● 松本零士が亡くなったというニュース。85歳か。残念だけど、もうそういう世代。とにかく松本零士は「具体的に偉い」ところがいくつもある作家だと思っていました。手塚治虫や、石ノ森章太郎や藤子不二雄は、そりゃもう「膨大に偉いとこ」がボワッとあるんですけど、松本零士は「とにかく細かい所」が偉いので、ディティールを上げやすいんですよ。例えばメカの作画で言えば、「松本メーター」の万能感だったり、光速エスパーのくるぶしのネジみたいなディティールだったり、実物と架空の間にあるレシプロ戦闘機「松本零士戦闘機」だったり、「ランディングギアみたいなメカディティールの発明(コードと言うかワイヤーというかケーブルと言うか)だったり、細かく、具体的にどんどん出てくる。キャラクターに関しても「尋常じゃなく細いラインの美女の腰つき」とかすさまじいオリジナリティ(、そのわかりやすい後継に貞本義行がいると思う)だし、キャプテンハーロックに代表される、すら〜っとした男性キャラの長くて細い太もものカッコよさもすごい好き(これは矢口高雄にも通じる)!全体に丸っこくて、コロコロした可愛さのある「トキワ荘」組とは別のところで培われた、松本零士としか言いようのない作画センス。自分の考えるカッコよさの一端は確実に松本零士の影響下にあるんですよ!

● あと言語センスも独特で、「漂流幹線」とか「ミライザーバン」とか「クイーンエメラルダス」とか、ちょっと常軌を逸したカッコよさだと思います。「零」という字をペンネームにいれたところもカッコいいですよね!亡くなっても、これまでどおりにファンでいる事に変わりはないのと、正直「新作を」って渇望していたわけでもないので、冷たいようですけど悲しみはないんですよ。生きてても、死んでても、憧れのマンガ家っていうのはオレにとっては常に「ナウ」なので。言い訳みたいだけど、毎度、好きなクリエイターの訃報があっても反応薄いのはそういうわけです。だって、松本零士が亡くなっても、心のハーロックは現役だろ?「安らかに」「ご冥福を」じゃねえんだよ!!

● 松本先生の場合はもう10年以上前だけど、インタビュー取材でこってり数時間お話できたし……心残りがあるとすれば、松本零士版光速エスパーのレジンキットを、ご存命のうちに監修に出したかったくらいです。今夜は「ザ・コクピット」でも読もう。

● 餃子の王将で、今日も新メニュー。豚トロ(ぶたとろ)ラーメンを食べました。王将版「ソーキそば」を目指したと書いてあったけど、トロトロに煮込まれた豚軟骨(コリコリ感すらすでになし!)はたしかにラフテー的だし、紅生姜がスープに聞いていて全体的に「しょうが味ラーメン」になってるところもユニーク。ちょい太め、かための麺も、ソーキそばをイメージしたものかもしれないです。このルックスで「あっさり食べ終わる」感じは面白いナ、と思いました。ただ、お値段にしては食べでがない感じで、お腹すいてる勢には物足りないかもしれません。オレは結局小ライスのセットにしちゃいましたけど。

● ああ、ラーメンと言えば「ラーメン発見伝」よりも「包丁人味平」よりも、「まんが道」だし「銀河鉄道999」だよな。そういえば。

● サク山チョコ次郎のぬいぐるみポーチ、買っちゃった。著名人の推薦コメントが乗ってたりするんだけど、川尻こだまと林原めぐみ、高橋みなみ……そこから始まって、あとはオレのよく知らない人たちが並んでる。盛りすぎず、ほどほどで、サク山らしくていいラインナップじゃないでしょうか。

● ポーチは……まあクレーンゲームで取れそうなクオリティだとは思うけど、ちゃんと似てるので良し。

● この動画、めっちゃいい音する!すごいサクサクしてる!!