● 柳生博が亡くなった!と聞いて「アタックチャンス……いやそれ別の番組だ」としばし悩んで「ハンターチャンス」だったことを思い出しました。ハンターチャンスで、せっかく獲得した高級腕時計とか白浜南国ホテル宿泊券が奪われていく様子は悲喜交々で面白かったんだよな。好きだったよ「100万円クイズハンター」!

● やっとのことで『虚構推理』読み終わったんですよ。推理の内容が絵空事すぎるし、リアリティに欠けるし、絶対バレるし、そこ触れないのは都合が良すぎるだろ?という結論だったんですけど、それは仕方ないんですよ。なぜなら、この話は、「怪異(真実)を葬るために、嘘のロジックで固めた推理を展開して、現実的な結論で世間に平和をもたらす」という筋立てだから。これ、推理小説の変奏曲としてはユニークだなとは思うんですけど、落とし所が弱かったのが残念。クライマックスはネットの匿名掲示板でその推理を披露して、掲示板に集うネットユーザーを納得させるという展開なんですよ。要は「口から出まかせなので、穴だらけなのは織り込み済みです」ということになってるんです。で、ネットの向こうのユーザーはみんなアホみたいに疑問も抱かずに説得されちゃう。ユニークな構造のミステリだからこそ「劇中のネット住人」だけでなく、読者を納得させるキッチリした理屈であって欲しかったんだけどなあ。本格ミステリ大賞なんだからさ!!

● もう一つ気になったのはやっぱり後味が悪いってところ。「芯を食ってないヘンテコな理屈」で多くの人たちが「なるほど、そうか」と「正解に辿り着いてしまう」ネットの世界を日々の日常で体感しちゃうと、その偽推理とそれで得られる勝利が「グロく」感じちゃう。京極夏彦の「巷説百物語」シリーズにも似たような構造を持つパートががあるわけですが、あっちは現実と、虚構の世界、両方にケリをつけてるからさすがだと改めて思います。この「虚構推理」シリーズが発表されたのが10年前だから仕方ないんだと思うけど……現実のインターネットのおかげで、グロい小説のように感じるんです。小説も、その先エピソードがいくつも書かれているから、徐々に現代に即した面も考慮したものに変化しているのかもしれませんが、自分は1作読んでお腹いっぱいです。でも、アニメ化されたのは昨年だし、驚くことに今年第2シーズンまで制作されるみたい。ファンの間では古くなったわけではないんですね。「片目が義眼で片足義足の少女」と「ガチで不死身になった青年」という非現実的なキャラクターが人気なのかな?もちろん、懲りずに新しいスタイルのミステリにはこれからも挑んでいくんだけど……とりあえず次は、まだ読んでない海外ミステリに逃避しとこうかな。

● ほぼ1万5000円という高額書籍で「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 公式記録全集」というのが出るんで、みんな盛り上がってる!そんなにみんな「逆襲のシャア」好きだったっけ?自分はあの映画、お話(ストーリー的にも、ナラティブ的にも)に関してはあんまり面白いものだとは思っていないんだけど、こと出渕裕ほかのメカに関してはかなり好きな部類なので心が動いています。あとは「永野 護ほかによる未公開ラフ案等多数収録」って一行がパンチあるなあ……。何が飛び出すのか期待して買っちゃいたい。

● 初めて舐めた時のことを忘れてしまったんですけど「げ、何このまず味」って思った記憶があるんです。でも、今や、これがないと眠れないくらい。寝る前に必ず舐めてるんです、龍角散のどすっきり飴。脚むずむず病の薬と同様、毎日、1粒、消費する。だから欠かせないんですよ。

● なので、薬局に行ったら「安くなってるかどうか」必ずチェックしています。180円を切ってたら買う!のどすっきりするよ!……いや、もうそんなことどうでも良くなってて、依存症に近い。

● 明日の天気予報、東京は最高気温26度だって……。甲府は29度までいくらしい。身体、大丈夫か?