● 今日は日がな一日、大長編インタビューのまとめ作業やっていました。対談者3名、みんな早口なので1時間半の取材時間なのにとんでもない文字量。3万字ってまともなスピードじゃないぞ!これを1万文字くらいに圧縮して「読み物」として成立させなきゃいけないので、ちょっと大変なんです。半分にはなるけど、それ以上はなあ……。でも、2万字の記事なんて誰も読んでくれそうにないし。バッサリやり過ぎれば対談の温度やニュアンスも変わっちゃうし、加減が難しい。

● はりこのジェッソの上塗りに、エアブラシが使えるかどうかのテストをしてみました。実際やってみて分かったけど、まともな濃度だとすぐに詰まる。これじゃ使い物にならないわあ。地味に刷毛で塗っていくしかないのか。先人のはりこ職人たちの苦労は、なかなか都合よく塗り替えられるものじゃあないんだな。精進精進。

● 年末の「紅白歌合戦」の出場者が発表になったみたいですけど、ああ、あの曲流行ったよねってピンとくるのはLiSAくらいしかない……。みんなが知ってるヒット曲っていうのはこのまま日本の歌謡界からは消えちゃうんだろうな。しかし、運動会で1等賞を無くそうとかいう文脈なのか「なんで合戦するの?普通に歌えばいいじゃん。勝敗を無くしていいじゃん」って意見をここ数年よく見かけるんですけど、あれはなんなんでしょうね。もう、企画そのものが崩壊しちゃうよ。それならミュージックステーションでも、年忘れ日本の歌でも観てればいいんじゃないですか。紅白歌合戦の勝敗で傷つく人なんているの?!

● なんかいろんな話がこじれて「18禁漫画を描いた作者は公の仕事をするときは別ペンネームを使え」みたいな凄まじい倫理論が湧いてきて「ふざけんな、それは職業差別だろ」という反論が出てきて騒然となっているわけですけど、もちろんそれは職業差別的だと思うのでその通り!とも思う反面、それは……「マスゴミ」とかいう言い方でメディアに関わる人間を一括りにしたことのない人だけが言ってくれとも思うよ。どれだけ真面目に仕事してるマスメディアの職業人を傷つけているのか考えてほしいわあ。と、日記で陰口を叩く(悪口は陰で言おうぜ)。

● Kindleで予約購入していた 『同志少女よ、敵を撃て』を読み始めました。評判通り、読み出しからどんどん読み進められちゃう怒涛の展開。

● 電撃作戦失敗で物資を失い野盗のようになったドイツ兵が少女の村を蹂躙。間一髪で駆けつけたのは、理由あって実戦から退いたソビエト女狙撃兵。少女を集めて狙撃兵を養成する訓練施設に主人公をスカウトする。家族と村を焼いたドイツへの復讐心を胸にスナイパーへの訓練を始める……。この導入に関して言えばもう『鬼滅の刃』ですね。狙撃時のひりつく緊張感。訓練施設での少女たちの交流。民族。思想。全てが「続くを読みたくなる」いいバランス。久しぶりに「読むのを止めにくい」と言う感覚を味わっています。異国の、しかも独ソ戦という時代を舞台にエンターテインメントが、日本の若い作者から生み出されるという驚き。ああ、すごいな!と思いながら読み進めています。

● やばい!予告編見て「この編集?なんか安いな!」と思った実写版『カウボーイビバップ』が配信スタートしちゃった!観ないと!!そして陰で毒づかないと!!

● あと少し、原稿やってから寝ます。