● 今日は昼からZOOMを使って、グループでのワークショップ。文章講座とかの講義をやったことはあったけど、作業を伝えるリモートワークってやろうと思えば比較的手軽にできちゃうんですね。ハウトゥやってるユーチューバー中継みたいなもんだから。ちなみに、これだけで「完了」させるのは難しいけども、対面でのワークショップ前のスタートとしては有意義。これで当日は「いきなり」始められますからね。ちゃんと伝わってますように。

● 昨夜は大森一樹の訃報に思わず『ゴジラVSビオランテ』を観ちゃいました。懐かしさもあるんだけど、冒頭から漫画的なテンポでぐんぐん話が進行するので全くダレない!「ああ時代だなあ」と思うところは数あれど、いわゆる邦画パニック物のタッチで作られていた84ゴジラとは全く違ったテイストで「既視感のある面白さ」とも言えるかもしれない。とにかく「観やすい」んですよ。公開当時には「これはアニメテイストだなあ」と思ったわけですけど、今思えば「実に80年代的」なのであってアニメというわけでもなかったですね。ビジュアル、設定、共に情報量が多く、カメラがやけに動く(すぐに人物につけてPANする)のは大森一樹的な個性だと思います。

● 大森一樹といえば、ビオランテの次に思い出深いのはやっぱり当時の『すかんぴんウォーク』かなあ。にわか映画少年だった自分は『ビューティフル・ドリーマー』の同時上映で観て「オレこっちの方が面白いわ」と思ったものです。そうかあ……ある意味、森田芳光、石井岳龍あたりと並んで(前者二人は明らかに超高度で空中戦をやっている感じだったのに対して、大森一樹は手が届きそうな場所にいると思っていた)「俺達の映画監督」だった大森一樹も70歳だったかあ、としみじみしましたね。

● 週末で最終話を迎えたドラマ『霊媒探偵・城塚翡翠』、とりあえずの最終話を視聴。不安は当たっちゃいました。「そのままやるのは」やっぱり映像には向いてなかったんだなあ……。無茶なシチュエーションを急ぎ足で駆け抜けようとするとやっぱりこうなるよな、現作通りだから。本でも正直「強引だな」と思ったところがより顕在化しちゃった感じ。

●  本と違ってテレビドラマの場合は「視聴者が立ち止まることができない」から、全体の構造が非常に分かりにくくなってるんですね(小説読んだ上で楽しんでいる人は別として)。数ヶ月前に観た謎解きの理屈なんて覚えてる視聴者、なかなかいないんですよ。本で読んでると「ああ、そうか」って色々と納得しつつ、おかげでカタルシスはあるし、その楽しみで先述した「強引」さもやむなし、と思わせることができたんですけどもねえ……。そんな中でスタッフ(脚本は原作者だった!)のアレンジを買ったのは、最終回で「怪しい人物」をフィーチャーしたこと。検索にはないフックになっているので、ラストへ向けての「唐突感」を緩和させているんですね。これは上手かったと思います。それにキャスティングに「曖昧な、甘い、湿気のある」瀬戸康史を持ってきたのは割と良かったな。清原果耶も、タイプじゃないんだけど謎解きセリフよく頑張った!次週以降のシリーズ継続へのつなぎとして、第1話からの再放送を、TVerとかyoutubeで配信してるみたいだし、気になった人はどうぞ。でも、オレは「読む」方をおすすめするけど。次回からスタートする倒叙形式の方が無難にドラマ向きです。要はコロンボだから。キャラクターが気になった人は、次回以降をお楽しみに、ということで。

● ミステリといえば、新訳でディクスン・カー(カーター・ディクスン名義だった?)の『ユダの窓』読みました。驚くほど読みやすかったのでびっくりしました。やっぱり海外小説は翻訳ですね。印象がぜんぜん違う。古典というより、古い時代を舞台にしてるけどかなり粋でポップ。カーって、本格推理の祖みたいな扱いもされている一方で、衒学趣味とか怪奇趣味とか言われてるけど、本作に関してはぜんぜんそんなことないんですよ。めちゃくちゃエンタメの法廷ドラマ。過去に一度は読んでいるので謎解きのワクワクなんかはないんですけど、キャラクターも個性的だし、するすると先を読みたくなる感じの構成になってるんです。再読してよかった。旧訳の印象だと「古めかしい古典」でしたが、現代のメガネで眺めたおかげで、改めてカーの本質というのが少し理解できたと思います。発表当時は、こんなふうにうけとめられたんだろうなって。VIVA!新訳!続けて『三つの棺』に行こうかどうか迷い中!

● こんなの見かけたんで買ってきたんですよ!伊藤園のスパークリングトマトジュース!「はじけるトマト」!なんたって「スッキリした甘み!」ですからね。自分は、トマトに砂糖かけて食べる人、なので、そもそも「トマトに塩かけて食べる」ってのが出来ない。だから、塩味のする「トマトジュース」は苦手なんですよ(煮込み料理に使うなら話は別)。でも、甘いトマトなら!って思ったわけですよ。レモン・りんごMIXって書いてあるから、どうやら「アマーイ!」ってなるんじゃないかと期待して。

● こ・れ・が!レモンもりんごも感じないですね。ガチでトマトの汁!トマトジュースより、ずっとトマトだと思いました。匂いも、トマトの匂い!リアル!それがシュワシュワする。うーん……トマトのあの独特の青臭さが喉に残る感じ。すごい再現力だとは思いますが、「甘い」まではきてないなとおもいました。「すっきり」甘いなので、まあ、仕方ないです。オレは「がっちり甘いトマトジュース」でないとダメかもしれない。トマト好きなひとならいけるんじゃないですか?(と無責任に投げ出す)