● 勇気を振り絞って『GARMWARS ガルム・ウォーズ』観てきましたよ!!と、いうわけで2000文字程度で感想まとめます。
● ちょこちょこと「まーた、いつもの退屈なやつじゃないの?」とか「実写、大丈夫なの?」とか「昔の企画のやり直しなんだよね」なんてネガティブな外野からの声が聞こえて気になっていた押井監督の最新作『GARMWARS ガルム・ウォーズ』。前評判に耳を塞いで、フラットな気持ちで!と思っていたけどなんの事はない。心配しなくても、評判が耳に入るほど、世間はそれほど話題にしてなかったんですよ。これね、すごく問題!!大問題!視聴環境も、バルト9の昼間の回は、試写会場か?と思うくらい小ぶりのハコ。不遇すぎる(’∀`)。いや、むしろ期待値の低さがあったからこそなのかもしれないんだけど「ちゃんと冒険映画」になってて、想像以上にマトモなお話だったから、往年の押井ファンとかでない人にオススメしますよ!
● 現在の地球の歴史や、文明とは明らかに違った世界で展開する、いわゆるハイファンタジーのジャンルに属するお話なんですが、冒頭からナレーションで設定が説明されちゃうんで、大枠、悩む箇所はなし。争い合う二つの部族の兵士の男女が、戦争の行方を左右するであろう謎の部族との出会いをきっかけに呉越同舟、世界の謎を探しに禁断の地へと向かう、というのが大まかなストーリーです。わかりやすすぎて意外でしょう?ざっくり言えば、主張やテーマ性が薄い分、感動もしないけども、サクっと楽しめる作品だと思いました。
● 人物は実写で、その他はすべてCGというVFX映画なんですが、ぶっちゃけ、CGは今時のハリウッドレベルとは言いがたく、その分人物の質感を異様なフィルター処理?でCGに寄せてバランスをとってるんです。だから、印象としては「フォトリアル系3DCGアニメ」映画なんですよ(’∀`)だから、『紅い眼鏡』的な不可思議な押井ワールドを想像して怖がる心配、全く必要なし!!アニメのようなものと割り切れば、実写アレルギーのヤングオタクだって大丈夫です。キャラクターもエルフ耳の美人と、ワイルド系の兄ちゃんと、ランス・ヘンリクセン演じる謎の爺さんと、こちらもアニメ文脈で映画を観る層にはわかりやすいファンタジー系鉄板の最小ユニット!その辺りから感じられるのは、押井監督の「現実主義」ですかね。ハイファンタジーやるんだったら、と欲張って、どうにもならなくなっちゃった、的なことにはなってないです。「ゼイラム」並のお話のサイズの小ささ、キャストの少なさ共に、予算規模から考えたら妥当だし、この規模でまとめてくるんだから「すげえきちんと仕事に向き合ってるな」と思います。
● 空中空母、空中戦艦あたりの戦闘シーンはできる範囲でがっちりやってるし、後半戦の戦闘シーンも短いながらちゃんとある。アクション自体はあまり面白いと思わなかったけど、やっぱり抑揚、大事ですからね。世界の秘密の開示は想定の範囲内なんだけど、十分理解できる範疇のオチなので( ゚Д゚ )ポカーンってことにはならない。で、個人的には押井監督なりの「娯楽作品として商品」をちゃんと作ろうとしたんだな、と言う印象でした。じゃあ、いつものゴリゴリ押してくる「押井」イズムは?と言われると、実は今回あんまり感じないんですね。古参の押井ファンが期待するであろう『パト2』みたいな衒学的な戦争論の応酬もないし。首筋の後ろにケーブル挿して記憶の並列化(なんかと、なんかが混じってるぞ!)とかはとても「表面的な押井テイスト」ではあるんだけど・・・あ、犬だ!!(’∀`)犬ですね!押井監督らしさ!最初に犬が登場したシーンで、思わず吹き出したもん、オレ!!
● でも、本当、日本の監督が、あの予算規模(20億?)で、ハイファンタジー映画を作った!ということにはかなり価値があるんじゃないかと思ってるんです。これ、押井監督が理詰めで作った世界戦略作品ですよ。もちろん、海外からファンタジー大作のオファーが来るとは思えないけど、ミニマムな予算で「ああいうレベルの絵と、ドラマ」が作れるディレクターというのは、これからのキャリアにとって売りになるんだろうと思います。なので、押井っぽくない!ってだけで悲しまず、押井ファンであれば応援すべきですよ!最初に書いたように、これは「評判にならないと」だめな映画なんです!!「これは押井監督の残りの監督人生における名刺」なのだ、と、オレは受け取りましたね。
● めでたいのかめでたくないのか「ズーランダー2」のDVD、Blu-rayの発売が決定したみたいです。・・・しかし、これBlu-ray 買ってまで見ようとも思わないところが、オレの不甲斐ないところだ。いや、観たい、といえば観たいんですが、本当、ソフト購入っていうのをためらうタイトルですよねえ(’∀`)しかし、ペネロペ・クルス、ウィル・フェレルに加えて、カンバーバッチ、トミー・ヒルフィガー、ジャスティン・ビーバーとか、へんてこな顔ぶれだよなあ。

