● 今日から新しい仮面ライダー。色々制限はあるんだろうけど、正直「何が何だか」な感じはありました。わかりやすい理屈がなくても子供たちはオッケー、というのであればいいんだけど、削ぎ取った結果、理屈が良くわからないまま大騒ぎして第一回を終えてしまった感じ。セイバーがある意味非常にわかりやすいスタート(既視感の塊でもあった)だっただけに、今回の「新しさ」は「わけのわからなさ」なのか?ヒーローとして煮え切らない感じがその原因かなとは思いました。バランス、難しいとは思うんですけど、今回は特に出だしが不安な感じ。

● あと、今日知った、Netflixオリジナル、実写版「ワンピース」。

● コレは……実写版『カウボーイビバップ』以上に危険な匂いがする。ファンの皆様の心境を考えると心が痛む。

● 新ヒーローといえば、妙に前評判の高いMCUの最新作『シャン・チー』を観てきました。

● なるほど。アクションアドベンチャーとして、かなり充実していて「面白い映画」。評判が良かった理由もわかりましたし、上映時間長いんですが、話のテンポもいいし、ジャンルを越境して見せ場を作っているから全方位に楽しめる映画になってると感じました。なんだか、意味のわからないところもありつつ、オチまで含めてうまいこと強引に納得させられちゃいましたね。前半戦の市街地や路面バス内でのアクションはカンフーっぽさを交えて立体的な場面を設定しハラハラ度を盛り上げるなど、見せ方のアイディアもあって楽しかったです。思い出したのは『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』のハシゴを使ったアクションシーン。で、後半は趣をガラッと変えてめっちゃファンタジー寄りに。それはそれで『チャイニーズゴーストストーリー』的とも思えて、ああ、これは2021年版、超リッチな環境で作られたツイハーク映画だ!と。ここまでオリエンタリズムで押し切っておいて、MCU要素を混ぜ込んで、フェーズ4の開幕とする試みもユニーク。マーベル+ディズニーの余裕ってことなんでしょうか。

● ただ、これは個人的な趣味の問題かと思うんですが、キャラクターがかっこ良くないんですよ。「ルッキズムだ!」って批判されそうだけど、主人公のシャン・チー、マスクも被ってない「フツーの人」すぎ流ところも含め、もうちょい男前な感じの撮り方出来なかった?って気はするし、ヒロインが3枚目っていうキャラはアリだと思うんだけど、「ガサツな女」すぎて可愛らしさを感じなかったし。妹役の子も素は美人なんだろうけど、メイクと髪型のせいでチャーミングに見えない。憧れるヒーロー、ヒロイン、好きになれるヒーロー、ヒロインがいない。かっこいいのは敵役のトニーレオンだし、美人枠はお母さん。あと強いて言えば叔母さん役のミシェル・ヨー。この感じ、MCUでは初めての体験なんですよ。そこが不満。そうすると、おもちゃ(フィギュア含め)欲しいなって思えないんですよ。

● そうそう、マスコット時に登場する、マンムーさん似のヘンテコなクリーチャーは意味不明のデザインが斬新で可愛いです。目も鼻も口もなく、モサモサしてるだけ!海洋堂のYouTubeに出したパペットでオレがやろうとしてたことにすごく似たコンセプト。コレも個人の趣味だけど、すごく良かったです。MCUのベストクリーチャーだと思いました。

● マンムーさんにまた乗るために、11月に出る『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』やろうかなあ……。