● 秩父旅行から帰宅しました。体力的にぐったりしてしまったのは、多分過剰に「しゃべりすぎたから」だと思うんです。放送作家というのは、テンポだとか、間だとか、話の繋がりだとかに敏感な仕事であるということからか、一旦喋り出すと会話のやり取りがちょっと異常な感じで続いてしまうのです。緩急というか……とにかく今回は「急」が凄まじかった気がします。「気を抜いたら死ぬ」みたいな感じ。もちろんプライベートな世界だから、ミスっても何も問題がないことは全員が判りつつ、言葉選びに異様に敏感になって、会話の間を埋めていこうとするんです。それでめちゃくちゃ疲れる。もし、芸人とか、タレントだったら、この辺り、もっと大変なのかもしれない……。

● 昨日から引き続き、食べているか、しゃべっているか、風呂に入っているか……。朝は「旅館の朝食は食べてしまいすぎ現象」に忠実に乗っ取って、ご飯をおかわりして茶碗3杯。昼食は地元で有名なラーメンの行列店「珍達(ちんたつ)そば」に行くことになりました。開店時間11:00ジャストに到着してみると、すでに地元の人らしきお客さんの行列。これは本物だ!!期待が高まります。

● 注文したのは、店名になっている珍達そば750円と半ライス。そこまでお腹空いてなかったんですけど、やっぱりライス欲しくなるかもしれない?と思って念の為……。なんか丼いっぱいに並々とスープ。麺を箸ですくってみたら、麺の分量が想像の倍くらいありました。ライスを頼んだことを後悔。でも、たっぷりのネギと、豚肉で、見た目はほぼパーフェクトに「美味しそう」です。

● ところが一口食べて、ん?と。まずスープに旨味、甘みがなく相当あっさりしてるんですよ。え?これだけ見た目は迫力あるのに、味はこれ?という意外性。さらに、麺は細めのストレート麺で、ぱっと見は九州ラーメン風なんですけど、食べてみるとコシもなくなんだかぬるっとした感じ。この感じを自分が感じたままに伝えるなら「マルタイラーメン」!!です。九州ラーメンには違いないけど、あの、ちょっとした「ぬめり」みたいな口触りがあるところもマルタイ!いや、マルタイラーメンは即席麺としてそれなりに美味しいとは思うんですが、このスープにはちょっと合わないんじゃあないかな?と。同行者2人に聞いても同じような感想。ただ、この感じは他のどの店でも食べたことのない味、なのは確かです。

● 要するに、人気店、行列点ではあっても、イマイチだったというわけです。このラーメンを子供の頃から食べて育った地元の人には唯一無二のご馳走なんだろうなということです。オレは合わなかった。ちょっと寂しい旅行の締めくくり……。

● なので、道中立ち寄った秩父神社で見た、左甚五郎作「子育ての虎」でも載せておきます。左甚五郎って、仕事量半端ないな。やっぱり一人を指す固有名詞じゃあないんでしょうね。

● 虎ついでに、秩父の市街地の公園で、どうやら住人たちに囲われて暮らしているっぽい猫ちゃんの写真も!!段ボールに「ここで飲食すると襲われます!」と書かれていました。こんな、おとなしそうな猫ちゃんが?……。

● 秋のスペシャルイベントも終わり、気持ちの中ではいよいよ「冬」に本格突入!明日から通常営業です。仕事バリバリやります。(やれますように)