魔法かよ！ニコラス・ケイジが絶対好きになる映画！

●　今日は毎月1日の映画の日なので、『マッシブ・タレント』と観てきたよ！ニコラス・ケイジがニコラス・ケイジを演じるヘンテコ映画なんですけど、これが予想より面白かった！「面白そうだと思って行ったので、予想以上、ということは「かなり面白かった」ということでもあります。

●　いい仕事に巡り会えず、なんだか妻とも娘とも揉めててパッとしない俳優ニコラス・ケイジと言うのがすごい。全盛期を過ぎた感じを、あえて演出してるんですよ！載ってるクルマがフェラーリ400iというあたりが巧い！確かに、人気俳優は同じフェラーリでも400iはチョイスしない！！そのイマイチ感！！で、そんな彼を自宅のパーティーに招待するニコラスファンのスペインの金持ちがペドロ・パスカル（マンドーの人）！この二人の関係を軸に、議員の娘誘拐だの、CIAだのが絡んできて、というコメディなんですけど「めちゃくちゃ面白いか？」というとそうでもなくて、肩の力の抜けた感じで「適度に面白い」。

●　お話もわりと湿度が高く、先が読めないタイプの映画で、「いわゆるよくあるアクション」でも「よくあるコメディ」でもないんですよ。カラーグレーディングがオレンジ色に寄せてあって、かっこいい質感があったりする反面、音楽もへんてこで、シーンによってガラッと雰囲気を変える。統一感が最後まで無い。そのトンチンカンさも笑いどころだとは思うんです。ベタじゃないから「午後ロー枠」ってわけでもないんです。オシャレ映画といえば、オシャレ映画の気もするけど、下品にオシャレなガイリッチーの映画とは違った意味で、気取ってない（だって映画好きの男二人が『フェイスオフ』だとか『コン・エアー』かについて会話するくらいだから）けどオシャレ映画。なんだろうなあ、こういうの。「こじゃれた映画」っていうのかな。多くの人には伝わらないかもしれないけど、宮さんが好きそうな感じ！（聞いてみないとわかんない）。あと、ニコラス・ケイジ本人は、きっとこういうひねった映画好きだよな！（そりゃ、自分で作ってるんだからそうだろうけど）

●　なぜ、ニコラス・ケイジなのか？その微妙さも関係してるんだろうな。トム・ハンクスじゃないだろうし、ディカプリオでも、この哀愁は出ないからな。ライアン・レイノルズという線もありそうだけど……ラスト・アクション・ヒーローの頃の若いシュワならもしかして……。いや、やっぱりニコラス・ケイジだよな〜。

●　実は昨夜、テレビで放送されてた『プーと大人になった僕』を観ながら、彼女と「でも、やっぱり『パディントン』は面白かったよね、特に『2』！」という話をしていたんですが、それが偶然にもこの映画の劇中で言及されるとは！！声出して笑っちゃいました。そうですよ！『パディントン2』はかなり面白いんですよ！時のめぐり合わせってあるんだな！と思いました。映画の日の料金で観れて、超得した感じ！週末だけあって、お客も7割方入ってました。ニコラス・ケイジ、人気あるじゃん！『RRR』とかでブロマンスに萌えた人にもおすすめです！

●　そういえば、桜だよなー、と思ってご近所の新井薬師梅照院を食材の買い出しがてらにぶらりと寄りました。種類にもよるんでしょうけど半分くらいは葉桜になっちゃってて、この週末が見納めですね。葉桜、きれいだし、かわいいけどね。

●　あ、マジか～！アニメ『THA BATMAN』全部まとめてBlu-rayになってるのか！好きなんですよね、ヤングで、妙に日本のアニメっぽいブルース・ウェイン。セルDVDが主力媒体だった時代の作品なので、日本語字幕の入った日本版は出なかったけど、シーズン2までは世界一周中に旅先でちょこちょこ書いながら、3は通販ショップで探して買い集めて観たんです。でも……シーズン4は日本だと入手がちょっと難しくなっちゃって未見なんですよ。