● 今日は、映画「けいおん!」観てきました!正直、40すぎたオッサンが観に行くのは照れくさかったんですが、大学でキャラクターの講義してるとかいう責務上、また、アニメ関連の方々とおつきあいもある、など理由付けをしつつ、最終的にはテレビの「けいおん!!」がとても楽しかったので、という事で足を運んだのです。

● まず、最初に書いておくと、すごい作画クオリティと、丁寧なアニメーション技術に感心。女の子キャラ同士の、キャッキャウフフは堪能出来るし、仕草などの表現は本当に可愛らしいし、正直あまりの「幸福感」に途中「ああ、幸せってい いなあ」と目頭を押さえるシーンもあったので、楽しんだんですよ。ただ、映画作品としては、なんだかやっぱり物足りないような気がしちゃったなあ。

● 正直言えば「テレビ版ラストの方がぐっと来たなあ」と思えました。この作品はテレビ版の番外編的なもの(テレビでも最終回後に番外編が放送されている)だと思うので、テレビの本編の方が「芯を食ってる」んですよ。「けいおん!」というアニメは、なぜか不自然なくらいに大人が出てこない(ほとんど)、女子校生だけの世界が特徴なんですが、今回は海外旅行という一大イベントがあるのでどうなる事かと思ったけど……やっぱりそうだった。卒業旅行で海外に行きたい、となった時に、個人的には「え?そのお金どうすんの?親に相談するんだよな」と思ったんですけど、わりとそのあたりはサラッと描いてお終い(一応、言い訳としての描写あり)。で、それは、この作品世界ではすごく正しいんですけど、そのリアリティではユートピアとして「外部から愛でる事」は出来ても、「感情移入」ができないんです。

● だからこそ、テレビでは、傍観者としての「あずにゃん」という後輩の目線がすごく効いていたんです。外部(大人)でもなく、当事者(主人公たち)でもない、曖昧な視聴者と同じ傍観者。それが、映画では、主人公たちが「あずにゃん」にどう接するか?という部分が描かれる。なので、テレビでは気にしなくて済んだはずの「外部」の希薄さが、すごく気になったんですが……。テレビ以上に「タイムリミット」を意識した(飛行機の時間とか)脚本づくりに、映画的な試みがあった分だけ、結果としては、実に「けいおん!」的なダラッとした(別に、そのこと自体に不満はないんですが)終わり方になったあたりも、アンバランスさを感じた所です。

● と、今日は「けいおん」の話で力つきました(笑)、で、今日のオモチャ自慢は映画「地球防衛軍」に出て来る怪獣(?)モゲラ・特撮リボルテック(海洋堂/2010)!

● 宇宙人の作った、工事用ロボットとして、すごくいい味のあるデザインだと思うわけですが、なかなか良いサイズのオモチャがなかったんですよね。そういう意味で、これはかなりジャストサイズ+造型で程よいバランスの逸品だと思います。オマケに付いて来るマーカライトファープも可愛いし!(可動するメリットはあまりないのでリボルテック向きかどうかはさておき)現行品なのでオススメです。