2006年12月9日 ニュージーランドへ
2006-12-7 赤ちゃんばっかりいる国は?
●と、ベタな「なぞなぞ」から入りましたニュージーランド!ロスを出たのが夜9時で、延々12時間。隣席がアメリカの大学生男二人組で、ずーっと楽しそうに話してるんでなかなか寝付けずイライラ。おかげで映画二本も観れました。到着したら現地時間は12月7日の朝6時。あああ、12月6日がなくなってた。日本に追いつくどころか、いつの間にか追い越してるよ(笑)
●空港からバスで市街地へ移動。たどりついたのが超立派なハイアットの隣の短期滞在アパートメント・・・なはずなんですが、ええええ?これ?綺麗すぎる!立派すぎる!
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●レセプションもデザインホテルばりにカッチョいいし値段の割にお得感!部屋だってモノトーンの超モダンデザイン。ベルリンで泊まったデザインホテルを思い出します。ルームキーピングがつかないくらい何でもない、いや、わずらわしくなくて、そこも良い!
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●で、気付いたんですけど、オレ、ニュージーランドをすごく誤解してたんですよ。草原がブワーッと広がって、カンガルーとヒツジがいて・・・みたいな。でも、オークランドは空港がある都市部だけあって、都会っすよ、都会(当たり前か)。南半球一高い(スゴいんだかなんだか)というスカイタワーもあるし。でも東京タワーよりは低い(すごくないのか)。
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●登ってみようと思ったら、入場料2500円だったので、なんだかバカらしくてやめ(笑)タワーの基部にはなんとカジノがありました。でも、すごいインフレレートで、ブラックジャックなんかミニマムベットが15ドルから。1万円出してもプレイは6回。ギャンブルする気もないので華麗にスルーしました。なんか金を出し渋ってばかりです。
●ホテル近所に、コミックショップを発見。店名が「ビジュアルノベルカフェ」。商品は日本のマンガがメインで、あとはアメコミと、アニメDVD、日本のフィギュアなどがちょぼちょぼ。これまでみ海外の\nオタショップの中では一番のショボさです。店長はコリア系ニュージー(オークランドはやけにコリアンとチャイニーズが多い)。モノの試しに持参した「マスターピースセータガンダム」を見せたところ、おおいに喜んでいただきました。
●フツーの本屋さんでは日本のマンガなんておいているはずもなく、アメリカではおなじみだったカートゥーンのコーナーもなし。つくづくマンガ文化のない国なのです。店長曰く、バウオレンス要素のある子供番組は全て放送できないので、日本のアニメはもちろん、アメリカのカートゥーンでさえ放送が難しいのだそうです。パワーレンジャーやドラゴンボールなんてもっての他!だとか。でも、ガンダムシードはオーケーだったようです(人じゃなければ良いのか)。多くのキウイたち(ニュージーランド人をそう呼んでました)にとってアニメは「大人の文化」なのだそうです。ちなみにオレが店にいる間に来た客が買って行ったのは「エスカフローネ」のDVD。「キャラフォーチュンガンダム」のジャブロー編ミニフィギュア。DCコミック「バットマン」の新刊。
●ちなみにおもちゃ屋さんも発見出来ず。この街で「おもちゃ」は本屋さんの管轄のようです。多くのお土産屋さん、本屋さんで置いてたのが、この「変な蜂」のキャラクタ−。
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●キウイの子供たちにとって昔からある人気キャラなんだそうです。蜂ねえ・・・。
●寝不足で街を歩き回って、夕方にはフラフラ。何しろ、この街は坂だらけ。いたるところに、このレベルの坂があるので、かなり疲れるのです。
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●都会とはいいながら、大都会になれない原因はこういう土地の問題もあるのかもしれません。それにこよみの上では初夏のはずですが、決して暑い!というわけでもなく、むしろ夕方に鳴ると冷え込むロスタイプの気候でした。半袖はトランクの奥にしまおう!唯一、北半球だなあと感じたのは日の長さ。夜の8時半で、この明るさです。
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●明日は早朝から、バスツアーに参加して郊外へ(片道2時間かかるとか)!ヒツジを観に行くのです。
2006-12-08今日のオレはヒツジくさいよ
●これまでずっと誤解してた事があって、それが判明しました。ニュージーランドにはカンガルーもワラビーもいないという事実。オレ、なんだかオーストラリアと似たような物だから、いるもんだと思ってました。NYとか、ロスの本屋さんでオークランドのガイドブックを立ち読みしても、ちっともワラビーの事に触れてないので、なんだかおかしいなあ・・・と思ってたんですよ。先日、ホテルの従業員に真実を知らされてショックでした。ワラビー見るために、ニュージーランドを訪ねたような物で・・・。たぶんタスマニアとかと混同してたな。(これで、よく十年以上もクイズ作家を名乗ってたもんだ)
●ニュージーランドには、人間が家畜を持ち込む以前、獣はいなかったのです教われる心配がないから、キウイは飛べなくてもいい鳥として生息してたし)。現在も、牛、ヒツジなどの家畜の他は、ペットとしての犬、ネコしかいないそうです。と、いうわけで急遽目的変更!郊外にヒツジを見に行く事に。
●場所はオークランドからバスで3時間の田舎町「ロトルア」。朝7時、ハイウェイを走っていくと、都会の様子から一変!想像どおりのニュージーランドの風景が現れました!
