● 朝方までかかって抱えていた急ぎ仕事をクリアしたので今日は昼まで寝ちゃいました。起きたら「あ、今日は仕事ないんだ」って思いつつ、なんだか不安な気持ちに。気を持ち直して、映画『ナイトメア・アリー』を観に新宿まで。

● とにかく長い!気合い入ってるのはわかるけど、このトーンで150分は長いよ!というのが観終わった印象。『シェイプ・オブ・ウォーター』ほど、自分にはテンションがもたなかったんですよ。確かに凝りに凝った美術セットとか(どこからがグリーンバックなのかもうわからない)、衣装とか、画面から伝わってくる情報量が半端ないのはギレルモ監督!って感じなんだけど、いわゆる「スリラー」としてはもうちょい圧縮してピリッとまとめてもらった方が個人的には嬉しかった。当初の予告編の段階では「どんな映画なのかさっぱりわからなかった」んですけど(今公開されている日本版予告編はだいぶ中身がわかるようになってる)、これは50年代のノワール風味による、詐欺師を主人公にしたサスペンスで、監督の趣味でもある怪しげな見世物小屋の怪奇トッピングをふりかけたジャンル分けが難しい映画ですね。だから、一言で言えばスリラーとしか言いようがない。配給会社の宣伝はさぞや困ったんじゃないかな。観に行く客層がマーケティング的に言ったら見えないもの!

● これは個人の嗜好の問題だけど、自分はいかがわしい雰囲気満載のビジュアルで押してくる前半は面白かったけど、いわゆるノワール風味メインになってくる中盤からはだれちゃった。クリーチャー(悪夢的シーンで)出てくるかと思ってたんだけど、そういう雰囲気じゃなくなってくる!ギリ、ジャンル映画だった『シェイプ・オブ・ウォーター』から抜け出して、アカデミー賞監督として胸張って世間にお見せできる作品になった、という見方もできるけど、結果、どこにもカテゴライズできない不思議な映画になった、とも言えると思う。ひどい言い方するなら「大人の感傷にも耐えられるティムバートン」!誤解なきよう、付け加えておくけど、オレはティムバートン大好きだし、この作品も「悪くない」とは思いますよ。ただ好みからいえば『パンズ・ラビリンス』『ヘルボーイ』『クリムゾンピーク』方面の方が好きだなあ。

● 山崎紘菜の後任の女の子(福本莉子)、顔が平べったくて丸いね!山崎紘菜にはない「親しみやすさ」があるので、そこを売りにしてほしい。ジェイコブ(ファンタスティックビーストの)とのリモートインタビュー映像見たんだけど、笑顔がいいと思う。その線で一つ!

● ジュラシックパークシリーズの最新作『ジュラシックワールド新たなる支配者』、今度はガチで怪獣映画だ!

● あと「こころ震える」のキャッチコピーで宣伝されて、またその手の映画か!と思った『エルヴィス』の予告&コメント映像で出てきた、バズ・ラーマン監督の衣装!そこにオレはこころ震えたよ。何、あのファッション。80年代の橋本治みたいな感じで、今、ハリウッドではああいうのがおしゃれなのかな?文章で説明してもピンとこないと思うんだけど、TOHOシネマズ行ったら確認してみてくれよな!オシャレでびっくりするから。

● あと、今日は昼も食べてなかったし、夜も彼女がいないので数年ぶりに「蒙古タンメン中本」へ。経験値から、ノーマルの「蒙古タンメン」(自分はこれでも辛すぎると思う)に、粉チーズをトッピング。ぐっとまろやかになるはず、なんだけど……。やっぱり辛いなあ。ただ、それなりに「おいしく」食べられたとは思います。次に食べるのは、この辛さを忘れた、また数年後だろう。

● 隣席の女の子は北極ラーメン10倍っていう真っ赤なやつ食べてたけど、ああいうのが平気な人は「胃」と「肛門」が強いんだろううな。オレは、ノーマルの蒙古タンメンでも多分明日のトイレが辛いと踏んでいるんだけど。