● 今日は気を取り直して先日取材したインタビューの文字起こしをぼちぼち始めました。事前に質問状が唐人に届いていたことを知らずに挑んだので、正直、取材時にギクシャクしてしまって、そのムードが録音から伝わってくるので、文字起こしするのがつらいです。「自分の進行が上手く行ってない」ということを、再び味わう、この辛さ!同業者ならきっとわかってくれると思うのですが、あくまで裏方ゆえの苦労なので、多くの人には伝わらないかもしれないなあ。

● 先日、ノルウェーの大怪獣映画『トロール2』を観たばかりだけど、またまたノルウェーからすごい怪獣映画がやってきますよ!「クラーケン」!完全に「怪獣」だよね、このモンスターの扱い方。

● あー、昨日で予約終わっちゃったのか。このソフビ知らなかったなあ、メディコム・トイの「エレキング+ミニ・ピット星人」と「パンドン+ミニ・ゴース星人」。怪獣と、ミドルサイズ宇宙人のセット。とてもいいじゃないですか。セブン以降になればいろんなバリエーションが考えられて夢は膨らみますが、セブン以前になると俄然アイテムがないなあ。考えられるのはガラモンとセミ人間(ドドンゴとミイラもあり?)くらいか。しかし、値段は数年前と比べて倍だな。ソフビも高くなったぜ(他のおもちゃも、食べ物も、パソコンも、すべてのものの単価が上がってる……)オレは2026年を生き抜けるのか?

● 昨夜作った和風クリームうどんが美味しかったので紹介しておきます。ネットで見つけたレシピがベースですが、材料は自己流アレンジです。鶏もも肉100gをフライパンで焼き、火が通ったあたりで小麦粉大さじ1とバターひと片を入れてさらに炒めます。で、めんつゆ大さじ1、鶏ガラスープ大さじ1、ほんだし小さじ1を加えてから、しめじ、えりんぎを投入して更に火を通します。で、牛乳50ccを加えて煮立てて、最後に砂糖を小さじ1入れておしまい。冷凍うどんをレンチンして投入して和えたら完成です。

● 見た目はクリームパスタのようですが、イタリアン要素は皆無。鶏ガラスープとほんだしで味がついているので塩さえ振ってませんが、きっちり味はつきます。中華でもなく、味は完全に「和風」。たぶん、にんにくを投入すると中華っぽくなるだろうし、オリーブオイルを使えばイタリアンになるかも?フライパンだけで完結する割に、とてもおいしいですよ!

● そういえば、最近気になって読み出した『昭和オカルト前史研究読本』。良くも悪くも同人誌的なマニアックな内容で、情報量も「特濃」です。自分とオカルトは距離がありそうで、中沢健さんとのお付き合いがあるため、そこ経由で割合近い位置にいるのかな?と思うこともあるんですが、実際、自分は懐疑派だし、小学生の頃に「子供向け入門書」とつのだじろうのマンガで夢中になって以降はあまり「現代のオカルト界隈」にはに詳しくないんです。でも、この本は、自分の小学生時代の頃を思い出させてくれて、だいぶリアルな身近さです!それどころか「研究」の名にふさわしく、情報ソースもきっちり注釈で明示してあり、本気の人にしか書けないであろう内容。チョロかった子供時代の感覚をクリアにしてくれる、という意味でもありがたく学べる一冊ですね。

● 読んでいて「それそれ!」と思ったのは、オカルトブームがくる以前、そういう類のものは「SF」というジャンルが内包していたこと、割と語られることがないんですよね。だからプレオカルトブームの立役者、中岡俊哉もたっぷり語られているけど、斎藤守弘(大伴昌司との共同作業にも触れています)や南山宏の項も、しっかり押さえられているんですね。お二人共、SFにはドップリつながりのある人物。「オカルト」と言われる以前は、超能力も、UFOも、古代超文明も、なんなら心霊現象でさえ「サイエンス・フィクション」(サイエンスでないことが重要)だった。マンガで言えば、手塚治虫や石森章太郎がそういうジャンルを取り込んでいく際も、SFの手つきでしたよね。自分はその文脈で子供の頃「オカルト」好きだったと記憶しています。呪術や心霊は小学生以降ご無沙汰ですけど、アダムスキー型円盤、ツチノコ、ナスカの地上絵は今もアイコンとしてすごく好きです。

● ここまで考えてみたら「オタク要素」って、プレオカルトブームとめちゃくちゃ合致してるんですよ。魔法と宇宙と(疑似)科学とオバケですからね。そういうことを確認しておくうえで、SF好きも楽しく読めそうな気がします。すでに終盤に差し掛かっていはいますが、残りも存分に楽しませていただきます!

● あと、本書でも参考文献に挙げられている、コリン・ウィルソンの『オカルト』が、今、文庫でも、新書でも読めないのはもったいないと思います。あの本こそ、オカルトの古典、かつ知識人にとっても基礎教養の類だと思うんです。面白かったオカルト関連の本で言えば、稲生平太郎の「何かが空を飛んでいる」も、空飛ぶ円盤にかかわらず柳田、熊楠などの話題盛りだくさんで、怪しさを楽しめる知的なエッセイ集で面白かったです。