● 週末の興行成績、あんなに大騒ぎしたはずの「スターウォーズ」を抑えて、「妖怪ウォッチ」が一位だったそうです。うーん、まずいなあ。「スターウォーズ」でも、勝てないとなれば、ますます「SFはやっぱ見込みないよねー」ムードが蔓延して、面白新作が公開される機会が減っちゃいますよ(アニメ作品にはどんな影響を与えるんだろうか)。バットマンvsスーパーマン」も、大して大当たりする予感がしないしなあ。不安だ(いや、今が恵まれているだけなのかもしれない)。
● 昨夜はシュラスコ食べに行って大変満足したので、今日の昼は質素に「カップやきそば」。とはいえ、スーパーで見つけてきた「夜店の一平ちゃん」の「フライドチキン味」!ですよ。なにその商品名、胸躍る!!カップやきそばの中では、マヨネーズ投入の先駆者として「濃い味」「ソースこってり系」の王者「一平ちゃん」に、なにがしかの化学調味料がプラスαされるわけですね!!フライドチキンってことは、ひょっとして、ケンタッキー的なやつでしょうか?だとしたら、とんでも無く「ケミカル美味い」カップ焼きそばなんじゃ!!
● その期待は物の見事に、外れましたよ。まず、ソース味じゃないんです。なんか、塩焼きそばとかいうタイプ(俺は認めない)の感じのタレが入ってて、それに魔法の粉的なものをふりかける仕様。しかも・・・期待したケンタッキー的な要素はまるでなし・・・。なに、この中途半端な味・・・。腹減ってなかったら残してますよ(ノД`)。やっぱり一平ちゃんはふつーのでいいんだよ。
● 時間の隙間をぬって「007 スペクター」をやっと観ることができました。正直言えば、「スカイフォール」の方が好きだけど、これはこれで見所は多かったです。特に、シーンがとても「綺麗」。常に奥行きのある絵作りと、凝った照明の塩梅、人物と背景のピンのバランスが見事で「一枚絵」として見ごたえあり。これ、どこかで観たことある雰囲気だなあと思ったら、今作から「インターステラー」の撮影監督と同じ、ホイテ・ヴァン・ホイテマになったのでした(だいぶ前に、そんな話をどこかで聞いていたことを今、思い出した!)。同じ監督でありながら、「スカイフォール」との肌触りがかなり違う(「スカイフォール」のシャープな絵作りの方が、個人的には好きだったんです)のは、そのせいもあると思いますね。過去作品のオマージュ的シーンであっても、その調子なので、「美しさ」だけでいうならオリジナルを凌ぐ、見世物としてのテンションは高いと思います。
● そんな撮影設計の元で撮影された、本作穂は首はなんといっても、冒頭からのメキシコのお祭りを舞台にしたアクションシーン。まさかの長回しで見せる、ボンドの一流のスパイ、としてのシーケンスは「オープニングからこのムードとは期待膨らむなあ」と、観ていて唸ってしまったくらい。ボンドガールも魅力的だし、アクションも、これまでのダニエルクレイグのボンドの中では派手になってますし、多くのお客の期待には応える作品だと思います。あ、『SHERLOCK』で、モリアーティーをやってたあいつも、出てますよ!!
● とはいえ、個人的にはモニョモニョすることもあって、過去作品のなぞりを取り入れたファンサービスはやってるけど、割と肝心なポイントは凡庸な展開(新規のおお、これは!って発見感はなし)だったり、後半戦は大雑把な力押しの感じだし。実は一番のガッカリポイントは、本作で語られるジェームズボンド像で、「スカイフォール」で旧007っぽいお遊びも取り入れて再始動をかけてたものだから、さあ「スペクター」からは本格始動ですよ!!って勝手に期待してたんですよ。なのに、このストーリーって。007像、全否定じゃないか・・・。ラストもあんなだし。007は、これでおしまい!的な煮え切らないムードが漂ってましたよ。(その割には言い訳っぽく、クレジットで「007はまた帰ってきます」みたいなメッセージ出すし。じゃあ、どっちなんだよ!!って感じましたけどね。他の007ファンは、どんな風に受け止めたのでしょうか?
● いずれにせよ、ビッグバジェットの映画に面白い作品が多かった今年の締めくくり、本作もなかなか見ごたえある内容です。「スターウォーズ」の後でも良いので、余裕があったら是非観て欲しい作品です。