● 東京オリンピックの開会式。ゴタゴタがあった挙句、どんな感じになるのかな?と思ったけど、主催者側の考える「無難な線」にまとめてきた。「無難な線」と言うのは何か?というと、お金のかかったEテレだ。実際、入場行進の前後は、タッチも、コンセプトも、豪華なEテレの番組を見ているようだったから。

● ここ10年、Eテレは頑張ってきたと思う。世間が「ダセエなあ、教育テレビって」と思っていたカラーを「適度にポップで」「適度にやんちゃで」「適度にオシャレで」「適度に知的な」「適度な娯楽」を資本力をベースにガンガン開発してきた。おかげでNHK全体の株は上げたし、民放では予算的にも、体制的(クライアントのCM至上主義)にもできない番組を作り上げてきたんだから立派だと思う。Eテレで仕事をするディレクターは、その予算規模ゆえに、最新の技術やトレンドにもタッチしているし、時間をかけて番組の質を上げるトライも出来るわけでどんどん民放オンリーの作り手を置いてきぼりにしていく(普段金のない番組しか制作していない民放のディレクターには今回の開会式みたいなショーを作るノウハウがない)んだから、将来の人材育成にだって一役かっている(センスが均質的なのはいかがなものかとは思うけど)。おかげで、いつの間にか「Eテレ的なもの」が日本のカルチャーの主流になってしまったような気がする。それが、個人的には少々煩わしいとも思っている。だって、世界に発信する日本、みたいなテーマになった時に結局「Eテレ」的なものしか見つからなかった(そもそもEテレ出演者のチーム編成だったからだけど)と言うことだから……。他テレビ局が、それに拮抗する大衆的カルチャーを作ることができなかったというのは情けないとも思う。これは寂しいことだな。

● そして、Eテレ仕事はオリンピックほどではないだろうけど、金銭的にも割がいいのだ。羨ましいので僻んでいるみたいなところもあるのだ。

● 今日は、抱えている3本の原稿仕事を並行して作業。頭がこんがらがる!まだ終わってないし……開会式なんか観ている場合じゃなかった!

● あと、構成でお手伝いさせてもらっている海洋堂のYouTube「センムチャンネル」。今日の配信から、あのオオゴシトモエさんとのコラボ企画ということで、「女の子に向けた『可愛い』プラモの作り方」が始まりましたよ!女の子だけじゃなく、プラモ初心者男子もきっと楽しんでもらえると思うので観てください。

● あと、結局、フェルディナントの改造工程、全て終わり。結局、車体横の工具箱もプラバン積層でお手軽に作っちゃいました。シャーシも組み終わりました。明日時間に余裕ができたら転輪の組みつけを始めよう。