の高雄、雪風の投入とか、あの戦闘機が飛んだりとかもちゃんとかっこいい。おかげで、観終わったあとに「観てよかった」とは思いましたからね。それから、子役すげ〜!と思いました。あんなリアル号泣芝居できる子役、末恐ろしいわ!!それから浜辺美波は、やっぱり地味な役やると物足りないわ。

● そんな感じが観終わった直後のインプレッションです。情報がボロボロ出てきたら、もしかして見方が変わるかもしれないけど。

● 明日は朝から定期検診があって、そこから夜まで最近始めた配信の仕事。慣れれば、疲労度も減るんだろうけど、しばらくはトレーニングだなあ。今夜は焼きそばでも焼いて早寝しよう。