● 今夜は家で、生麺タイプの「吉祥寺ホープ軒」。いつも、スープ薄めにしちゃって「なんか違う」になっちゃうんですけど、今日は結構濃いめに。そしたら、かな〜りホープだった。美味しい海苔も入れたし、おいしかった。大勝利。

● 10年くらい前のジェラルドバトラーの映画『ロックンローラ』を観ました。きっかけは、ネットフリックスのおすすめだったのかな?コメディー風味のクライムサスペンスで、プロットがやたら複雑なドタバタ劇なんですけど、なんか、洒落臭いかっこよさだなーと思ったらガイ・リッチー。なんか「スナッチ」の頃に戻った雰囲気か?

● イギリス作品なので、その頃のイケイケの俳優が盛りだくさん。観ていて「あ、あいつだ!」「え?若っ!当時こんな感じか」など色々でてきます。サブキャラながらほぼ主役に近い位置に、マーク・ストロング(キングスマンのいい人&シャザムのヴィラン)。主役の親友がイドリス・エルバ(パシフィック・リムのペントコスト&ダークタワーのガンスリンガー)と、トム・ハーディー(マッドマックス)。チョイ役にクリス・ブリッジス(ワイルドスピードの陽気な黒人)も出てる。その中で、ジェラルド・バトラーが主役はってるとこがいいんですよ。こんな映画、全然知らなかったんですけど、結構面白かった!最後までどうなるのかわからないドラマだった。

● 最後までどうなるか……で言えば、帯文の凄さで「ええ?本当に大丈夫か?」と思って読み始めた知念実希人『硝子の塔の殺人』を読了。ちなみに帯には「『新本格』時代のクライマックスであり、フィナーレを感じさせる。今後このフィールドからこれを超える作が現れることはないだろう」/島田荘司!「ああびっくりした、としか言いようがない」/綾辻行人!「まるで本格ミステリのテーマパーク」/有栖川有栖!「綱渡りどんでん返しにもぶれない物語筋肉の強さ」/法月綸太郎……ここまで描かれたら読まないわけにはいかないじゃないですか。

● いわゆる「おバカ」なちゃぶ台返しではなく、ジャンルのルールに則った新本格であることは事実。そういう意味で「あ、騙された」という心配はないです。前にも書いたけど、その場で起こったことだけが理屈として描かれているので、論旨が非常にわかりやすいのが特徴の文体。今時のエンタメではこのくらいがベストバランスなのかも?と思うくらい模範的。だから「普段漫画しか読まない」みたいな層にも問題なく読み進められるはず。作者の文体を楽しむ、というような小説ではないというのは、まあ「新本格」なんだからいいじゃん。少なくともいわゆるなろう系のラノベほどくだけてもいないので間口が広いんですよ。

● で、想像以上にちゃんと推理が展開するし、新本格的なトリックもあるし、さらに「どんでん返し」もあるというサービス満載。厳密なことを言えば「んなことある?」な展開ではあるけど、なんたって「新本格」だからいいんですよ。まあ、それを「子供っぽい」といっちゃえばそれまでなんですけども、個人的には骨子としては納得できました。Amazonで星一つつけて全否定しているレビューがあったけど、その人「『占星術殺人事件』もくだらないし」って書いてる人で……じゃあ、なんでこの本読んだんだよ?と思う程度に言いがかりです。ほんと、想像以上に悪くない出来なんですよ。

● ただ、読んでいて苦しかったのはキャラクター像。最終的には「腑に落ちる」んですけど、とにかくイライラするんですよ、某キャラクター。だから読んでいて途中で辛くなっちゃう。これが弱点ですね。多分、この作品に拒否反応示す人って、多くはその点だと思うんですよ。

● で、読了後に気づいたんですけど、この著者、最近Twitterで差別者だなんだって軽くひと騒ぎありましたよね(最終的には謝罪して大炎上にまでは至らなかったと思うけど)。本職が医療従事者らしく、コロナについての情報(裏も取れていて信頼して読んでる)をよく書いているのでタイムラインに上がってくるんですが、まさかその人だったとは!!しかも映画にもなった『仮面病棟』の作者でもあるんですね。それも読み終わって知った!!『仮面病棟』……バカにしてたんだけど……気づかずに読んでました。この本、売れてるだろうから、変な揉め事になったらまずいですもんね。ま、Twitterも『仮面病棟』はさておいて、この作品は「帯文は盛りすぎだとは思うけど、ちゃんと面白い新本格」だったので読んでよかったです。好きな人にはおすすめできるレベル。でも、このパターンだと、今や絶版になってしまった斉藤肇という作家の「ある作品」を思い出します、ああいうちゃぶ台返しも、面白ければアリなんだなと当時は思ったんですよ。オレは心が広いんです。

● 紅蓮弍式、マスク、チンガードの新造。ひさしの延長までやって……、え?どこが変わったの?と思われるだろうけど、前にあげたキットのフェイスと比べてみてほしい。

● これが、こうなってる……。多分、多くの人にはどうでもいいところ。

● オレンジ系に振ったピンクで塗装しつつ上半身までできたけど下半身がまた超面倒くさい。ああ、これは手をつけるべきキットじゃなかったかもしれないな。