● 今朝は仕事に行ったら、昨夜連絡があった予定がガラッと変わっててびっくり。ケーシー高峰が亡くなったり新海誠の新作の予告編が公開になったり。しかし、ケーシー高峰、子供の頃からネタを見て面白い、と思ったことはなかったんだけども、あの医者設定は何か惹きつけられましたね。ホワイトボードを使うのも良かった。子供って、設定とか、小道具とかで作られたキャラに弱いんですよ。単なる「おじさん」よりも「医者」設定の漫談ってだけで、ちょっと「面白くなる」。ゼンジー北京の謎の中国人(レッドスネーク)もそうだったし、早野凡平(あの帽子のようなもの)もそう。マンガのキャラみたいだったからだなあ。

● しかし、テレビでは「お色気医事漫談でおなじみ」と紹介されていたのにも関わらず、放送された生前のVTRは「お色気要素」のないシーンばかりで、わかりにくかったですね。若い人に誤解を招かないか心配しました。「「お色気医事漫談」って、ひょっとしてケーシー高峰本人がお色気を振りまく、と思った人も多いんじゃないですかね。「今の男は愛撫が下手。揉むのと吸うのと順番がある。本来は揉んでから吸う。吸ってから揉むと喧嘩になります。これをすったもんだと言う」………いや、ほんと、くだらねえ……。下ネタじゃねえか!!これを放送してこそ、真の報道なんじゃないんですか!!

● そうだ、新海誠の新作!みんな(テレビを見ているアニメに関心のない人たち)の想像通りの雰囲気でしたね。むしろ、前作との違いがわかる人がいるのか?と思うくらい。そして宣伝として、「ここまでセルフイメージをキープさせるのか?」と驚いちゃいました。まだ、その段階、と言う判断なんでしょうね。ある意味、狡猾なプロデュースの力を感じます。

● で、「アベンジャーズ:エンドゲーム」の最新ビデオクリップ!またまた、見たことのないシーンばっかりで、ちょっとエキサイト。こんなに見せちゃっていいの?って思ったけど、よく考えたら3時間もありますからね。まだまだ隠し球はたんまりあるってわけですよ。楽しみにしています。

● 昨日、きだみのるの著作のことを書いたけど、何より昔の本なので直ぐには入手しづらいことと、文体がやっぱり読み慣れないと、それなりに読むのにパワーがいるので、緩慢のんびりと読んでいます。で、さすがにお勧めしたのはミスったかな?と思い、改めて、きだみのるに興味を持ってもらうための一冊を紹介してなんとか取り繕っておこうと思います。嵐山光三郎(ある世代なら、「笑っていいとも!増刊号」編集長としてテレビに出ていた)の書いた「漂流怪人きだみのる」。これは書かれたのはここ10年以内だし、嵐山文体なのでまあ読みやすいと思うのです。70を超えた時代のきだみのると出会い、一緒に日本国内を旅した頃の思い出を綴った、人物伝といった内容なんですが、存分にその奇人ぶりを楽しむことが出来ます。「我が同士、ミミくん」と呼ぶ、謎の半ズボン少女(実は年の離れた娘)と、住まいを転々としながら暮らす破天荒な老人。平均的な日本人の暮らしとはかけ離れた老いた著作家と集落を一緒に訪ねる旅をするという「なんだ?これ?」感にあふれる一冊です。

● 馬のタタールステーキをはじめとする、きだの作る怪しげな料理話もちょくちょく出てきて、そこもこの本の好きなポイント。やばんだが、とにかくうまそうなんですよ。文庫にもなってるので、奇人伝としてお勧め。で、気になったらその著作も読んでみて欲しいです。