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●牛、数多過ぎ(笑)
●バスツアーがたどり着いたのはロトルア前の、もうひとつの見せ場「ワイトモ洞窟」。原生林を分け入った所にある、巨大な鍾乳洞です。
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●鍾乳洞内は撮影禁止だったのですが、真っ暗な中に川が流れてまして、その川を小舟でゆったりと進むツアーです。みどころは、川部分の天井にびっしりといる虫「ツチボタル」。暗闇の鍾乳洞内であやしく発光する様は、まさに蛍の星空というほど美しかったです。でも、蛍といっても本当は芋虫みたいな幼虫なんで、それ想像するとキモい・・・。
●さて次はいよいよヒツジ!と思いきや、ニュージーランドの自然動物園みたいな「レインボースプリングス」の見学。なかなかじらされます(世間的には人気の観光地らしいけど)。こちらではキウイが見れました。夜行性で一日20時間寝てしまうというキウイでしたが、運よく(またでた)ガンガン動いてる姿が見れてラッキー!(こちらも暗闇の中なので撮影禁止でした)
●それで、お待ちかねの牧場!広いのでトラクターに乗って移動します。まず出迎えてくれたのはアルパカとラマ!かなり似てるので見分け着きませんが、こいつは、アルパカ。
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●毛が超やわらかそう!!
●そして!ついに遭遇!オレの足許にやってきたのがこいつ!!
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●メー!とか言ってるよ。子羊〜!かわえええ!!(ちなみに脚に毛が生えてるのは子供のうちだけ!と、クイズ作家っぷりを少し披露)牧場のお姉さんにえさを分けてもらって、さっそくえさやり体験!とか思ったら・・・えさを手にした瞬間、大人ヒツジの群れがおれの元へ猛ダッシュ。
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●噛まれてるし。(痛くないんで平気ですが)この後、なめられ、突進され、無事子羊にもえさをあげ、大人も子供面倒みてなでまわし、抱きかかえ、すっかり体中ヒツジ臭くなったのです。
●オマケにもうひとつ可愛いヒツジ(大人)
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●今から、毛を刈り取られようとしているヒツジです。(まさに今がそのシーズン)。テレビなんかで見慣れてる毛刈り見学ですが、やっぱり結構面白かったです。毛刈りのプロはヒツジのツボを知っていて、ある場所をぐっと押さえると、こういう姿勢のままおとなしくなっちゃうのですよ、すげえ不思議。牧場にも当然の様におみやげコーナーがありました。こちらは本物羊毛のマスコット。(買わなかったけど)
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●その後、ツアーはロトルア名物の間欠泉見学。
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●ま、確かにダイナミックなんですが、ツアーに組み込まれてなかったら、オレ別に見たくはなかった(笑)ツアー終了は夕方6時。なんと12時間にわたってハッスルしなくては、ニュージーランドの観光はできないのです。(帰りもバスで3時間なので、しめて15時間)あー、疲れた。でも、相変わらず慣れないのが、日の長さ。これで、夜8時ですよ。
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●明日は、先日行ったコミックショップでとあるイベント(?)が行われるので、そちらへ出かけます。
2006-12-09ガンダムバカ
●今日は朝、起きてからたいした事はしていません。近所の港に行っては何もせず。
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●近所の公園の芝生に寝転がって何もせず。
●大橋巨泉さん経営のおみやげ屋さん「OKショップ」を見つけたけど、何も買わず(笑)
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●ただ、色んな事を考えていました。この旅が「物語」であれば、トラブルや、出会いがあって、最後には「成果」がもたらされるはずなのですが、世の中そう上手くはできてないみたいです。人生を左右するような出来事は何もありませんでした。あたりまえです。
●考えてたこと、その1。自分は、これまで自己顕示欲が強いくせに、自己否定ばかりしていたという事を思いながら、「ああなんて面倒くさい人間だったんだろう」と。約3ヶ月、多くの国、多くの人を見てきたけど、こんな中学生みたいな悩みでふさぎ込んでる「大人」はいなかったなあ、とか。
●その2。あ、あの人の顔が思い出せない!あんなに苦手で苦手で仕方なかった人なのに。どんな顔してたんだっけ?これ、精神分析的にはどういう事なんだろう?
●その3。背伸びするカッコ悪さは、向上心と引き換え。少しだけ背伸びしてみよう。そんなとこ。実にしまらない最終日でした(ノД`)
●夕方は、先日知り合ったコミックショップに招かれて、地元キウイのコミックファンたちと「マスターピースゼータガンダム」を囲む集いに。何しろ、表面上はコミック文化の全くないこの国で、しかもゲストは無名の日本人。「土曜日だけあって、来れない人が多いみたいだ」と店長さんが言ってたので、果たして人が来るのだろうか?と思っていたら12人も集合!!(あ、デジカメ持っていかなかったので写真撮れなかった)年齢も幅広く、ゴリゴリのガンプラモデラー(ストライクゼータがたいそうお気に入りのようでした)から、ガンダムSEEDしか知らないというマンガファンまで、常連さんが勢揃い。ボロボロの英語で、本の解説などしてがんばりましたよ!で、その反応はというと・・・
●1/144スケールに見えない造型のスゴさにはただただ驚愕!という反応。また、「雑誌」のフェイク、というコンセプトが新鮮だったようで、そこにかなり食いついていました。この「究極のゴッコ遊び」は理解できないかも?と思っていたのですが、結構、英文が多用されてるので「宇宙世紀」に入り込みやすかったようです。英語版を出してほしいという反応が多かったのが、嬉しかった。フンボルトさんの安彦タッチキャラも大受けでした(濃いでしょ?)。店長さんが、これまた、すごくいい人!ショップ備え付けの「デジキャラット」(笑)のノートを提供してくださったので、「マスターピース」の感想を書いていただきました!スタッフの皆様へのおみやげにしよう!
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●世界旅行の最終日に「ガンダムミーティング」とは、オレもほんと業の深い人間です(笑)明日朝イチの飛行機で帰国します。