● 白井智之の『人間の顔は食べにくい』読み終わりました。世界から人間意外の動物が疫病で壊滅し、肉食ができなくなった仮想未来。自分のクローンを作って食用にすることが許されている日本を舞台に、クローン工場の出荷部で働く主人公、クローン食工場を推進する政治家などが入り乱れて展開する、いわゆる特殊設定ミステリ。希望者の細胞を培養して人間としての知識や感情を排除して育てる、といった悪趣味な設定や、食肉として出荷するために首を落として出荷するといったグロい描写まで含め、終始「胸糞悪い世界」で発生する事件と、容疑者扱いされる主人公。明らかに読者を選ぶ小説なんですが、二転三転するアクロバチックな謎解きと、トリッキーな構成は結構読ませるものがあります。正直『はらわた』より面白かったです。ただ、上記のような理由でイェイイェイ!みんなも読もうぜ〜!とは言えないアレな感じがある、実に微妙な一冊でした。モラル、ゼロ!
● ヒットした『名探偵のはらわた』『名探偵のいけにえ』(本格ミステリ大賞)より前に書かれ、横溝正史ミステリ大賞の候補に上がりながら、たぶん「もろもろの理由」もあって落選していたみたいです。さすがにこれは出版社もプッシュしづらかったんでしょう。なんとか出版したものの、宣伝もあまり観た記憶がありませんでしたから。でも、読んでおいて良かった一冊。白井智之、次回作が出たら読んでみたいし、なんなら同じような悪趣味路線っぽい『東京結合人間』に進んでもよし。
● ただ、今はその時じゃない!購入した京極夏彦の『鵼の碑』をいよいよ読み始めるのです。重いよ〜!
● バルキリーの進捗状況はこんな感じ。飛行機のプラモなのに、各パーツをここまでバラバラの状態で塗装していくということがまさに変なプラモなんですよ。飛行機モデラーの人にはお馴染みの「土の字」にならないわけですから。
● で、ここまではマスキングして、塗装してって面倒なんですけど、わりと「組み立ての大まかなところ」はこれで終わりなんですよ。ここから各部の塗り分け、主脚パーツの組み立てを並行してやっていく感じ(やることが一気に増える)。とりあえずエアブラシ塗装が終わったらパネルライン周りに第1段階のスミ入れをします。全塗装しているので、迷わずクレオスのウォッシングカラーを使います。タミヤのエナメルが定石だけど、プラを割る心配もなくシャバシャバなので愛用中。はみ出たところをテレピンできれいに拭き取って……。デカ目のデカールを貼って……。
● で、こんな感じになる、と。パネルライン細かすぎるな!とにかく、飛行機のプラモって、組み立て、塗装の段取りが入り組んでるのでそこが時間かかっちゃうんですよね。この機体は、さらにその手間が増えてる感じもある!マークソフター塗ってるので、これで一晩ほったらかして密着させたら、この段階で全体にトップコートをかけちゃう予定です。そこから続きの塗装や、細かいデカール貼りにまた戻る!行っては戻りで、作っていくのです。
● で、この合間に昨日の『SANDLAND』の影響で戦車作りたかったわけなんですけど、なんか、うちの積みプラにいいのないかなあ……と物色中です。いつものごとく、黄色にしようか、青にしようかカラーは気分に合わせて作れそうなやつ。ソフトスキンでもいいんだけど、気分はキャタピラ。買ってこようかな(積みプラ、さらに増えるのか?)