● 今日は、オタク界のビッグネーム、いのまたむつみの訃報!ちょっとビッグネームの訃報続きなんですけど、一線で活躍してきたオタク界隈のみなさんがそういう世代なのかな?(もちろん年齢的にはまだ早い!と思うんだけど)
ファン、関係者の皆さまへ
— いのまたむつみ (@inomatanekomata) March 18, 2024
いのまたむつみの妹です。 pic.twitter.com/yp6BCTzXcS
● 一時代を築いたアニメーターの一人だと思います。アニメーター出身なので経緯はよくわからないのですが、いきなり「魔境伝説アクロバンチ」でキャラクターデザイナーとして出てきたときには「めっちゃ今風!」と思った記憶があります。これは悪い意味じゃないんですけども、あの頃って漫画の世界に細野不二彦という、なんだか「すごく今風のアニメな感じの絵を描く人」が登場していてびっくりしたんですよ。「月刊マンガ少年」の「クラッシャージョウ」とか、「アオイホノオ」劇中にも出てくる読み切り「恋のプリズナー」を経て「さすがの猿飛」連載スタートが1980年。で、今度はそれがひっくり返ってアニメの世界に「いのまたむつみというすごいデザイナー」が現れた(アクロバンチが82年)!って感じがしました。そしたら、漫画家、イラストレーターがいのまたむつみ風の美少女キャラを描くようになってきた!「アニメ風の絵柄」といえば「いのまたむつみ基準」の時代というのが確かにあったと思うんです。どっちがどっちを参照した、とかいう難癖をつけるつもりはなく、同時代的に「アニメ的」と言われるキャラクターを描く2人が、マンガ、アニメを双方でひっぱっていたと感じるんですよね。
● アニメの世界では、アクロバンチのオープニングでは「あの金田伊功」との相性含めて「最先端」だったと思いますし(「プラレス三四郎」はスタジオZか)、ゲームの世界では「テイルズオブ」シリーズで、アニメっぽい世界観を人気作にした功績も大きいですし、嘘かホントか「マイケル・ジャクソンが彼女に会いたいと切望して面会した」みたいな話とか……。一定世代のオタクにとっては「影響を受けなかったことのほうが難しいレベル」のクリエイターなんだけど、今のヤングや、アニメ・マンガに興味のない一般層にはわかりにくい人なんでしょうね。
● オレの記憶のおぼろげな印象論ではなくて、このあたりはアニメ・マンガにこってり詳しいライターさんあたりがまとめてくれたりすると、流行分析も含めて時代が分かる感じがしました。細野不二彦の評価も、もっと語られていいように思いますし……。
● 昨夜、U-NEXTで配信されてた映画『ミステリと言う勿れ』観ました。TVシリーズは、地味な謎解きのあるマンガ的ドラマ(そりゃ、原作がマンガなので当然なんです)だと思ってたので最初の数話しか観ておらず。でも、映画版は予告編で妙に「犬神家」っぽい要素を持ち出してくるので、一応ミステリファンとしては観ておこうかな〜という感じ。原作にあるエピソードとのことですが、読んでないので比較はできません。とはいえ、謎解き、構成ともに過不足なく「うまくまとまったTVスペシャル」という印象で楽しめました。
● しかし、今って「恋愛ドラマ」ってテレビでもあまりメインストリームじゃなくなってきてるんですよね。これは視聴者の認識か変わって、昔ほど「雑な恋愛エンタメ」が求められなくなったということが大きいんだと思います。で、本作も恋愛要素一切なしでミステリとしてのドラマを成立させてるんですけど、そこに大きな貢献をしてるのが菅田将暉ですね。「恋愛の匂い」がしない役を飄々とやっちゃえる!おしゃべりで、理屈っぽい、嫌味になりがち、誇張しすぎな人物像を、男から見ても、女から見ても。嫌味なく、むしろ心地よいキャラクターとしで見ていられるのは彼のパーソナリティーによるところが大きいと思います。そのくせ、あざといくらいに現代的な女性論なんかもくりだしてくるあたりは、セリフや脚本、演出の力より「これ、菅田将暉だから許せるな」という気持ちになるくらい。と、思ったら、脚本家は、最近「セクシー田中さん」で揉めてた人でした。ほかに彼女の書いたドラマを見ていないし、本作では、世間で言うところの「原作クラッシャー」かどうかはわからないのですが、この映画は「適度に面白く脚色した」んじゃないかな?休日の夜を、そこそこ楽しく過ごせました!
● 今日の昼に中野のアーケードにあるしゃぶしゃぶ屋「どん亭」でランチ。「牛すき鍋膳」は930円でごはん、卵おかわり自由というお得感なので、中野で「腹減ったなあ」というときはわりとおすすめなんです。で、この店に、なんかキャラクターが出来たみたい。いわゆる、とんかつ屋の看板にいるブタちゃん、みたいなやつなんですけど……。
● もう、呑気な顔で、鍋に入っちゃってるんだから話早いですよ。いや、いい店なんですよ、「どん亭」(ロッテリアの2階にある)
● 明日は、間抜けなクライアントから二度手間のオーダーがあったので、やむなく外出して仕事することになりました。いや、ほんと間抜け。「二度手間で申し訳ないのですが」の一言もあれば、こっちはそれなりに対応するんですけど……自覚がないのか、自分の不手際を認めたくないのか……。
● 間抜けはどこにでもいる!!