● 今、仕事のペースが上がらないんですけど昨夜読み終わったのが『密室黄金時代の殺人』。第20回『このミステリーがすごい!』文庫グランプリ受賞作品、と言うことで恐る恐る読んでみたんですが、すごく今時のライトでポップなミステリです。ここまで割り切れるか!と思うくらい。嵐の山荘、かつ密室の、見立て連続殺人が起きても、誰も怖がらず、嬉々として推理ゲームを繰り広げるキャラクターたち。そもそもの舞台設定が「架空の日本」と言う前振りがあるので、そういう世界なんだ!と思って読み進めることができる仕掛けになっています。しかも描写がめちゃくちゃ「わかりやすい」!!キャラクターなんか、アンパンマンレベルの個性づけとネーミングなので、登場人物が覚え切れない!なんてこともありません。これまで推理小説とあまり接してこなかった読者でも、容易に推理の行程が理解できるようになっています。そう言う意味ではヤングアダルトミステリとして、とても良いバランスだと感じました。(年長者やマニアは拒否反応あるだろうなーと思いつつ)

● 意外なのは、幾つも登場する「密室」が、いわゆる雰囲気じゃなくて、かなりクラシックな「密室」になっていること。なんなら、かなりの「大ネタ」。それを出し惜しみなくどんどん謎解きしていくところがすごいです。いや、それはさすがに無理があるだろ!と思いつつ、数撃ってくるので「わかった!それで納得してやるよ!」と言う気持ちになっちゃいますね。この手のトリックレベルで長編一本持たせる作品が多いだけに、これは大サービス。オレも年長者ですけど、これはもう受け止めるしかない!と言う感覚、次回はどんなミステリを描くんだろう?と興味が持てる作家でした。鴨崎暖炉。覚えておこう。

● あと『ムーンナイト』第2回視聴。初回、どう見ていいのかわからなかったものが、やっと道筋が見えてきた感じ。『ワンダビジョン』のノリでいえば、さらにここから二転三転、という感じなのかもしれないんですが、このまま行くとちょっと地味なお話になりそう。ただ、見た目(月光仮面のかっこいいバージョン)も含めて、キャラの生い立ちなんかがアベンジャーズに登場したヒーローたちと差別化されている感じはいいと思いますね。ユニーク!!

● 元はモバイルバッテリーで、その後、USBアダプタやバッテリーチャーチャーとかで知ったメーカー「Anker」が、今度はキックスターターを使って3Dプリンタを出すみたい。すでに429ドル、499ドルのプレッジは終了。現在は599ドルになっています。これまでのプロダクツの性能がなかなか良いのを前提として、お値段もリーズナブルなメーカーなので、量産に入った際にはかなり期待できるんじゃないかと思っています。模型者なのに、これまで3Dプリンタには手を出してこなかったんですが、こう言う時代になってくるとちょっと気になってきますね。

● 今日スーパーで久しぶりにアーモンドカステラを見かけたら、なんだかオシャレな感じになってました。カステラでもなく、菓子パンでもない。スナックコーヒーやスペースアポロみたいな雑なスポンジでもないあの感じ。安いし、好きなんですよねー。しかし、ここまでパッケージの印象変わっても味は変わらずだなー!

● 今夜も仕事します。