● テキストを書くことを長年、生業にしているので「文章講座」的な講義を頼まれる事も多く、そういう話になると自分は必ず最初に「機能」としての文章と「感情表現」としての文章に関して話すんですよ。同じ文章でも、全く違ううものだけど、文章をあまり書かない人はそこをごっちゃにしているから。「機能」としての文章にしたって、宣伝コピーとビジネスメールではまるで違うし(むしろ宣伝コピーは感情表現としての文章に親和性高い)、小説もそう。技術以上のものを要求するので、文章講座では「伝えられない」部分なんですよね。そういうこともあって比較対象としてオレは「小説の書き方入門」的な本をわりと読むんですよ。

● ぶっちゃけた話、自分にはあまり「小説を書きたい」という欲がなくて、実践的なノウハウとして学ぼうという気はないんです。でも書かれた「小説」を読むことは好きなので興味はあるし、自分が講義する「文章講座」の内容の参考に読むことが多いんです。最近読んだのは文庫化された「書きあぐねている人のための小説入門」。まだ読み出して間もないんですが、いかに小説は「機能」から遠い存在であるか、について書かれていて、小説を書きあぐねていないオレにもとてもためになります。この先、小説の書き方、出てくるんだろうか?「書く技術」が求められている今の世の中で、とにかく「理屈」しか書いてないこの本、喜ぶ人はいるんだろうか?

● 理屈といえば、ひろゆきの児童書が出る、ってことで結構話題になってましたね。ひろゆきに関して、オレは「嫌い」というより「お前、うまいことやって金踏み倒してるだろ!」と半ば罪人扱いしてるだけなので、表面に見える発言に関しては「それはそうだろ」と同調することも多いし、「違うだろ?」と思いつつ「とはいえ、今の世の中、それは良しとされてるもんな」と諦めつつしぶしぶ容認するところもあるわけです。気に食わなくても世の中の流れには乗ってる意見だと思うし、そこで戦うほど社会派じゃないし、自分の周辺のことで精一杯だから……。

● だから、子供たちに人気があるのもわかるんですよ。「世の中の大人が言う理屈」にかなったことを言ってるから。実際、ひろゆきって「自称保守(オレには全然保守的には思えないけど)」には比較的人気があって、嫌ってるのは主に「リベラル」を自称している人たちなんですけど、実はひろゆきって「リベラル」の権化のような存在だと思うんですよ。社会性が嫌いな個人主義(家族主義、仲間主義)で、口が達者で、グレタよりもリアリストで、ほんとうの意味で「反保守」。ホリエモンより身も蓋もなく、今の「進歩的」と言われている人たちの理屈をストレートに駆使している。だから「自称保守」には人気があるし、リベラルの理屈だと、ひろゆきの理屈に勝てないし、子どもたちは「すげえな」と思ってしまう。自分としては「ひろゆき」個人がどうこうじゃなく、ひろゆきについていく子供を説教できる大人の少なさに悲しい気持ちになっています。彼の言説には「理屈の前に歴史と社会の中で生きていることを自覚しろ」という「ド保守」な説教でいいんと思うんですけど。

● 漢字talk7がブラウザ上で体験できるアプリ「kanjitalk7.app」が公開になってます。懐かしいよ!!ただ、起動、動作共にめちゃ早いので、ある種「別モノ」!HyperCardは当然のように入ってるし、「クラリスワークス:も「シヴィライゼーション」も動くし、KidPixやAdobe Photoshop3.5までインストールされてて、すべて動くよ!!

● ディスクイメージを作れば、マウントすることも出来るとのことなんだけど、もしかかしたらそれで我が家の古い「クラリスワークス」ファイルもこれで開けたのか?!と思ってやってみた。コピーもマウントもするけど、アプリがファイルとして認識できないのか……。悔しい。しかし、この技術が進めば手持ちのcwjファイル、開けられる日が来るぞ!

● 我が家が昨夜までニンニク臭くて、今日はやっと落ち着いてきた感じ。これというのも先日、ペペロンチーノを作ったからだ!めちゃくちゃニンニク入れて、お店で食べるような味になったんだけど、やっぱりお店で出すペペロンチーノって極端にニンニク入れてるんだなあ。そうしないと、あの味にならないんだもん。と、いうわけで、ペペロンチーノは美味しいし、チキンを焼いて載せたら更に美味しかったよ。

● みんな、ペペロンチーノを作ろうと思ったら手加減しないこと!そして、後日しばらくは部屋のニンニク臭を我慢すること!それがいやならお店で食べよう!だぞ!