● 『ナイル殺人事件』観てきました。ポスタービジュアルで、すんごいガル・ガドット推しなんだけど、ストーリー知ってると「そうはならないんじゃね?」って誰もが思っちゃうやつ。案の定、ガル・ガドットは華やかだったけどね。もうオレにはワンダーウーマンにしか見えなくなってるから、どんなピンチになっても「その程度じゃ……」って思っちゃうよ。

● ディティールや被害者が現代風にアレンジされてるけど、基本、メイントリックはオリジナルから大きな逸脱もないから、真面目にこじんまりとしたミステリ映画になってました。それなりに面白かったんだけど、尺の都合や映画としてくどくどした説明がないので「オレは小説も読んだし、旧作も観てるから補完したけど、初見の人大丈夫か?」ってところが結構あったし、ガチのミステリとしてはアンフェアな感じも……。あと、室内劇的な箇所で、ポアロが喋り始めるとやたらにカメラがぐるぐる回るので「酔い」ます。あれがプラス10秒続いてたらオレは「気持ち悪くなってた」と思います。ラストもミステリの小品としては適切だと思うけど、もうちょっとサービスしてくれてもいいんじゃない?とは思いました。どうしても印象が地味だから!!
● そういう意味ではオレの世代だとギラーミン版(『タワーリング・インフェルノ』『キングコング』の)ですよ!日本公開時はCMで「ミステリ〜ナ〜〜イル♪」ってフレーズのめちゃくちゃメロウなAORっぽいイメージソングがバンバンかかってたのでそのイメージがめっちゃ強い!エンディングもガッツリ流れるし(オリジナルの巨匠ニーノロータの曲を差し替えちゃうという暴挙……)あの曲で「あー!映画観たなー!」って充実感がある。まあ、英語歌詞の曲なんだけど、日本オリジナルなんですよね。歌ってるのは謎の歌手サンディー・オニール。誰だよ?と思っってたんだけど、後年「サンディー&ザ・サンセッツ」のサンディーだと知ってびっくり!!ルパン三世part2のエンディング「ラブスコール」のサンドラ・ホーンまで同一人物だったとは!中学の頃、劇場で見てミステリーにかぶれたことが今に繋がってる、自分の中ではかなり影響受けた映画なんですよ。
● いいよねえ、日本映画がグローバル感出すために使う英語歌詞の曲!『汚れた英雄』のローズマリー・バトラーとか『復活の日』のジャニス・イアンとか。「ミステリーナイル」と同系列の曲だと、テレビドラマプロハンター最終回でめちゃくちゃ盛り上がる謎のソウル歌手トミーの「Love You I Do」も好き!一昨年あたりiTunesストアで見つけて単曲購入したんですよ!
● オーディオ系(?)アーティストのLove Hulténが作った北米版ファミコン「NES」をモチーフにしたシンセサイザー「NES-SY37」かっちょいい!!演奏もできる上に、NESソフトも遊べるというよくわからない仕様はさておき、デザインがキャッチーですよね。これ、クラファンとかで売り出したらとんでもない値段になりそう。だって、アート作品だもんね。
● 今夜は少し音声編集をする!!アレですが!