⚫︎ 情報を遮断して劇場に臨みたい!という人は今日の日記は読まないでおこうな!
⚫︎ 今日は昼から宮崎駿の最新作『君たちはどう生きるか』を観てきました!あの「鳥マン」のビジュアルだけ(原作とされる小説は昔読んだくらい)で情報ゼロで挑んだわけですけど、始まってみたら想像以上に「宮崎駿のアニメ」!これはどこかでガーンとすごい出来事が来るのかなと思ってドキドキしながら観てました。そこまでとんでもないことにはなりませんでした。こういうのを「思い過ごし」というんだな。そういう性質の映画なので情報は控えめにしておきます。
⚫︎ だから、普通に「ああ、面白かった」「つまんなかった」で評価できるやつです。ほっとしました。これまでの宮崎アニメとの違いを強いて言えば「今回は下心もちゃんと描きますよ」という部分でしょう。キャラがみんな屈託がある感じ。あ、こいつはきっと鈴木敏夫を、こいつは高畑勲を見立てたキャラなんだな!とかいろんな見立てができそうだけど、そこはあくまで業界の裏話的な部分なのでそういうの好きな人がやればいいよね、とは思いました。だから人によっては、宮崎駿のプライベートフィルムにも思えるだろうけど、フラットな目線で「映画」として観ると宮崎版『ネバーエンディングストーリー』みたいなものなんですよ。いわゆる「行きて帰りし」。だから、ちゃんと帰ってくるし、最終的には「なるほど、そういうことね」という枠に収まる。細かな部分でなんで?とか、どうして?とか「道理」は通らない(監督の中では通ってるんだろうけど)んだけど、そこを読み解くのが好きな人は岡田斗司夫のYouTubeあたりでこれからやると思いますよ!
⚫︎ で、オレは「いまひとつ、楽しめなかったな」というのが素直な感想でした。カッコいい(アニメ的に)カットはたくさんあったし、心意気みたいな部分も感じたけど、決定的な理由は「可愛さ」が足りねえ!ということにつきます。オレにとっての宮崎駿アニメのキモは「かわいい」と「メカ」なので、そこが不足すると困っちゃうんですよ。そこは監督のサービス精神、というよりも、ドラマやメッセージをほったらかしておいても(そういう観客が多い)監督と観客が共有できる「楽しい何か」だと思ってるんですよ。その「共有できた部分」が多くのファンに愛される理由だと思うし、実際にオレ自身がそれを期待してましたからね。『崖の上のポニョ』は「かわいい」し!(ウチのポニョの妹たち、15年ほったらかしで可塑剤染み出してきてベタベタしてきたので洗いました)
⚫︎ 『紅の豚』もモブがかわいいし、実際「面白さ」がわからない『ハウルの動く城』ですら、「待たれよ」が出てくるだけで満足しちゃうし……。今回も「かわいい」をやれるチャンスがいっぱいあったのに!かわいい女の子は出てきたけど、そこじゃねえんだよなあ……。ポスターの鳥マンは気持ち悪いだけだし……。
⚫︎ あとさあ……。
カヘッカヘッカヘッ pic.twitter.com/uUYHjaNMsX
— スタジオジブリ STUDIO GHIBLI (@JP_GHIBLI) July 13, 2023
⚫︎ カヘッカヘッカヘッって言ってなかったよねえ……。
⚫︎ 映画を見終わって、そのまま浅草橋まで行ってワンフェスはりこ用のパッケージ箱を買って、秋葉原のボークスでシリコン買って、早めの夕飯をかつやで食べて帰ってきました。充実はしていましたが、何一つ生産的なことはしていなかったので、今夜はシリコン流して、またソフビでも塗ります。