● 今日から仕事始め!なんですけど、1週間近くノータッチだったので、仕事の勘、というか店舗とか、ぜーんぶ忘れているらしく、todoリストから一つ作業を終えるごとに、えーっと「次の作業は……」と確認しながらルーチンをこなしている状況なので、非常に効率が落ちています。これが「休みボケ」というやつですね。文章を書く仕事ほど、身についているわけではないことが判明しています。休みボケ、人間のメカニズム的に仕方ないよね!

● 『北欧空戦史』ん十年ぶりの再読が終わって、フィンランドの航空機作りたい!ってなっているんですけど売ってないもんですね。特に、ブリュースターF2A(バッファロー)と、フォッカーD21。ハカリスティ(青いカギ十字)のデカールさえあれば、なんとかそれらしくなるのか?とも思うけど、フィンランド空軍は、記録がめちゃくちゃしっかりしていて、どの機体ナンバーがどの方面に就いていて、パイロットは誰で、敵を何機撃墜したのかまでまとめられているから「雰囲気、妄想モデリング」がなんとなくやりにくいんですよ。まああ、プラモは「はりこ」がひと段落してからですね……。

● で、ベッドに入って寝物語に読みはじめたのが、中国の作家のミステリ(近年は「華文ミステリ」というジャンルで呼ばれているみたい)!海外ミステリはどうしても日本の「本格ファン」からすると、ゴテゴテしさが足りなくてあっさりしている印象なんですよ。「怪奇性」「おどかし」「仰々しさ」が流行らないからなんでしょうね。でも、この『厳冬之棺(げんとうのひつぎ)』は、めちゃくちゃ日本人好みです。舞台はギスギスした一家が住むお屋敷。出てくる事件はかなり不可能度の高いシチュエーションの連続密室殺人。さらには「おぞましい因習」もからめて怪奇趣味まであります。作者は、相当に横溝正史あたりを愛好してる日本愛好家なんじゃなないかなあ?だって、刑事の描写に「織田裕二に似た」とか書かれてたり、ヒロインが大きなメガネの黒いニーハイの声優だったり、探偵役で登場するキャラクターの職業が漫画家だったり!!過剰に日本のカルチャーを盛り込んでいるところが微笑ましいので、まだ半分程度ですが先の展開を楽しみに読み進めています。そんな内容の割に、タイトル、表紙共にストイックだなハヤカワ!、と思いました。もうちょいポップに化粧直ししたら中高生あたりにも読まれるんじゃないかなあ?

● と、いうガワの話はさておき、翻訳ミステリを読むハードルの高さに「人物の名前」がありますよね。ジョンとか、チャーリーとか、トムとか出てきても覚えづらくて、読み進めているうちに「これ誰だっけ?」になっちゃうんです。本作は、中国ミステリなのでそれが凄い!「ルー」「リャン・リャン」だの「ジェンカ」だの、性別すらわからなくなるレベルなので、段落が変わるたびに「ん?これは誰?」ってなるんですよ!そういういう意味では読むスピードが遅くなりますね、中国ミステリ!

● さーて、仕事初日はこれで終わりかな?という時間になって、 上司から今作業している編集に関して「もっと良くする改良案を出して」とリクエストあり。あれ?内容に関しては引き継いだフォーマットを再現、そのまま続ける、ってのが最初の依頼だったんだけど、気が変わっちゃった?とにかく面倒この上ない。そもそも、「改良案」出す時間は必要なので、そういうことなら全部作業止めますけどね。

● 今は、会社の仕事が終わったら「自分の仕事」に切り替えて、なんだかんだでずーっと労働しているわけですけど、そっちの方(年末のインタビューの文字起こし作業)と並行して、はりこも作っているので、年始に作り始めた1号戦車は少しの間おあずけになっています。面倒な転輪と、履帯の組み立てはとりあえず終わったので、あとはウワモノの細かなパーツをちょこちょこつけて完成に持っていきますが、本当にちっちゃいパーツばかりなので、ルーペ必須ですよ!

● あー、会社と妙なしこりを残したかなあ?オレは居続けられるなら、このまま向上心もなく淡々と「作業」を続けていたかったんだけど……。揉めたりするほどの情熱はないし……、時間が無駄になるのが辛い。